つまみ細工をあでやかに彩る枝垂れ咲きの「さがり」。日本髪や晴れ着姿に合わせたかんざしなどで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
今回は、以前紹介した「椿のかんざし」と組み合わせても楽しめる、さがりの作り方をご紹介します。
つまみ細工のかんざしは重ね付けも楽しいアクセサリー
和服姿によく似合う、大輪の花かんざしと枝垂れ咲きの小花たち。大ぶりの花のかんざし1本が一般的かと思いきや、花かんざしと今回作る「さがり」、2本のかんざしを重ね付けしたものが主流なのです(お花とさがりが1本にまとめられているものもあります)。
さまざまな組み合わせで重ね付けが楽しめるのが、つまみ細工のかんざし。花かんざしを増やしてもよし、さがりを2本差しにしてもよし、いくつか作っておけば、服装や季節にも合わせながらさまざまなコーディネートが楽しめます。
つまみ細工で作るさがりの作り方
それではさっそく、さがりを作ってみましょう。
材料
- ちりめん (お好きな色) 3㎝角×33枚
同じ色でも良いですし、違う色や、柄物のちりめんなどを組み合わせてもOKです。合わせたいかんざしなどがある場合は、同じ色や同系色が入っているとなじみやすいでしょう。 - 白ワイヤー#24 36cm
- リリアン糸(赤) 15cm 3本
- 鈴 3個
- かんざし用Uピン 7cm 1個
- フローラテープ(茶色) 少々
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道具
①丸つまみを用意する
- まず最初は、丸つまみのパーツを3cm角の布で、33個作ります。丸つまみはまず、3cm角のちりめんを対角線で二つ折りにし、三角形を作ります。さらに二つ折りにします。
- ピラピラする方(写真下部)を下にしてピンセットで挟みます。下から上に向かって角を持ち上げ、それぞれを二つ折りにします。
- 頂点を含め、3つの角が集まった部分をボンドで接着して固定します。ボンドはできるだけ少なく付けるのが、きれいに仕上げるコツです。真ん中の山折を手前に返すように、裏から押し広げたり、丸みを持たせるなどをして、花びらの形に整えていきます。
②「さがり」の本体を作る
- 次に、さがりの本体を作ります。リリアン糸3本をクリアファイルの上に並べ、両端をマスキングテープで固定します。
- 丸つまみのパーツにボンドを付け、リリアン糸の上にお好みの間隔で貼り付けていきます。すき間なく詰めるとボリュームが出ますし、少し間隔を空けると、たおやかな雰囲気になります。リリアン糸の両端は少し空けておくようにしましょう。
③さがりを吊るす熊手を作る
- さがりを吊るす熊手を作ります。かんざし用のUピンに取り付け、さがりを吊るす熊手のパーツを作ります。白ワイヤーを3本(1本12cm)に切り分け、それぞれ片端をペンチで丸めます。
- 3本を束ね、丸めた先端から2.5cmのところで扇状に広げて、束になっている方をボンドで仮止めします。
- 束の端を 2.5〜3cm残してカットし、写真のようにUピンの片側と束ね、Uピンごとフローラテープで巻いて固定します。
④さがりに熊手をつける
- さがりに鈴と熊手にをつけて仕上げます。さがりの下端のリリアン糸に鈴を通してリリアン糸を折り返し、糸同士をボンドで貼り付けます。
- さがりの上端のリリアン糸も輪を作るようにして折り返し、ボンドで貼り付けます。
- 熊手の先に「さがり」を1本ずつひっかけます。
- これで「さがり」の完成です!
大きな花かんざしの下に差し、華やかさをプラス
単体でつけてもかわいらしい『さがり』。写真のように、色味の合う『椿のかんざし』の下にさがりを差すと、大輪の花から『さがり』が枝垂れ咲いているような姿になってとても華やかです!
いろいろな花や色柄でかんざしを作って、2つ、3つと重ね付けしながら、バリエーションを楽しんでくださいね。その際はぜひ、写真の「椿のかんざし」も作ってみませんか?
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