子供の頃、プラ板(プラバン)で色々なものを作って遊んだことのある人も多いはず。そんな懐かしのプラバンですが、今ハンドメイド好きの方の間で、色鉛筆で着色する方法が人気を集めています。ナチュラルな優しい印象に仕上がり、作れる作品の幅が広がってどこまでも楽しめるのがその理由。
今回はそんな、懐かしくて新しいプラバンに色鉛筆で着色する方法と、キーホルダーやアクセサリーの作り方をご紹介します。
色鉛筆で簡単にできるプラバン作品をハンドメイドしよう
透明なプラスチック製のシートを色づけし、オーブントースターで焼き上げて作るプラバン作品。一度は手にしたことがあるという方も多いですよね。そんな手軽に楽しめるプラバンへの着色は、マジックやサインペンを使うイメージが強いのではないでしょうか。
実は、プラバンへの着色には、色鉛筆を使ってもきれいに仕上げることができるんですよ。とても簡単な方法なので、ぜひこの記事を参考にして作ってみてください。
さらに、プラバンで立体的なお花やリボンのようなモチーフを作ることも可能です。→立体プラバンの作り方はこちら
色鉛筆でプラバンに着色する方法
この記事でご紹介するレシピでは、「プラバン半透明タイプ」を使用しており、加工なしでも色鉛筆・クレヨンなどで直接描くことができるタイプになります。
通常の透明タイプのプラバンを使用する場合は、表面がツルツルなので加工してからでないと、色鉛筆で直接描けません。
そのため、透明プラバンを使用する場合は、ヤスリで磨いて加工してから作りましょう。
透明プラバンにヤスリで加工する方法
手順
- プラバンに紙ヤスリをかけます。 紙ヤスリ(200番〜400番台)でプラバンの表面をザラザラにすることで、色鉛筆やクレヨンで色を塗ることができます。ただし、色鉛筆専用のフロストタイプのプラバンを使う場合はヤスリがけは不要です。
- 両面に描く場合は、両面まんべんなく紙ヤスリをかけてください。これで透明プラバンに色鉛筆で着色する準備が整いました。
色鉛筆を使うプラバンイヤリングの作り方
色鉛筆で絵を描いたプラバンを使う、イヤリングの作り方をご紹介します。色鉛筆の柔らかい風合いが印象的で、顔まわりを優しく演出してくれますよ。
■所要時間:約60分
作り方
- 半透明タイプのプラバンをW4cm×H7cmに切り、色鉛筆で模様や色を塗っていきます。※透明プラバンを使用する場合は、ヤスリで磨いて加工してから描いてください。
- 焼くと色が濃くなるので、色塗りは薄めでも大丈夫です。色鉛筆らしく優しい色合いにすると良いでしょう。
- お好みの形にハサミでカットします。同じものを2個作りましょう。
- 焼く前のサイズは、約W4cm×H7cm 穴は、端から内側へ3mmの所に直径5mmの穴を開けました。穴は端すぎると切れやすく、内側すぎるとパーツ(丸カン)が入らないので、慎重に調整しながら開けましょう。
- トースターで焼きます。アルミホイルをくしゃくしゃにして置き、その上にクッキングシートを敷きます。さらにその上へ、プラバンを置きましょう。サイズは約W1.5×3cmに縮みました。穴は、端から穴まで約1.5mm、直径約2mmの穴になりました。加熱の目安は、お使いのプラバンの説明書をよくお読みください。※今回使用した加熱目安:600W→縮み始め約45秒・終わり80秒 、1000W→縮み始め約25秒・終わり45秒
- 表面をUVレジンでコーティングします。気泡が入らないようにUVレジン液を垂らして、爪楊枝などで液を伸ばして表面を整えます。
- UVライトで硬化します。ご使用のUVレジン液の使用方法の効果時間を参考に行ってください。今回はダイソーの「速乾UVレジン液(ハード)」を使用し、UV LEDライト(6〜9w)使用で60〜90秒で硬化、UVライト(36w)使用で2〜4分で硬化、太陽光で3〜10分で硬化しています。
