ハンドメイドで人気のピアス作り。今回はピアスやアクセサリーを作るための道具や材料、ピアス作りのレシピをご紹介します。ぜひレシピをヒントにしながら、オリジナルデザインのピアスを作ってみてくださいね。
ピアス作りに必要な基本的な道具や材料
<ニッパー・丸ヤットコ・平ヤットコ>
それでは「ビーズの両側に他のパーツを連結するためのカン(輪)を作る」工程を例に、ニッパー、丸ヤットコ、平ヤットコの使い方と特徴をご紹介しましょう。
ニッパーの使い方と特徴
ニッパーは、先がハサミのようになっています。針金や後ほど紹介するTピン、9ピンなど、ハサミではカットできない材料を簡単にカットすることができます。
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平ヤットコの使い方と特徴
平ヤットコは一見ペンチに似ていますが、挟む部分がペンチのようにギザギザではなく、平らになっています。アクセサリー制作などではよく使う道具のひとつで、今回ご紹介する金具のほとんどは平ヤットコを使用します。
単体で使うときは針金、9ピン、Tピンを直角に曲げたり、後ほど紹介するリボンどめ、ヒモどめ、ボールチップなどを閉めて材料やパーツ同士を固定したりします。
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丸ヤットコの使い方と特徴
丸ヤットコは、挟む部分が円すい型になっています。針金や9ピン、Tピンの先を丸める時に使用します。丸ヤットコの中でもさまざまな種類があり、挟む部分が先に向かってより一層尖っているものや、挟む部分がザラザラしているものなどが見られます。アクセサリーを作るときには、挟む部分がザラザラしているものの方が、滑りにくいのでおすすめです。
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<Tピン・9ピン>
Tピンの使い方と特徴
Tピンは、針金の端に針金の直径よりも大きい円状のパーツがついているピンです。球状のパーツが付いたもの(写真左から2つめ)など、デザイン性を重視したものもあります。
Tピンはビーズやパーツを通してこのパーツで留めることができ、見た目もすっきりするので、吊るした際に一番下にくるパーツなどに使われます。
針金部分の太さや長さが違うものが何種類も販売されているので、パールやビーズの穴の大きさや直径、パーツの大きさによって使う長さを決めます。
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使い方
ここでは、Tピンにパールを通してカン(輪)を作り、ピアスのチャームに仕立ててみました。
- Tピンはパールなどのパーツを通した後、10mm以上余る長さを選びます。長さ10mm以上のTピンは、ニッパーで10mmくらいになるようにカットしましょう。
- カットしたTピンを丸ヤットコではさみます。
- 丸ヤットコを持つ手と反対側の手でパールを持ち、丸ヤットコをくるっとひねり、Tピンを丸くします。
- カン(輪)の形になりました。
- カン(輪)の端を挟んで手前に動かし、カンを開けます。開いたところにピアス金具の輪を通して、カンを閉じましょう。
- ピアス金具に取り付けられました。
9ピンの使い方と特徴
9ピンは、針金の端に輪状に丸められたカンがついているピンです。ビーズやパーツを通して反対側にもカンを作れば、両側にパーツをつなげたり金具を付けたりできるので、パーツ同士の間になる部分や、金具とつなぐパーツとして使われます。
針金部分の太さや長さが違うものが何種類も販売されているので、パールやビーズの穴の大きさや直径、パーツの大きさによって使う長さを決めます。
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使い方
ここでは、Tピンを通したビーズに9ピンを通した別のビーズをつなげ、さらに9ピンを通したビーズをつなげて、三連のピアスチャームに仕立ててみました。
- Tピンと同じようにカン(輪)を作ります。
- 連結したいパーツの9ピンのカン(輪)を開けて、一方のパーツのカン(輪)を通します。
- 最後に、一番上に位置するパーツとピアス金具のカン(輪)を通します。
- カン(輪)をしっかり閉じたら完成です。
<丸カン・Cカン>
丸カン・Cカンの使い方と特徴
丸カン・Cカンは針金の輪の1か所が少し空いた形になっている金具で、パーツと金具などをつなげる際に使用します。丸カンは正円に近く、Cカンはやや楕円形になっています。
丸カンはアクセサリーを作る時には使用頻度の高いパーツです。主に、9ピンの輪のサイズでは通せないパーツや、カンのついていないパーツ、開閉できないカンがついているパーツなどを使う際に使用します。針金の太さや輪の大きさが違うもの、デザイン性の高いものなどが何種類も販売されているので、つなげるパーツや作るもののデザインに合わせて選びましょう。
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Cカンも使い方は同じですが、細長い部分に用いると丸カンよりもやや目立ちにくくすっきりするので、チェーンと金具を繋げるなどの用途に好まれます。
ここでは、丸カン、Cカンの開け方を成功例、失敗例を比べながら見てみましょう。
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丸カン、Cカンの開け方
- 通常の丸ヤットコは丸カン・Cカンを開けるとき滑りやすいので、平ヤットコ2つ、または、平ヤットコと挟む部分がザラザラとしている丸ヤットコを使いましょう。両手に1つずつヤットコを持ち、カンの切れ目の左右を挟み、手前と奥へねじるように同時に動かします。両端が上下にずれるような形でカンが開きます。
