赤、緑、白のクリスマスカラーとイルミネーションに彩られた街並みや、リース、ツリー、サンタクロースにトナカイの装飾品。クリスマスが近づくと、キリストの降誕を祝うという本来の意味や教会の神聖な営みとはかけ離れ、浮かれた楽しい気分になります。
かつて娘が小学校低学年の頃、クリスマスツリーの脚が折れてしまい処分してしまったことがあります。「クリスマスツリーがないとサンタクロースが来ない!」と必死に訴える娘に、「なくても来るから大丈夫」となだめましたが、それでも訴え続ける娘の為に慌ててツリーを買いに行きました。その時、クリスマスツリーがとても神秘的なものに感じたのを覚えています。
その娘も大きくなりましたが、今回は大人になっても長く飾りたくなるようなデザインで、気軽にテーブルに飾れるサイズのミニクリスマスツリーのレシピをご紹介します。
また、別の記事でクリスマスのフラワーアレンジメントのアイデアもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
すぐに飾れて、気軽に楽しめるのがミニクリスマスツリー
大きなクリスマスツリーは豪華で素敵ですが、箱を取り出したり、組み立てたりといった作業が大変ですね。でも、組み立て不要なミニクリスマスツリーであれば、家の玄関や出窓、サイドボードやチェストの上にそのまま置いて楽しむことができます。キャンドルやサンタクロースと共に飾っても華やかで楽しい雰囲気になります。
プリザーブドフラワーで飾るミニクリスマスツリーの作り方
材料
- 円錐(コーン)形のサハラ
- 木の実(カラ松、バクリ、ヒノキ、メタセコイア、スターアニス(八角)など何でも可)
- プリザーブドフラワー(バラ、あじさい、クジャクヒバ、リューカデンドロン ※赤、緑、白の他の花材でも可)
- リボン
- フェルト
- ワイヤー#28、#26(バラのワイヤリング用)
- グリーンの地巻きワイヤー#26(クジャクヒバ用)
- 茶色の地巻きワイヤー#28(木の実のワイヤリング用)
作り方
- 円錐形のサハラの底に、同じ大きさに切ったフェルトをボンドで貼ります。
- バラはワイヤリングし、テーピングします。(グルーガンで留めると簡単ですが、ワイヤリングしてボンドをつけて挿すと取れにくくなります。)バラのワイヤリングの方法については、こちらのステップを参考にしてみてください。
- 木の実にもワイヤリングします。木の実でワイヤリングが難しいものは、グルーガンで留めます。
- 地巻きワイヤー#26をカットして、Uピン状にしたものを作ります。
- 円錐形のサハラに各種の木の実やバラ、あじさい、クジャクヒバをデザインし、留めていきます。クジャクヒバは、先ほど作ったUピンの先にボンドをつけたもので留めます。※写真ではUピンを分かりやすくする為に黒く塗ってあります。
- あじさいは枝分かれしている所で切り、茎にボンドをつけて直接留めていきます。
- オーガンジーのリボンを飾り、一番上にワイヤリングしたゴールドのスターアニスを挿したら完成です。
植木鉢風アレンジ
同じように円錐形のサハラを使って、植木鉢に入ったツリーのようにデザインすることも出来ます。
この場合、底面にフェルトを貼るかわりに、ドライになった木の枝を底から挿し、サハラをセットした陶器の器に挿します。
このツリーはプリザーブドフラワーのケイトウ(赤)とリューカデンドロン(黄緑色)を使い、リボン状の飾りと、トップにはシルバーの星を飾って仕上げています。
アルミワイヤーのミニクリスマスツリー
もう1つ、簡単にできるアルミワイヤーのミニクリスマスツリーをご紹介しましょう。
アルミワイヤーは鉄のワイヤーと違って柔らかく、とても扱い易いのが特徴です。カラーも太さもいろいろあり工作に向いています。
材料
- アルミワイヤー(ゴールド3mm、シルバー1mm)
- 天然石大小2個
- プリザーブドフラワー(バラ、クジャクヒバ、あじさい、ヴェスペネスト(シルバーの枝))
- 木の実(バクリ、スターアニス、野バラ)
- リボン
作り方
- 3mmのゴールドのアルミワイヤーでツリーのベースになる形を作ります。このようなイメージです。
- 1mmのシルバーのアルミワイヤーで大きい天然石を巻いて重しになるようにし、適当にクルクルと上までもっていき、小さい天然石を星に見立てて巻き付けて留めます。
- バラ、クジャクヒバ、バクリでミニコサージュ風のものを作りリボンをまいて飾りのリボンを留めます。
- 3.のコサージュ風のものを2.のアルミワイヤーのツリーにグルーガンで留めます。
- プリザーブドフラワーのあじさい(赤、緑、白)をグルーで留め、スターアニスと野バラの実も留めて完成です。
なぜツリーを飾るのでしょう?クリスマスのおはなし
クリスマスツリーの由来は諸説あるようです。世界各国、各地で様々な言い伝えや習慣があるようですが、これは4世紀頃からキリスト教の布教が盛んになり、改宗が行われた後もその土地の習慣が残り、混ざっていったことが原因のようです。興味がある方は調べてみると面白いと思います。
私がフラワーデザインスクールの生徒だった時に教わったのは、16世紀のドイツ(神聖ローマ帝国)の宗教改革者であるマルチン・ルターがもみの木にロウソクを飾ったのが始まりというものです。そして、これが現代のクリスマスには欠かせない「イルミネーション」の由来とも言われているようです。
世界の各地でクリスマスツリーを初めて飾った人がいたと思いますが、大切なことはツリーを飾る人の気持ちです。不幸を願って飾った人はいないはずですよね。家族や友人、愛する人の幸せを願って飾ったら素敵なクリスマスを迎えられるのではないでしょうか。
ちなみに、教会では「アドベント」といってキリストの降誕を待ち望む期間があります。12月25日から遡って4回目の日曜日から12月24日までです。2018年は12月2日からアドベントに入ります。教会では、それまでにクリスマスを迎える飾り付けをして準備をします。
クリスマスを待つ時間も楽しく過ごせるように
旅行も当日までの準備が楽しいですよね。現地の観光名所や特産品を調べたり、何を着て行こうかなと考えたり。
クリスマスも当日を迎えるまでの間、あなたの大切な人を思いながら、あるいはお友達と楽しく、ミニクリスマスツリーを作ってみたり、その由来を調べてみたりして楽しくお過ごしください。
その他、クリスマスのものづくりレシピを公開中!