美しいツヤと透明感で、ハンドメイドアクセサリーの材料として人気のレジン。しかし、残念なことにレジン液の種類や特徴について深く知っている人はまだ多くはようです。そこで今回は、そもそもレジンとは何か、そしてレジンのなかでもハンドメイドで使われる「エポキシレジン」と「UVレジン」について、それぞれの使い方や特徴を解説します。
Craftie Homeの「レジンで作る アゲートスライスキット」でレジンを始めよう♪
毎月届くハンドメイドのサブスク定期便「Craftie Home Box」でお届けしている「レジンで作るアゲートスライス」のキットを、今回皆様のご要望にお応えして1回のみのお届け商品として販売中♪
2液性エポキシレジンを使って、天然石のような美しいアゲートスライスを作れるキットです。必要な材料が全て揃っているので、初めてレジンに挑戦するという方にもおすすめです!
レジン液とは?
ツヤと透明感のある仕上がりが人気のレジン。もともとの意味は松ヤニや漆(うるし)、琥珀などの「天然由来の樹脂」だったのですが、現在は私たちがハンドメイドで使用する「合成樹脂」もレジンと呼ばれています。
ハンドメイドの材料として用いられるレジン液は大きく分けて「エポキシレジン液」と「UVレジン液」の2種類。それぞれの特徴や使い方を知っておけば、より理想に近い造形ができるようになります。
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レジン液の種類
エポキシレジンは2つの液(2液)を混ぜ合わせることで硬化するレジンのことで、2液性レジンとも言います。2液混合タイプとして販売されているレジン液は、ほとんどがエポキシレジンです。UVレジンとくらべると高価ですが、透明度が高く美しい仕上がりが期待できますよ。
①エポキシレジン
エポキシレジンの長所と短所
硬化したエポキシレジンは透明度が高く高級感があり、適度な重さがあります。紙ヤスリなどで磨くことでツヤツヤと美しい仕上がりになるのが特徴です。小物やインテリアなど、厚みのあるものやサイズが大きな作品にはエポキシレジンがおすすめです。
美しい仕上がりにするためには、商品に添付された使用方法をしっかり読んで、その通りに使用することが重要です。ざっくりと感覚で使用したり、2液の混ぜが甘かったりすると、硬化不良(しっかり固まらない)や表面のベタつきの原因になります。
エポキシレジンの使い方と、使用時の注意
エポキシレジン液の硬化には2〜3日を要します。作業中に、細かな気泡が入った場合には、エンボスヒーターという気泡を抜く道具を用います。大きな気泡の場合にはつまようじで取り除くこともできます。エンボスヒーターは手芸店などで購入できますから、エポキシレジン液を購入の際に、合わせてそろえておくとよいでしょう。
安全な作業のために、換気はしっかり行うようにします。2液を混ぜる際にこぼれることもあるので、ビニール手袋も必須です。
エポキシレジンの保存と劣化
エキポシレジン液は劣化が早いので、開封したらできるだけ早く使い切るようにしましょう。特に硬化剤は高温、多湿、酸素を嫌うので、なるべく涼しいところで保管してください。
空気に触れることでエポキシレジン液が酸化して、黄色く変色することもあります。変色するとエポキシレジンの良さである透明感が損なわれてしまうので、先にほかの材料をそろえて作業直前に開封することをおすすめします。
完成した作品は、黄変を避けるために、日光が当たる場所を避けて保管します。黄変してしまった場合でも、アンティーク感のあるレジン作品として楽しむことができるでしょう。
②UVレジン液
UVレンジ液は紫外線で固まることから、紫外線硬化樹脂とも言います。エキポシレジンに比べて軽いため、アクセサリー作りにぴったりです。アクセサリーなど小物類のハンドメイドでは、こちらを用いることが多いですね。100円ショップでも手に入ります。
価格が比較的安価なことと、短時間で固まる手軽さが特徴。画像のレジン液も100円ショップで購入したものです。匂いもあまりなく、初心者さんにも使用しやすいと感じました。
UVレジン液には硬化後に固くなるハードタイプと、少し柔らかさのあるソフトタイプがあります。刺激臭は少ないですが、使用する際は、換気しながら使用するようにしましょう。