- カンの切れ目を水平に引っ張ってカンを開けると、カン全体が変形してしまい、キレイに閉じられなくなるので、気をつけましょう。カンを閉じるときは、開けた時と逆の要領で、ねじったのを戻すように動かします。
<カツラ・リボンどめ・ヒモどめ・ボールチップ・つぶし玉>
カツラの使い方と特徴
カツラは、筒状の片側に底があり、底の外側に輪状のパーツが付いた金具です。細めのヒモやレースの端を筒部分に入れて留め、輪で金具とつなぐ使い方が定番ですが、最近は小ぶりの花束風パーツの束の端を筒に入れて留め、ピアスチャームなどにする使い方も人気です。
筒の大きさが違うもの、デザイン性の高いものなどが何種類も販売されているので、ヒモやレース、花束のサイズや作るもののデザインに合わせて選びましょう。
ここでは、接着剤を使ってカツラを取り付ける方法をご紹介します。レジン液で接着する方法は、こちらをご参照ください。
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使い方
- ここでは、フェイクフラワーの束の端に接着剤でカツラを取り付け、花束風のチャームに仕立ててみます。まずお花を5cmにカットし、洗濯バサミなどで挟んでおきます。
- カツラの内側につまようじを使って接着剤を少しつけます。筒の真ん中だけでなく、側面にもつけるようにするのがコツです。
- 塗り終わったら、挟んでおいたお花の茎を束ねて端をカツラの中に入れ込みます。
- 奥まで入ったら、そのまましばらく手に持ちながら乾かしましょう。接着剤の種類にもよりますが、だいたい1分ほど持ったままにしておけば良いでしょう。
その後はテーブルなどにそっと置いて乾燥させ、接着剤が完全に乾いたら完成です。最後にカツラとお花を軽く引っ張って、抜けてしまわないか確認しましょう。
リボン留めの使い方と特徴
リボン留めは、コの字型になった平たい金具にギザ歯と輪状のパーツが付いたもので、ギザ歯の間に平たいリボンやレースなど布類の端を挟み込んで留めます。布類でアクセサリーを作る際、丸カンなどのパーツを繋げられるようにする金具です。
幅が違うもの、デザイン性の高いものなどが何種類も販売されているので、布類の幅や、作るもののデザインに合わせて選びましょう。サイズが合えば、何本かをまとめて挟むこともできます。ちなみに写真のリボン留めは、比較的細いリボンやレースなどに使用します。
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使い方
- 使いたい長さに切ったレースの端をリボンどめのギザ歯の間に挟み込み、平ヤットコでギザ歯同士が噛むようにしっかりと閉じます。
- 1か所だけにグッと力をかけて閉じると金具が変形したり、布類がズレてしまいますので、数か所に分けて均等にゆっくり力を入れるのがコツです。
カシメ(紐止め金具)の使い方と特徴
カシメはUの字状の金具です。細いヒモや丸革ヒモの端の処理をしたいときに使います。カシメにヒモをはさみ、平ヤットコで片側ずつ折りたたんで固定します。
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使い方
- 革ひもの端にカシメ(紐留め)をつけてみます。ギザ歯のないヒモどめなので、接着剤を使います。
- つまようじに接着剤を少しつけ、机に置いたカシメの内側に塗ります。
- ヒモの端をカシメの内側に乗せて接着剤が少し乾き、ヒモが動かなくなったら片側ずつ平ヤットコで折りたたみます。
- 反対側の金具も倒し、最後にもう一度上から挟みます。
- 最後にカシメとヒモを軽く引っ張って、抜けてしまわないか確認しましょう。
<ボールチップ・つぶし玉>
ボールチップ・つぶし玉の使い方と特徴
ボールチップ(ダルマチップ)は、ワイヤーやテグスでアクセサリーを作る際、ほかのパーツを繋げられるように端を処理する金具です。半分に開いたボール状のパーツに輪状のパーツがついています。ボール状の部分にワイヤーやテグスの端を挟み、締めて使います。パールやビーズを連ねて通すデザインのネックレスやブレスレットで、引き輪などのパーツを付けるためによく使われています。
ボールチップを使う際にあわせて使うことが多いパーツがつぶし玉(カシメ玉)です。金属の小さなビーズのような形状で、テグスやワイヤーの端に通してから平ヤットコでつぶし、留め具として使います。
今回は ボールチップとつぶし玉を使った端の処理の仕方をご紹介します。
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使い方
- まず最初に、テグスにつぶし玉を通します。
- テグスの端をもう一度つぶし玉に通してくぐらせ、引っ張ります。強度を高めるため、二重に結んでおきます。
- 平ヤットコでつぶし玉を挟み、しっかりと潰します。これで、テグスの端の処理ができました。
- つぶし玉から飛び出た短いテグスをハサミで切り落とします。
- つぎにボールチップをテグスに通し、ボールの中につぶし玉がくるようにして、平ヤットコでボールチップを閉めます。ここで力を入れすぎると、ボールチップの球が変形するので気をつけましょう。
ボールチップを閉じたら、ビーズを通します。
- ビーズを通し終えたら、反対側の端にもボールチップを取り付けましょう。今度は先にボールチップをカンが外側に来るように通し、次につぶし玉も通します。
先ほどと同じ要領でテグスの端を処理します。今度は、つぶし玉の固定位置がポイントです。ビーズとボールチップにすき間がない状態で、ボールチップの中につぶし玉が収まる位置を狙って固定しましょう。これがズレると、ビーズとボールチップの間からテグスが見えてしまい、カッコ悪い仕上がりになってしまいます。
あまったテグスをカットし、平ヤットコでボールチップを閉じて完成です。
- ボールチップには、引き輪やアクセサリー用ナスカンといった、ネックレスやブレスレットの金具をつけてお楽しみ頂けます。
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