小さな花をたくさん咲かせるかすみ草。愛らしくも控えめな見た目なので、ほかのお花との相性もよく、フラワーアレンジメントにもたくさん使用されています。
そんなかすみ草は、ドライフラワーにするとおしゃれなインテリア雑貨に変身します。スワッグ(壁飾り)やリースにアレンジして飾れば、お部屋を華やかに彩る素敵なインテリアとしても楽しめます。
今回は、初めての方でもきれいに作れる、かすみ草をドライフラワーにする方法とコツ、アレンジ例までまとめてご紹介します。
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かすみ草はドライフラワーにぴったり
かすみ草の魅力といえば、繊細な茎とかわいい小花です。その魅力をそのままに、生花の見た目に近い状態でドライフラワーにできます。
かすみ草の花は小さいため乾きやすく、ドライにする過程で腐りにくいことが特徴です。乾燥に必要な日数も、1週間~2週間程度と比較的短くなっているため、初心者さんにも失敗しにくくなっています。
初めてドライフラワー作りにチャレンジする方や、かすみ草以外のお花でドライフラワー作りに挑戦して失敗した経験のある方にもおすすめです。
かすみ草をドライフラワーにする方法
かすみ草のドライフラワーを作る方法は、主に3つあります。
ハンギング法
シリカゲル法
ドライ・イン・ウォーター法
それぞれの特徴を踏まえて、ご自身に合った方法でドライフラワー作りにチャレンジしてみてくださいね。
①ハンギング法
ドライフラワーの作り方としてもっともオーソドックスなのが「ハンギング法」です。
ハンギング法とは、茎を麻紐などで縛り、吊るして乾燥させる方法です。かすみ草が乾燥して変化していく過程を楽しみながら作れるのが特長です。
材料と道具
材料
- かすみ草
道具
- ハサミ
- 麻紐
手順
- ドライフラワーにするかすみ草は、新鮮で花が開ききっているものを選びましょう。つぼみが多い場合は、開ききるまで生花のまま少し飾ってから作り始めてもいいでしょう。
- かすみ草の茎が交差して、花どうしが重なっている部分をそのままにしておくと、ドライフラワーにした後、花どうしがぶつかって落ちやすくなります。
そこで、花が重なる部分を分けるように、茎の分かれ目で何本かに切り分けます。
- 1本の大きなかすみ草を、3本ほどに切り分けました。
- 風通しが良く日の光が直接当たらない場所に
麻紐を張り、花を下にして茎の分かれ目などでひっかけます。
- ひっかけられない場合は、麻紐を茎に結んで吊るしてください。
茎は乾燥すると細くなるので、乾燥しても抜けないようにキツめに結ぶのがポイントです。
- お天気や季節にもよりますので、1〜2週間ほど様子を見ながら吊るして自然乾燥させましょう。
- 吊したての状態です。茎がピンと張っています 。
- 2週間乾燥させたものです。茎の開き具合が小さくなっています。
- ドライフラワーになったかすみ草は、束ねてスワッグを作ったり、器に活けたりしてお好きにアレンジしてください。
- かすみ草のドライフラワーでリースを作りたい場合は、先にやわらかい生花の状態でリースに仕立て、そのまま飾りながらドライフラワーになる過程を楽しんでください。
きれいなドライフラワーにするコツ
ハンギング法でドライフラワーにする場合、かすみ草を束ねて乾かすと、乾燥させた後にばらすとき、花がポロポロと落ちやすくなります。必ず茎を1本ずつカットして、ばらしてから吊すようにしましょう。
また、かすみ草を吊るす場所は、通気性がよい日陰が適しています。直射日光があたると、花の色が抜けやすくなるためご注意ください。乾かす際は、窓際や風通しのよい通路に吊るすのがおすすめです。
②シリカゲル法
2つ目の方法は、シリカゲル法です。ドライフラワー専用のシリカゲルを使って、かすみ草を乾燥させます。
花本来の色を残しやすく、密閉状態で乾燥させるため、湿気の多い日や梅雨の時期でもドライフラワー作りを楽しめるといった特長があります。
材料と道具
材料
- かすみ草 適量
- シリカゲル 適量(今回計600g使用しています)
道具
- 密閉容器(パッキン付きの完全密閉できる容器が望ましいです)
- ハサミ
- スプーン
- 割り箸またはピンセット
- 新聞紙
手順
- 密閉容器に、底から2〜3cm程度の深さまでシリカゲルを入れます。
- かすみ草を密閉容器に入るサイズに切り分け、丁寧に入れていきます。
- かすみ草の上に、スプーンを使って優しくシリカゲルを敷きつめます。
- 花びらの隙間にもシリカゲルが入るように、丁寧に入れてください。
- 花が見えなくなるまでシリカゲルを入れ、しっかりと密閉して1週間ほど置きます。
- 1週間経ったら、密閉容器の中身を新聞紙などの上にそっと広げて、かすみ草を優しく取り出します。
