一生に一度の成人式。振袖に合うヘアスタイルは、女性にとって楽しみのひとつです。特別な一日になるよう華やな「髪飾り」を手作りしてみませんか?
今回は、晴れの日を彩る造花を使った髪飾りのレシピを2つご紹介します。両方を重ね付けすることで、ハレの日にふさわしい装いになりますよ。
髪飾りを選ぶポイントや、成人式にぴったりなアクセサリーも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
一生に一度の成人式に手作りの髪飾りを
成人式は、人生の中で一度しかない特別な日。いつまでも記憶に残るものにしたいものです。そして髪飾りは、華やかさをアップさせてくれる大切なアイテム。造花を使って手作りするのも思い出作りに一役買ってくれるでしょう。
振袖の色やデザインに合わせて、世界に一つだけの手作りの髪飾り。身に着ければ、特別感とともに、思い出に残る成人式になるはずです。
成人式の髪飾りを選ぶときのポイント
髪飾りを選ぶときには、振袖や帯の色・柄・デザインに合わせるのがポイントです。
たとえば、以下のような合わせ方があります。
・振袖の柄に含まれる花、色に合わせる
・帯締め・帯揚げなどの色に合わせる
また、かんざしやつまみ細工など「和」の要素を取り入れればトラディショナルに、ドライフラワーや造花を取り入れると、モダンでトレンド感のある印象になります。振袖や理想とするイメージに合わせて、お好みの髪飾りを作りましょう。
成人式を彩る髪飾りの作り方
ここからは、存在感のあるお花のコームと、好きなところに差し込んでアレンジできるUピンの作り方をそれぞれ紹介します。どちらか一方を身に付けても、両方の髪飾りを組み合わせてぐっと豪華にしても華やかです。
■今回作る2つの髪飾りについて
完成サイズ お花のコーム:縦横15cm×18cm
草花のUピン:それぞれ10cmほど
所要時間 2時間くらい
必要な材料と道具
材料
- 造花 5本
- クラフトワイヤー 25cm 11本 50cm 2本
- コーム型ヘアアクセサリー金具 18本足 1つ
- 飾り紐 70cmほど 1本
- パール 4cmサイズ 数個
道具
- ニッパー
- グルーガン
- グルースティック
- はさみ
- 平ヤットコ
- 丸ヤットコ
- 定規
- 目打ち
- マスキングテープ(フローラテープの代用として使用します。フローラテープがあるかたは、そちらをご使用ください)
①大きく華やかなお花のコームのレシピ
はじめに造花を使った大きなお花のコームの作り方です。色鮮やかな造花を組み合わせて、存在感のある豪華なコームに仕上げました。
まとめ髪はもちろん、ショートヘアの方には耳の上あたりに付けるだけで、華やかな印象になります。
お花のコームの作り方
大ぶりのお花を使って、ヘアアレンジの主役にふさわしいお花のコームを作ります。
作り方
- まずは造花の枝から、手で引っ張って花と葉を外します。
手で外れない場合はニッパーで1cmほど枝部分を残してカットしましょう。
- 大きいお花や葉などのパーツは、枝の部分に目打ちで穴をあけてクラフトワイヤーが通るようにしておきます。
- 穴を開けたら、25cmのクラフトワイヤーを通します。
半分あたりのところで折り曲げてUの形になるようにして、2本になったワイヤーを手でねじります。
- 最後までねじったら、マスキングテープを枝の部分から3cmほどのところまで巻きつけましょう。
- 別の25cmのクラフトワイヤーに今度はパールをひとつ通して、ワイヤー中央でU字にしたら、先ほどと同じようにねじります。
- 小さな花は画像のように真ん中に穴が開いています。ここにパールのついたワイヤーを通します。
- ワイヤーを通したら、パール部分が動かないように親指で抑えながら、裏側の枝とワイヤーの隙間をグルーガンで埋めて固定します。
- グルーガンで固定したら、大きなお花と同じように、枝部分からマスキングテープを3cmほど巻きつけましょう。
- 使用したいお花すべてに1〜8の工程を行います。
すべてできたら、お花の位置を決めて束を作っていきます。髪に着けたときに、横から見ても金具が見えないように、半球をイメージして配置していきましょう。
- 配置が決まったら、まずメインとなるお花を固定します。今回はオレンジとホワイトのお花をメインに、2つのワイヤーを後ろでクロスさせてねじります。
お花とお花のあいだに隙間ができないように、上のほうもしっかりねじって固定しましょう。
- 大きなお花を固定したら、周りにつける小さなお花も最初に束ねたワイヤーにねじって巻きつけていきます。このときもお花の間に隙間ができないようにしっかりと上の方から巻きつけていきましょう。
色々な角度からみたときも、しっかりと隙間がないようにします。
- すべてのお花をねじって1本にしたら、コームに取り付けましょう。お花の先の細い余ったワイヤーを金具に通して、いったん仮止めします。
- お花のほうを手で固定しながら、お花側から50cmのクラフトワイヤーを使ってコームを固定します。画像は半分あたりまで固定したところです。
上は小さな穴に通して、下はコームのひとつひとつの間を通しながら、ワイヤーをぐるぐるときつく通していきます。このとき、丸ヤットコを使って巻きつけるとしっかり固定しやすいです。 - 最後まで巻きつけられたら、残りのワイヤーと仮止めしていたワイヤーを終わりのところをニッパーでカットします。
カットしたら、平ヤットコでワイヤーの最後の部分を金具になじませ、1本目のワイヤーの終わりの部分も同じように処理します。
- ワイヤーを巻きつけ終わったら、上からマスキングテープで保護しましょう。先ほどのワイヤーと同じように、お花側から順番に巻きつけます。
- 金具の上を覆うようにお花を立てます。裏側から見て金具が完全に隠れているか確認しましょう。
これでコーム型のアクセサリーは完成です!
