12月に入り、いよいよ年越しが近づいてきました。今年は暖冬と言われ、しかも平成として年を越すのは最後と思うと感慨深いものがありますね。
さて、新年を迎えるのにあたり、色々なお正月飾りがあります。門松や、しめ飾り、玉飾り、鏡餅や破魔弓など・・・。
今回は、そんなお正月飾りの中でも特に空間に華を与えてくれる「しめ縄飾り」を作成するレシピのご紹介です。お正月に飾られるモチーフの意味もお伝えしますので、これを機に、飾りの意味も考えながら手作りしてみてくださいね。
お正月飾りに使われるモチーフの意味
お正月飾りには様々なモチーフが使われていますが、せっかく飾るのでしたら『縁起物』と言われている理由も知りたいですよね。一つずつ見ながら、手作りの飾りにどれを取り入れたいか考えてみましょう。
椿:冬でも葉が落ちない常緑樹。青々として艶のある葉が繁栄の象徴とされています。
菊:元々不老長寿の薬として中国から日本へ伝わってきました。そのため長生きの縁起ものとされています。
松:真冬でも青々とした葉を茂らせる、長寿と健康のシンボルです。新年の神様が降りてくる依り代(よりしろ)でもありります。
南天:『難を転じて福となす』という意味でよくお正月飾りに用いられています。また、赤色には厄除けの力があると昔から信じられていたようです。
松ぼっくり:種子を沢山持つことから、子孫繁栄の意味があるという説もあります。
笹:小型の竹である笹には、真っ直ぐに力強く伸びる姿から生命力や商売繁盛の発展を願う意味合いが込められています。
鶴:古来より『鶴は千年』と言われるように、長寿を象徴する吉祥の鳥です。また、鶴は夫婦仲が大変良く一生を連れ添うのだそうです。
なぜしめ縄を飾るのでしょうか?
日本ではお正月にしめ縄を飾るのが伝統ですが、意味を改めて考えてみたことはありますでしょうか?
しめ縄飾りは、家が年神様を迎えるのにふさわしい場所であるということを示すものです。汚れから絶たれた「神聖な領域」であるという印に、しめ縄を飾ったのだと言われています。
年末になると様々なところで購入することが出来ますが、ちょっと手間をかけて手作りしたらそれだけ思いもこもり、なんだか年神様も喜んでくださるような気がしませんか?
手作りのしめ縄飾りの材料とレシピ
それでは、先に挙がったようなこれらの材料を使用して手作りアレンジをしてみましょう。作っている間にも、藺草(イグサ)の香りでなんともいえないほど癒されますよ。
材料
- 市販のしめ縄の土台(今回のサイズは外寸約30cmです)
- 造花(アーティフィシャルフラワーとも呼ばれます。ダリア、ベルエマム、ピンポンマム、菊、椿、カラー、ラン、牡丹など和風のお花が合います)
- 紅白の水引(紅と白が途中で交わり1本になっているもの) 2本
- お好みのお正月モチーフの飾り
- 飾りを引っ掛ける紐(たこ糸、ワイヤー、麻紐など)
道具
- グルーガン
作り方
- まず紅白の水引を1本使い、しめ縄のツイストの溝に沿って巻き付けます。いぐさの中に食い込んでしまうと色が見えませんので、注意しましょう。
- 造花やお正月モチーフの飾りをしめ縄に置いて、配置を決めます。この時、全体にバラバラと置くのではなく、存在感のある飾りを中心にして1か所または2か所のまとまりを作るとキレイです。
- 造花の茎が長いものは、不要な部分をカットします。(造花の茎にはワイヤーが入っていると思いますので、ワイヤーを少し残すようにカットして、しめ縄の土台に挿し込むと取れにくくなります。)
- 飾りの配置を決めていきます。笹は立体的に挿し込み、角度で動きを出すようにするといいです。
- 配置のデザインが決まったら、グルーガンで貼り付けていきます。グルーを付ける時は、土台から飾りを全て取り除いてしまうのではなく、一つずつグルーをつけては貼る、つけては貼る、を繰り返すと、決まったデザインが崩れにくいです。接着する時は高さ、角度、向きに注意して立体的になるように意識します。
- もう1本の水引で飾りを作ってしめ縄に添えます。お好みで、ループにして飾りに添えたり、蝶々のようにしたり、リボンを作ったりして楽しんで下さい。
- 鶴や扇などの飾りを用意して飾っても、豪華な仕上がりになります。
- 最後に紐を使って、しめ縄飾りを引っ掛けるためのループを取り付けたら、完成です!
手作りのしめ縄飾りで新年を迎えよう
ご自身で選んだ素材で手作りした素敵なしめ縄飾りで、新年を楽しい気持ちで迎えてくださいね!