アクセサリーのハンドメイドといえば、レジンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。レジンは、ツヤ感・透明感のあるアイテムを作るのにぴったりです。これからハンドメイドに挑戦したいと思っている方は、レジンの使い方の基本を押さえておきましょう。簡単アクセサリーの作り方も紹介していますので、レシピの参考にしてみてください。
レジンってどんなもの?
レジンとは、松ヤニや漆、琥珀など天然由来の樹脂や、ハンドメイドでよく使用される合成樹脂のことをいいます。透明でツヤのある質感に仕上がるため、アクセサリーや小物づくりにおなじみの材料となっています。レジンのなかにお花やラメ、パーツなどの材料を入れて固めることで、キラキラとした宝石のようなアイテムを手作りすることができます。アクセサリーだけでなく、コースターや置物作りなどにも活用されており、アレンジのバリエーションも豊富です。
レジンには3つ種類がある
市販されているレジンには、大きく分けて3つの種類があります。
UVレジン液
UVレンジ液は紫外線で固まることから「紫外線硬化樹脂」といわれることもあります。軽い仕上がりになるため、アクセサリー作りに適しています。UVレンジ液は100円ショップでも手に入るなど、比較的安価なのが特徴のひとつです。短時間で固まり、匂いもほとんどないので、初心者さんでも手軽に使えるタイプといえます。
ただし、厚みのあるパーツの硬化には時間がかかります。UVレジン液をたくさんのせてしまうと、硬化に時間がかかったり、固まりきらなかったりすることもあるため注意しましょう。薄くて小さなアイテムを作る際に向いています。
エポキシレジン
エポキシレジンは2つの液を混ぜることで硬化するため、「2液性レジン」ともいわれます。2液混合タイプとして販売されているものは、ほとんどがエポキシレジンです。
硬化したエポキシレジンは、透明度が高く美しい仕上がりになるのが特徴。適度な重みも出るので、小物やインテリアなど、厚みのある作品やサイズが大きなものには、エポキシレジンが適しています。ただし空気に触れることでエポキシレジン液が酸化すると、黄色く変色することもある点には注意が必要です。
LEDレジン液
LEDライトによって樹脂が硬化するタイプをLEDレジン液といいます。硬化時間の早さと透明度の高さが特徴です。レジンでたくさんの作品を作るときには、硬化の速さがスムーズな作業に欠かせません。UVレジンが硬化までに2~5分ほどかかるのに対して、LEDレジンでは約1分ほどのスピードで固まるため、サクサク作業を進めたい方におすすめです。
レジンを使ったアクセサリー作りに必要な材料は?
UVレジン液
UVレジンは、大きく分けてソフトタイプとハードタイプがあります。一般的に、アクセサリー作りによく使われるのは丈夫で軽いハードタイプのレジン液です。UVレジンは、主に手芸店や大型ホームセンター、通販ショップなどで購入できます。また最近では100円均一ショップでも小さなサイズでの取り扱いがあり、その手軽さから人気を集めています。
型(モールド)
レジンを流し込んで固める時に使う型(モールド)。シリコン製のものが使いやすく一般的です。こちらも100円ショップでも取り扱いがありますし、手芸専門店に行くと多種多様な形のモールドが揃っています。
土台
初心者におすすめなのは、ミール皿と呼ばれる金属製のお皿のような土台の上にデザインを乗せていくやり方です。レジンが漏れにくく、厚さの出ない仕上がりなので硬化もスピーディーにできます。縁にデザインの施されたものを選べば、レトロなアンティークアクセサリーのような雰囲気に。
またお店によっては、レジン液・型・アクセサリーパーツなどがセットになった手作りキットも販売されています。ひとつひとつ材料を揃える必要がないので、こういったものを利用するのも便利です。