- 片面ずつ硬化して、両面仕上げます。レジンでぷっくりツヤツヤに仕上がりました。
- 穴に丸カンをつけて、アクセサリーパーツを取り付ければ完成です。
色鉛筆を使うプラバンキーホルダーの作り方
続いて色鉛筆で絵を描いて作る、プラバンキーホルダーの作り方をご紹介します。お手持ちの色鉛筆で作れるので、気軽に挑戦できますよ。
■所要時間:約40分
材料
- 半透明タイプのプラバン
道具
- 色鉛筆
- ハサミ
- カッター
- 重しになる本など
- オーブントースター
- クッキングシート
- アルミホイル
作り方
- 半透明タイプのプラバンに、お好きなイラストを描きましょう。今回は丸い断面がかわいらしいオレンジを作ってみます。 ※こちらのレシピでも、透明プラバンを使用する場合は、ヤスリで磨いて加工してから描いてください。
- オレンジの皮は外側から段々薄くグラデーションして、果実の部分は丸くクルクル描くとオレンジのつぶつぶ感が出やすくなります。焼くと色が濃くなるので、仕上がりイメージより薄めに描くと良いでしょう。
- イラストの周りをハサミで切ります。
- キーホルダーを通せる穴をカッター(あれば穴あけパンチなどでもOK)で開けます。今回焼く前のサイズは、オレンジの直径7cm、穴は端から内側へ5mmの所に直径6mmの穴を開けました。
- イヤリングと同じように、トースターで焼きます。
- 加熱を始めると、プラバンは大きく反り返りながら縮み始めます。反っても焦らず見守りましょう。
このように縮んでいきます。
- 元の板状に戻ったら、火傷に注意してクッキングシートごと取り出します。
- 冷めないうちに、重しになる本などに挟んで押し、プラバンを平らにします。
- 完成です。サイズは直径約3cmに縮みました。
穴は、端から穴まで約2mm、直径約2mmの穴になりました。縮み方はその都度差が出ますので、サイズは参考程度にしてください。
- キーホルダーパーツをつけて、オリジナルのキーホルダーを作りましょう。
応用編として、ヘアピンやブローチにアレンジ
同じ方法でパーツを変えれば、他のアイテムも手作りできるようになります。
ピアスパーツやネックレスチェーンを通してイヤリング以外のアクセサリーにしたり、穴を開けずに裏面にピンを取り付ければブローチになります。他にも、ヘアピンや指輪など、様々なアイテムにアレンジできますよ。
ぜひあなたのアイデアを生かして、とびきりキュートなキーホルダーやアクセサリーを手作りしてみてください。
→プラバンピアスの作り方はこちら
色鉛筆でプラバンをきれいに作るコツ
色鉛筆でプラバンに絵を描く時、きれいに仕上げるにはコツを覚えておくと、さらに美しく仕上がります。少しのコツで仕上がりが変わるので、作る前に知っておきましょう。
色鉛筆でムラなく着色するコツ
色鉛筆の風合いは、柔らかくてふんわりとした印象です。ペンやマジックでは作り出せないニュアンスにするためには、力を入れすぎず、優しくプラバンに描くのがポイント。力強く描いてしまうと色鉛筆ならではの風合いを出しにくくなり、ムラの原因になってしまいます。
少し色味や濃さが足りないな、という時は、少しずつ重ね塗りをして理想の色味を作ってみましょう。重ね塗りを楽しめるのも、色鉛筆ならではです。
焼き上がった時の縮み方を確認する
プラバンは熱を加えることにより収縮し、硬化する仕組みです。メーカーや厚みによっても異なりますが、収縮後はおよそ4分の1から5分の1くらいのサイズになります。仕上がりのサイズを確認したい場合は、テストとして下絵を描いてカットしたプラバンを一度焼いてみて、どれくらい縮むのか把握しておきましょう。
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