②アレンジの幅が広がる、草花のUピンのレシピ
2つ目に紹介するのは、造花を使った小さな草花のUピンです。まとめ髪やお団子、フィッシュボーンなどのヘアスタイルに差し込むだけで使えるヘアアクセサリーです。
お花のコ―ムと合わせて付けたり、Uピンだけを好きな箇所に付けたりと、ヘアアレンジの幅がぐっと広がりますよ。
草花のUピンの作り方
Uピンの作り方を紹介します。理想のヘアスタイルに合わせて、数や大きさを変えてみてください。
作り方
- 70cmの飾り紐を3等分にカットしたら、紐の中は空洞になっているので、25cmのクラフトワイヤーを通します。クラフトワイヤーの端をマスキングテープで固定しておくと通しやすいです。
- 飾り紐を通したら、クラフトワイヤーの端同士のクロスしたところを平ヤットコで挟みながらねじります。飾り紐を通して丸くなっている部分に人差し指を引っ掛けてねじるとやりやすいです。
飾り紐は伸縮性があるので、ワイヤーねじった部分が3cmくらいになるまでねじりましょう。
これを3本分作ります。
- 3本分できたら、接着していきます。中央の輪が上にくるよう重ねるために、まずは左右の2本のワイヤーを少し曲げてグルーガンで固定します。
- 二葉のようなかたちになったら、真ん中のパーツを上から重ねてひとつにまとめます。裏側にもグルーガンをつけて、しっかりと固定しましょう。
- グルーガンが見えないように、マスキングテープを貼ります。
- 5でつけたワイヤーに、Uピンを固定します。Uピンの曲がっているところから4cmくらいマスキングテープを巻きつけて造花と接着します。
- 小さいパーツも同様にしてUピンと接着していきます。うまく固定できない場合は、先にグルーガンで1cmほど接着するとやりやすいですよ。茎が太い造花は、ワイヤーを付けなくても使用可能です。
- すべて固定できたら完成です!大きな飾りをつけたあと、物足りないと感じたところに、かんざしのようにさしていきましょう。Uピンの長さは、髪の長さや量によって変えて制作してみてくださいね。
振袖にぴったりなハンドメイドアクセサリー
振袖をより華やかに見せるには、アクセサリーも欠かせません。ここからは、振袖に合うハンドメイドアクセサリーをいくつかご紹介します。髪飾りと一緒に、アクセサリーも手作りしてみてはいかがでしょうか。
造花を使った華やかなピアス(イヤリング)
造花の花びらを使ったイヤリングやピアスは、和の装いにもベストマッチ。こちらのレシピでは紫陽花を使用していますが、振袖や髪飾りに使われているお花と同じものを使うと良いでしょう。パールやカン付きビーズと組み合わせることで、より一層上品な仕上がりになりますよ。
幸せを運ぶ、水引きのピアス
成人式という晴れの日にぴったりの、縁起の良い祝儀用の水引です。水引きで作るピアスは、和の装いにもよく合います。古典的な柄・花が取り入れられている振袖を着用する場合にもおすすめです。
つまみ細工とパールのピアス
つまみ細工は、江戸時代から伝わる日本の伝統工芸です。小さな生地をつまんで、お花や鳥などのモチーフを作ることができます。つまみ細工とパールを組み合わせて作るピアスは、和の雰囲気を演出したいときにおすすめ。振袖や髪飾りと同じ色に揃えると、全体がまとまりやすくなります。
手作りの髪飾りで成人式を彩ろう!
振袖のデザインに合わせたり、お好みの花を取り入れたりして、世界にひとつだけの髪飾りを作ってみてはいかがでしょうか。成人式を迎えるお子さまやお孫さまがいる方には、思いを込めて髪飾りをプレゼントしてあげるのも素敵です。
お気に入りの髪飾りで、心に残る特別な日を過ごしてくださいね。
Craftie Homeでは、振袖や着物など和の装いにぴったりな「つまみ細工のキット」を販売しています。髪飾りやアクセサリーにつまみ細工を取り入れたいけれど、「道具や材料を自分で選ぶのが難しそう」という方は、ぜひキットをご活用ください。
また、つまみ細工を使った和小物のハンドメイドに挑戦したい方、新年に向けてお正月飾りを手作りしたい方にもおすすめです。