初級編、中級編とつまみ細工の作り方をご紹介してきましたが、いよいよ上級編です。これまでに作ったものを応用したレシピになりますので、上級編に入る前に、初級編・中級編の内容をご覧下さいね。
難しいと思われがちなつまみ細工ですが、材料はとってもシンプルですし、糸や針は使わないため手芸が苦手な方でも挑戦しやすいのです。少しでも、つまみ細工って何?作ってみたい!と思っている方は、ぜひ写真を見ながら作ってみてください。
つまみ細工で豪華な髪飾りを作ろう
この上級編では、初級編で作ったつまみ細工と中級編で作った立体つまみ細工を組み合わせて、一つの大きなヘアアクセサリーに仕上げます。
揃える材料と道具
まずは材料を揃えます。主なパーツとして、初級編で作成したお花と、中級編で作成した立体つまみのお花を使用します。
材料と道具
①メインパーツ(中級編で作成した立体つまみの大きなお花)
②サブパーツ(初級編で作成した丸つまみと剣つまみの小さなお花)
③パーツの大きさに合わせた厚紙(初級編のようにハギレを貼っておく)
④フラワーテープまたはマスキングテープ(ご自身の髪の色に近いカラーが目立たずオススメです)
⑦かんざしなどのパーツ(ここではU字ピンタイプとコームタイプを使用)
⑧クリアファイル
⑨しつけ糸 約10cm
⑫ハサミ
⑮グルーガン(なければ木工用ボンドで代用可)
(グルーガンを使うのが初めての方はグルーガンの使い方記事も見てみてください。)
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材料を揃えるのが大変、必要な量だけ欲しいという方はキットを使って作るのもおすすめです。様々なキットがありますので、お気に入りのものを見つけてみてください。
つまみ細工の和風ヘアアクセサリー(かんざし)の作り方
それでは、作り方をご紹介します。右の大きなコームタイプのものと、左のU字ピンタイプのものを作成します。
このように、マットの上で最初に大体の配置を決めておくと作りやすいです。
作り方
- アートフラワーワイヤーを15cm程にカットして、ラジオペンチで先端を少し丸めます。
- 丸めたら、材料③の布を貼った厚紙の真ん中にピンバイスまたは目打ちで穴を開け、ワイヤーを通します。
- ワイヤーの丸めた部分を、厚紙と一緒にラジオペンチで挟み、このように横に曲げます。
- 表面にグルーガンをのせ、手早くつまみ細工のお花(丸つまみ)を乗せます。グルーガンがはみ出すと見栄えが悪いので、円の外側にはつけすぎないようにして下さい。
グルーガンの場合はすぐに乾きますが、木工用ボンドは乾くのに時間がかかるので、動かさないように注意して下さい。 - 使用するすべてのお花パーツに、同じ処理を行います。大きなお花(立体つまみ)には、少し太めのワイヤーを使うのがおすすめです。
- それでは、つまみ細工をまずはU字ピンに接着していきます。ワイヤーを持って、全体のバランスを見ながらお花の組み合わせと配置を決めます。
- 配置を決めたら、ワイヤー同士を一つずつねじり合わせながら固定します。
- 一つずつ巻き付けるようにお花を追加していきます。
- ねじった部分が3cmくらいの長さになるよう残して、余分なワイヤーはハサミかペンチで切ります。
- ワイヤーにしつけ糸を結んで、ピンに巻いていきます。最後の糸始末は、指で木工用ボンド馴染ませて、しっかりと接着します。
- ワイヤーと糸がしっかり隠れるように、フラワーテープを巻きつけます。しっかりとキツく巻いてつまみ細工が動かないようにしましょう。
- U字ピンタイプの髪飾りが完成です!
- 次は、大きめのコームタイプの場合です。まずはメインのお花と小さなお花を先ほどのように合わせます。
- そこから一つずつ、他のお花を位置を見ながらねじって合わせていきます。
- 全てねじって繋げた状態で、裏側はこのようになります。
- コームのサイズの半分程度の長さのワイヤーを残し、余分はカットします。その後はしつけ糸でこのように巻いてしっかりコームと密着させます。コームには頭の形に沿うようカーブがかかっていると思いますが、このように凸の面が天井を向いた状態で作業します。(凹の面がお花の裏面に向かいます。)
糸が短くなってきたら、ピンセットで糸を掴みながら巻くと綺麗にできます。 - 先ほど巻いた糸を隠すように、きつくテープを巻きます。
- テープを貼るとかなり丈夫になります。切った部分のワイヤーが突き出ていないかなどを確認します。
- 確認ができたら、コームとワイヤーの境界線のこの部分をぐっと折り曲げます。すると、コームの凸の面がお花の裏側と向かい合います。
- 最後に、全体を見ながらお花のバランスを整えて、完成です!
お着物のデザインや色に合わせて髪飾りの色や形を決めると、統一感が出てとても綺麗です。
もっとゴージャスにアレンジしたい場合は、藤下がりやタッセルも加えて
髪飾りをもっと豪華に見せたいときは、藤の花をモチーフにした『藤下がり』や『タッセル』など、揺れる飾りを加えてみると、ゴージャスでありながらフェミニンな雰囲気がプラスされます。
お着物で過ごす日を、手作りの髪飾りでもっと印象深く
ここまで初級編、中級編、上級編と、つまみ細工の作り方やコツをお話してきました。少しでも、つまみ細工の魅力や素晴らしさ、挑戦しやすさが伝われば嬉しいです。
ハンドメイドで作れば、七五三や成人式など、着物でお祝いする記念日の思い出もさらに印象深く残ります。ぜひ、気軽にチャレンジしてみてください。
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