レイというとハワイやフラというイメージをされる方もいるかもしれませんが、『ハワイアンリボンレイ』をご存知ない方もいらっしゃると思います。今回は、『ハワイアンリボンレイ』についてその由来や作品アイデア、アレンジ方法や魅力などをご紹介したいと思います。
リボンレイとは?
リボンレイとは、レイを生花を使わず主にリボンやビーズ・造花などを使用して作るハワイアンクラフトです。レイはハワイの伝統的な装飾品で、ハワイに訪れた記念に観光客の首にかけられたり、日本ですとフラをされる方が身に着けたりするものと言えばわかりやすいかと思います。ハワイでは歓迎、誕生日、卒業式、結婚式などのお祝いにレイを贈り合います。
リボンレイは主にリボンを使用して作りますが、最近では、布や紙、さらには紙幣など、様々な素材で出来たユニークなレイも見かけるようになりました。
小さなネットやビニールの袋などに、お菓子を包んでリボンで一つ一つ縛って出来るキャンディーレイというものもあり、子供たちに人気です。私の子供が幼稚園の時に、キャンディーレイを首に掛けてもらった事があり喜んでいたのを覚えています。
ハワイアンリボンレイの誕生
ハワイアンリボンレイは、1990年代の半ば頃に誕生しました。クラフトショップに勤めていた、リボンレイ創始者のキャロル・ミト先生が、レイを作る為にハワイの美しい花を摘み取られることを悲しく思い、「ハワイの美しい自然を守りたい、子供たちに自然を残したい」という思いから考えついたのがリボンでレイを作ることだったそうです。
フラのアイテムも手作りのレイで
ハワイアンショップや雑貨屋さんなどでも造花のレイを見かけます。フラをされる方は造花のレイを身に付ける方が多いのですが、中には、自分好みのアイテムを手作りしたいとか、フラに関わりのあるリボンレイの資格を取りたいという方も増えています。レイだけでなく、手首や髪に付けるアクセサリーなどもリボンを使用してのハンドメイドを楽しめます。
ハワイアンリボンレイの作品は小物にもアレンジ可能
ハワイの伝統的な装飾品なので、ハワイのクラフトとして、またはフラの方が着けるものとしてのイメージが強いのですが、様々な小物にアレンジする事が出来ます。
例えば、髪飾りやブレスレット、バッグに付けるチャームなどのアクセサリーのほか、ストラップ、リース、フォトフレーム、ペン、コサージュ、ウエディングのブーケなども作る事が出来ます。
他にも、母の日にカーネーションリースを作ってプレゼントをしたり、ハロウィンやクリスマスにはそれぞれのイメージに合ったリースやお正月のしめ縄飾りまで作る事が出来ます。
リボンレイは夏や南国というイメージが強いですが、ハワイやフラに関係なく季節を問わず一年中どなたでも気軽に楽しんでいただける手芸だと思います。針と糸を使用する作品が多いですが、手でリボンを編むだけの気軽に出来る針を使用しない作品もありますのでお子さんからご年配の方までお楽しみいただけます。
鮮やかな色がいつまでも楽しめる、ハワイアンアリボンレイの魅力
生花と違ってリボンで作るので、美しさをいつまでも残すことが出来ます。リボンも数えきれないほど沢山の種類やカラーがありますので、色を変える事によってまた違った雰囲気を楽しむことが出来ます。美しい作品を見ると心が癒されますよね。
リボンレイやリボンで作る小物はリボンやビーズ、造花など簡単に手に入る身近な材料と針と糸があればどこでも作ることができるので、例えば電車の中、病院の待合室、子供の習い事の待ち時間など、ちょっとバッグに材料を入れて持ち歩けばいつでも作ることができます。
また、好きな音楽を聴きながらリボンレイ作りをすることで気分転換ができたり、仕上がった作品を見て「やった~完成だ!」と達成感を得ることができたりと、嬉しい気持ちになります。手芸によって気持ちが落ち着いたり、指先を使用することで頭の体操になるということで、実際に病院などで手芸を行う療法もあるようです。
もちろん、自分用として作るだけではなく、お誕生日などのお祝い、卒業式やウエディング用のプレゼントとしても大変喜ばれます。私も実際に、友人や親戚にリースやストラップ、フォトフレームなどをプレゼントしましたが、皆さんに大変喜ばれ、今度は自分で作ってみたいと習いにきてくれる友人もいます。将来は娘たちの結婚式に何か作ってあげたいと思っています。