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UVレジンの保存と劣化
エポキシレジン液とくらべて、UVレジン液は劣化しにくい特徴があります。しかし、UVレジン液はその特性上、日光(紫外線)を浴びると硬化が始まります。使用後はしっかりとフタを閉めて、日光の入らない引き出しや箱などにいれて保管します。うっかり部屋の机などに置いたままにすると、使用前のレジン液が硬化してしまうこともありますから気をつけましょう。
品質のあまり良くないUVレジン液を使うと、完成後すぐに黄変したり、表面にベタついたりと、仕上がりがいまひとつです。
完成したレジン作品は、エキポシレジンと同じ様に、日光が当たるところでの保管はなるべく避け、黄変を防ぐようにします。
UVレジンの長所と短所
UVレジン液の良いところは、なんといっても硬化が早いこと。レジン用のUVライトを使えば3〜6分ほどで硬化し、天気のいい日に日光に当てることで、大体1〜3時間で硬化します(サイズによって異なります)。エキポシレジン液のように、混ぜ合わせる工程がなく、初めてレジン液を使う方にはとてもおすすめです。
UVレジン液の短所は、厚みのあるパーツの硬化には時間がかかることです。最初からUVレジン液をたくさんのせてしまうと、硬化に時間がかかり、また固まりきらない場合があります。したがって、厚みのあるものを作る時には、薄くレジン液をのせて硬化する作業を繰り返して、各工程でしっかりと硬化するようにします。
①ソフトタイプのUVレジン液、特徴と使い方
ソフトタイプは、その名の通り、硬化した後もとても柔らかいのが特徴。グミのような仕上がりになります。ソフトタイプのレジンは少し湾曲させたいパーツや、グミのような柔らかさが欲しいアクセサリーを作る時に使用するのがおすすめです。
柔らかいままで硬化しているので、はみ出したところをハサミでカットすることができます。ただし、あまり厚みのある作品はカットするのが大変なので、カットしたい場合は2〜3mmの厚さでレジン液をのせるようにしましょう。
②ハードタイプのUVレジン液、特徴と使い方
ハードタイプのUVレジン液は、硬化したらそのまま固くなるので、アクセサリー作りにぴったりです。スマホケースを作る場合もハードタイプを使用することが多いです。ソフトタイプに比べて透明度が高いという特徴もあります。
ハードタイプのUVレジンは、レジン用の枠やミール皿にのせて使います。シリコンマットなどにしっかりと固定して作業を進めましょう。
硬化後はカチカチに固まっているので、はみ出した部分の処理やカットしたい部分があるときは、やすりで削って整えます。やすりでツヤが失われたら、もう一度薄くレジン液をのせて硬化するときれいになります。
ハードタイプ・ソフトタイプの違い
100円ショップで購入できるハードタイプ(レッドカラー)とソフトタイプ(ブルーカラー)を比較してみました。刺激臭はどちらもほとんどなく、硬化時間も同じくらい。同じ力で曲げてみると、ソフトタイプはぐにゃりと曲がり、ハサミでのカットも簡単にできました。
ソフトレジンはパーツを作ったり、お花をそのままレジンでコーティングする時などに便利です。はみ出してしまったところはハサミでカットし、ハードレジンで上からコーティングすることも可能です。
ソフトタイプの着色には、「レジン着色剤」や「レジン専用のカラーパウダー」を使用するようにしましょう。「カラーレジン」はハードタイプ用に作られているものが多く、ソフトな仕上がりにはなりにくいです。
UVレジン液を使う際の注意
作業中・硬化中は換気をすること、また、太陽光が当たらないように注意が必要です。UVライトを照射してすぐのパーツは非常に熱くなっています。冷めるまで待って次の工程に進むようにしましょう。
UVレジン液を日光で硬化する場合は1〜3時間はかかります。表面にホコリがつかないよう、光を通すガラスボウルでフタをしたり、お皿にのせてふわっとラップをかけたりなどの工夫をしましょう。
使う前に知っておこう! レジンアレルギー
必ず換気をしながら作業してください。まれにですがアレルギー反応が出ることもあるので、皮膚につかないようビニール手袋を使うのがおすすめです。皮膚にレジン液が付着した際には、すぐにティッシュ等で拭き取って、石けんできれいに洗い流してください。
レジンでアクセサリーを作ってみませんか?