UVライト
UVレジンは太陽光で硬化させることも可能ですが、時間が掛かってしまうのが難点。また天気の悪く紫外線の弱い日は硬化しにくくベトつきが残る場合も。UVライトがあれば、わずか数分程度でレジンがしっかり固まります。UVライトは、ネイル用品を扱うお店や大型の手芸店、ホームセンター、通販ショップなどで購入可能です。
【種類別】レジンの基本的な使い方
レジンには大きく3つの種類がありますが、それぞれ使い方が異なります。所要時間や作業効率も変わってくるため、作りたいアイテムや時間に応じて選びましょう。
UVレジン液
1液で硬化するのがUVレジンです。使用する際は、そのままレジン液をモールドなどに流し込み、UVライトを当てて硬化します。およそ2~5分で硬化します。
UVライトを使用しない場合は、天気のいい日に日光に当てると、大体1〜3時間で硬化します。紫外線が届かない場所ではしっかりと固まらないため、硬化の際は場所に注意しましょう。完成した作品は直射日光を避けて保管することで、黄変を抑えることができます。
エポキシレジン液
エポキシレジン液は「主剤」と「硬化剤」を混ぜることで硬化します。使用する際は、2つのレジン液の分量を正しく測り、しっかり混ぜ合わせることがポイントです。混ぜ合わせが甘いと、硬化不良や表面のベタつきの原因となることもあるため注意しましょう。
分量を測り混ぜるときは、ビニール手袋を着用して、作業中は換気をしっかり行いましょう。エポキシレジン液の硬化には2〜3日を要します。高温多湿を避けて、なるべく涼しいところで保管します。
LEDレジン液
LEDレジン液は、UVライトと同じ1液タイプのレジンです。モールドなどに流し込んだあと、LEDライトを用いて硬化させます。LEDライトとは、発光ダイオード使用した照射器のこと。レジンの厚みによりますが、約1分程度とスピーディに固められます。
ただし、硬化が早い分収縮率が高くなり、作品が少し反ってしまうことがあります。平たい作品の場合には、UVレジンのほうが適しているでしょう。作品の変色に関しては、LEDレジンのほう優秀だといえます。太陽光に当たっても黄変しにくいという特徴もあります。
レジンを使った、簡単ピアスの作り方
初心者でも挑戦できる、レジンを使った手作りピアスの作り方をご紹介します。
作り方
- レジン液をミール皿の上に少量出し、つまようじを使って均一に広げます。
- UVランプの光を5分ほど照射し、硬化させます。
- ピンセットを使って、お好みのパーツをバランスよく配置します。終わったらレジン液をゆっくりと流し込みます。レジン液に気泡ができてしまったら、つまようじの先で突いて取り除きます。
- UVランプで硬化させます。厚みが足りない場合、流し込みと硬化を繰り返します。レジン液を表面張力でぷっくりさせると、ツヤツヤ感が増してきれいに仕上がります。
- フック型ピアスパーツのカン部分をヤットコで広げ、ミール皿とピアスパーツを繋ぎます。
- ヤットコでカンを閉じたら、完成です。お好みによりリボンやパールビーズなどをプラスすると、さらに華やかなデザインに。
モールドを使えば、スイーツやジュエリーみたいなアクセサリーも作れます
よりレジンの透明感を生かした作品を作りたいなら、シリコン製のモールドを使ってみましょう。
ハードタイプのレジン液はもちろん、ソフトタイプのレジン液を使えば、グミのようなプニプニとした質感を楽しめますよ。また、レジンは専用の顔料や絵の具を使って着色することができます。透明感を生かし宝石のように仕上げたり、2色を使ってマーブル模様を作ったりしてもおしゃれです。
お手軽に可愛いアクセサリー作りが楽しめる、UVレジン。ハンドメイド好きの方々の中で人気なのも頷けます。ぜひ材料を使いこなして、あなただけのオリジナルデザインのアクセサリーを作ってみてくださいね。
もっと可愛く!アレンジに役立つアイテムとは?