- 花びらの間に入ったシリカゲルも、丁寧に取り除きましょう。
- シリカゲルを使ってドライフラワーにしたかすみ草は、花びらがきれいに開いたままの状態になり、とても綺麗です。ミニカゴに入れて飾ったり、レジンで固めてアクセサリーにしたりしても素敵ですね。
きれいなドライフラワーにするコツ
シリカゲル法でかすみ草をきれいなドライフラワーにするには、シリカゲル剤を花の隙間までしっかりを入れるのがコツです。
容器に花を入れる前に、かすみ草をカットしておくと、花びらが取れてしまうのを防げます。乾燥させた後は、花が落ちないようにやさしくシリカゲル剤を落とすようにしましょう。
③ドライ・イン・ウォーター法
3つ目の方法は、水を入れた花瓶や花器などに生花を生けて、ゆっくりと水分を抜いていく「ドライ・イン・ウォーター法」です。生花の姿に近い、かすみ草特有の広がりをキープできます。
専用の道具や材料がなくても作れるほか、生花の香りや表情を楽しみながらドライフラワー作りができるのが特長です。
材料と道具
材料
- かすみ草
道具
- 花瓶
- ハサミ
- 水
手順
- かすみ草の余分な葉を取り、花瓶に活けたとき安定するように茎の長さを調整します。
花瓶の底から1cm〜5cmくらいまで水を入れ、かすみ草を活けます。
そのまま、直射日光が当たらず風通しの良い場所に置きましょう。
- 花瓶の水は替えたり足したりせず、少しずつ蒸発して乾ききるまで1〜2週間ほど飾りましょう。
ドライフラワーになるまで、飾ったまま楽しめるところがいいですね。
- 約2週間後の様子です。かすみ草から水分が抜け、花がサラサラになっていたら完成です。
きれいなドライフラワーにするコツ
ドライ・イン・ウォーター法でドライフラワーを作る際は、風通しがよく、直射日光が当たらない場所にかすみ草を置きましょう。また、水は少量にして、水の入れ替えや追加をしないようにすることがコツです。
ドライフラワーの完成品を比較してみよう
「ハンギング法」「シリカゲル法」「ドライ・イン・ウォーター法」と3つの作り方を紹介しました。見た目にはどのような違いがあるのでしょうか。
以下の写真は、左からシリカゲル法、ハンギング法、ドライ・イン・ウォーター法で作ったかすみ草のドライフラワーです。
シリカゲル法は、より生花に近い状態でドライフラワーになります。
ハンギング法とドライ・イン・ウォーター法の仕上がりには目立った違いはありませんが、ドライ・イン・ウォーター法は少し花が大きめに仕上がります。
かすみ草をインテリア飾りにアレンジ
生花はもちろん、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにしても、お部屋を華やかにしてくれるかすみ草。
ここからは、かすみ草のおしゃれなインテリア飾りにアレンジする方法をご紹介します。
愛らしいピンクのスワッグ
丈の長いユーカリ・エリンジュームの濃い色をバックに、アザミ・ブローニー・アジサイなどのボリュームあるお花を組み合わせたスワッグ(壁飾り)です。
薄ピンクに染めたかすみ草をドライフラワーにして、草花の空間を埋めることで、愛らしいフラワーアレンジメントに仕上がりました。壁掛けにしたり、リボンを結んで置き飾りにしてもおしゃれです。
かすみ草とミモザのブーケでお部屋を華やかに
生花のかすみ草とミモザを組み合わせたブーケです。小さくふわふわした花びらが特徴的な2種類のお花を組み合わせることで、可愛らしい印象になりました。ブーケのままお部屋の壁掛けにしたり、フラワーベースにぽんと差し込んだりするだけでも、お部屋の印象を変えてくれますよ。お部屋を明るくしてくれるのに加えて、ほのかな香りも楽しめます。
ふんわりボリュームがおしゃれなかすみ草のピアス
プリザーブドフラワーのかすみ草を束ねて固定して、ピアスにアレンジするのもおすすめです。繊細な茎とふわふわの花びらによるボリューム感のあるデザインは、お顔周りに上品で華やかな印象をプラスしてくれます。
標本のように眺めていられるハーバリウム
ドライフラワーの美しさを標本のように閉じ込めて飾るハーバリウム。透明な液体のなかに揺れるかすみ草は、ずっと眺めていたくなるほど幻想的です。デスクやキャビネット、玄関などに飾ったり、間接照明で照らしたりすれば、置いておくだけでお部屋をぐっとおしゃれな空間に変えてくれるでしょう。
暮らしに癒しを与えてくれる、かすみ草
小さくて愛らしいかすみ草は、初心者の方でもきれいにドライフラワーにしやすいお花です。作り方によって必要な道具や工程が変わってくるので、ご自身がチャレンジしやすい方法を選びましょう。
かすみ草の花言葉は「幸福」です。
お部屋に飾って眺めるのはもちろん、ドライフラワーにする時間にも癒されてみてくださいね。