押し花を閉じ込めたヘアゴム&ピアスの作り方
本物の押し花を使ったレジンアクセサリーです。キットに同封されているレジンで花びらをそっと閉じ込めれば、美しい花の姿はそのままに、ピアスやヘアゴムとして普段使いできるようになります。 本物の花ならではの上質感が、大人の可愛らしさを演出してくれますよ。
レジンで作る、シェル入りピアスの作り方
貝やヒトデのチャームが夏の海を彷彿とさせるデザインです。チャームを上手くつかえば「こうしたい!」という思いをアクセサリーデザインに置き換えることができます。
ドライフラワー入りレジンアクセサリーの作り方
レジンにドライフラワーを入れたピアスです。レジンを流し込むモールド(型)や入れるドライフラワーを工夫すれば、さまざまなデザインのアクセサリーを作ることができます。モールドによっては、レシピのようにチャームを付けることができます。
ハロウィンにつけたいレジンアクセサリーの作り
ハロウィンをさりげなく楽しみたい!という方におすすめしたいピアスです。ハロウィンカラーのオレンジや黒、紫といった色のドライフラワーを入れたり、月のイメージのチャームをつけています。イベントに合わせてデザインを考えるの時間も楽しいですね。
透明レジンとお花で作るへアゴムの作り方
持っているとなにかと便利なヘアゴム。せっかくなので、好きなドライフラワーを入れたり、色をつけて作ってみませんか?ヘアゴムは台座にゴムがついているので、レジンが初めての方にも作りやすいアクセサリーです。
写真入りアクセサリーのレシピ
お手持ちの写真がアクセサリーに!アクセサリーの台座に写真を入れてレジンを硬化して作ります。お好きな写真や思い出の写真をアクセサリーに形を変えて身につけるのもいいですね。
UVレジンで作る「宇宙塗り」のピアスの作り方
落ち着いた雰囲気のアクセサリーです。深い青いが印象的な「宇宙塗り」はマニキュアを塗り重ねてつくる表現です。色の重ね方、マニキュアの量によって自由に宇宙を表現できます。夏に向けて天の川の表現もチャレンジしてみたいですね!
レジンで作る、ペーパーウェイトの作り方
海をイメージしたペーパーウェイトです。テーブルに置いておくと、潮の香りがしてきそうです。海の表現はピアスやヘアゴムなどのアクセサリーにも応用できるので、ご自分のイメージする海をレジンで表現してみましょう。
パール × ビジューのレジンピアスの作り方
結婚式などのハレの日にも使える、華やかでキラキラしたアクセサリーです。パールを多めに使えば、落ち着きのある雰囲気を持ったアクセサリーに、カラフルなビーズを選べばアクティブな印象を演出できるでしょう。
押し花とレジンの透明スマホケースの作り方
スマホケースを季節に合わせて、変えてみませんか?それぞれの季節のお花の押し花を使えば、季節を身近に感じることができます。押し花のレイアウトも自由にできるので、簡単にオリジナルのスマホケースが作れます。
押しフルーツの手作りスマホケースの作り方
爽やかな香りが今にもしてきそうな、フルーティなスマホケースです。写真の柑橘類のほかにいちごやキウイフルーツなどの押しフルーツが人気です。好きなフルーツでいっぱいのスマホケースも素敵ですね。
本物のお花のブローチとネックレスをレジンで作ろう
立体的なブリザードフラワーにレジンを塗って、形を固定すると、アクセサリーのパーツとして使うことができます。季節の花とパールなどを出組み合わせは、ビーズのみでは出せない、自然な華やかさをまとっています。
押し花×レジンのきらきらパスケースの作り方
市販のパスケースやスマホケースを押し花で素敵にデザインしませんか?押し花はレジン液で接着します。押し花以外にもパールやビーズをつけるとより華やかな仕上がりになります。
手作りレジンアクセサリーの材料と簡単レシピ
レジンクラフトで使う道具や材料をこちらのレシピでご紹介しています。準備が必要なアイテムを確認し、準備しましょう。ショッピングモールの手芸店や100円ショップでも購入することができますので、気軽にレジンクラフトにチャレンジしてみませんか?
レジン液を使って、ハンドメイドを楽しもう!
レジン液でお花や季節のパーツを閉じ込めると、おしゃれなインテリアやスマホケースを作ることができます。どちらもレシピをご紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
中にお花やパーツを入れたりすることで、さまざまな作品が生まれます。まずはこのサイトでご紹介しているレシピ通りに作ってみたり、手に入れやすいパーツを入れてみたり、とりかかりやすいものから挑戦してみてくださいね。
最初はキットを使ってレジンアクセサリーを作るのもおすすめ
「チャレンジしてみたいけど、材料や道具を買いに行く時間がない・・・」という方は、まず必要な材料が入っているキットから始めてみませんか?Craftieのハンドメイドキットサービス「Craftie Home」では、手軽にレジンアクセサリー作りを始められるオリジナルキットをご用意しています。
こちらは「Craftie Home」で販売中の「押し花を閉じ込めたヘアゴム&ピアス」のキット。形も色も大きさも様々な本物の押し花を使ったキットになっていて、モールドのサイズも豊富なので自由にデザインを楽しみながらレジンアクセサリーを作ることができます。キットには紙のレシピもついていて初心者の方にも分かりやすくなっています。
ワークショップでレジンにチャレンジ!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。