レジンならではのクリアな素材を活かして、さまざまなアレンジが叶います。ここでは、レジン作りに役立つ可愛いアイテムをご紹介します。
デコパーツを入れて宝箱のように
デコパーツを入れると、キラキラ輝く宝箱のような仕上がりになります。手芸屋さんやネットショップなどではさまざまなモチーフのパーツが手に入るため、作品のバリエーションも広がります。心ときめくデコパーツを散りばめるだけで、可愛いアクセサリーの完成です。
レジン専用の封入パーツもありますが、ネイルアート用のデコパーツも使えます。ぜひ取り入れてみてください。
レジンの土台にはシールやデザインシートも使える
レジンの土台として、おしゃれなシールやデザインシートを利用するのもおすすめです。作品のテーマに合わせたシールを使うだけで、レジン作品が一気にクオリティアップします。
土台としてだけでなく、デザインのメインとして使うこともできます。好きなアイテムやキャラクターのシールを活用してみましょう。シールのフレームの色が透明になっているものを選ぶと、固まったときにキレイに仕上がります。
ラメパウダーでスノードームみたいなキラキラも叶う
ラメパウダーを使うだけで、レジンがまるでスノードームのようにキラキラ輝きます。ラメをレジンの中に散りばめたり、モールドの端に塗ったりするアレンジがおすすめです。レジン専用のラメパウダーもありますが、ネイル用のグリッターパウダーや蓄光パウダーなども使えます。暗闇でほのかに光る蓄光パウダーなら、より幻想的な雰囲気に仕上がります。
レジンのアイテム作りにおすすめな材料をチェック
これからレジンを活用しよう思っている方は、このようなアイテムがあれば便利です。作りたいアイテムをイメージして、材料を揃えましょう。
6種類のおしゃれな形が作れる、シリコンモールド
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シリコン型モールドがあれば、レジンを流し込んで固めるだけで、簡単に理想の形状に整えることができます。柔らかく弾力性のあるシリコンタイプの型は、硬化したレジンを取り出しやすほか、複雑な形のアイテムも手軽に作れます。ダイヤ・四角形2種・六角形・丸・しずく型、全部で6種類の形があるので、大振りのアクセサリーを作りたい方におすすめです。レジンをしっかり硬化させたあとは、イヤリング金具やピアス金具、丸カンを取り付けましょう。
透明なボール型モールドにお花を詰め込めば、清涼感のあるデザインに
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プラスチック製で、小さめサイズのボール型モールド。流し込んだレジンを取り出さずに、そのまま使用するタイプの型です。イヤリングやピアス、指輪など、アクセサリーの種類を問わず利用できます。レジンの中には、ブリザーブドフラワーやラメパウダーなど、好きなパーツを入れましょう。着色せず透明なまま硬化すると、中に入れたパーツが引き立ち、清涼感のある仕上がりになります。
シートをレジンの中に閉じ込めれば、かんたんにオーロラ風の柄を演出
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幻想的に輝くオーロラ柄のアイテムも、ホログラムシートを使えば手軽に作れます。明るい場所で使用すると、光に反射してキラキラ感アップ。暗い場所ではオーロラのような幻想的な風合いに仕上がります。レジン液に着色剤を混ぜるなどして、レジン自体に色をつけるのもおすすめです。シートは好きな形にカットできるので、用途もいろいろ。適当なサイズに切ったあと、くしゃっと丸めて、レジンに封じ込めるだけで完成です。
最初はキットを使ってレジンアクセサリーを作るのもおすすめ
「チャレンジしてみたいけど、材料や道具を買いに行く時間がない・・・」という方は、まず必要な材料が入っているキットから始めてみませんか?Craftieのハンドメイドキットサービス「Craftie Home」では、手軽にレジンアクセサリー作りを始められるオリジナルキットをご用意しています。
こちらは「Craftie Home」で販売中の「押し花を閉じ込めたヘアゴム&ピアス」のキット。形も色も大きさも様々な本物の押し花を使ったキットになっていて、モールドのサイズも豊富なので自由にデザインを楽しみながらレジンアクセサリーを作ることができます。キットには紙のレシピもついていて初心者の方にも分かりやすくなっています。
認定講座でレジンアクセサリーを学ぶのもおすすめ!
ハンドメイド・アート・クラフト業界で役立つスキルを学べる”Craftieカレッジ”では、レジンアクセサリーづくりを本格的に学べる講座を受付中です。基礎から応用までしっかり学びながら、認定資格を取得できます。技術をもっと深めたい方、本物のお花を使ったおしゃれなレジンアクセサリーを作ってみたい方におすすめです!
オリジナルのレジンアクセサリーを作ってみよう
簡単にできるハンドメイド素材ということで人気なのが、レジンです。モールドにレジンを流し込んで固めるだけなので、初心者さんでもチャレンジしやすい魅力もあります。デコパーツやデザインシート、ラメパウダーなどを使えば、可愛いオリジナルアクセサリーが自在に作れます。いろいろな材料の組み合わせや配置を考えるのも、レジンアクセサリーを作る楽しみのひとつ。欲しいアイテムのイメージに合わせて、いろいろなアレンジに挑戦してみましょう。
ワークショップでアクセサリーを作ろう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。