古風で伝統的なイメージがあるしめ縄や水引。アレンジ次第でおしゃれなお正月飾りへと大変身します。これまでと一味違うお正月飾りを手作りしてみてはいかがでしょうか?今回は、簡単でおしゃれなしめ縄のアイデアをご紹介します。オリジナルのしめ縄飾りで、気持ちのよい新年を迎えましょう。
しめ縄にはどんな意味がある?
お正月の飾りとして欠かせないしめ縄。神社や玄関などに飾っているのを目にしますが、ただの飾りではありません。しめ縄には、神様のいる神聖な領域と、私たちが生活している空間を分け隔てる「結界」としての役割があります。
お正月は本来、幸運や豊穣を運んでくれる「歳神様」をお迎えする行事。神の領域と現世を隔てるしめ縄を玄関先や鳥居に飾ることで、不浄なものが入るのを塞ぎ、清らかな場所を作るという意味があります。
しめ縄を手作りする前に知っておきたい豆知識
しめ縄を作るとき、材料やデザインに困ってしまう人も多いはず。ここでは、しめ縄を手作りする前に、知っておきたい豆知識をご紹介します。
しめ縄に使用する一般的な素材
しめ縄に使用する素材として代表的なのは、稲わらです。他にも麻や葛の繊維が使用されたものがありますが、希少なものとなっているので、手作りにはビニール製や布製などで作られたものもおすすめです。ビニール製や布製は、手に入りやすく比較的安価なため、手軽に手作りしたい方に向いています。
飾る場所やシーンで色んなスタイルがある
しめ縄と一口にいっても、それを飾る場所やシーンにさまざま。代表的な3種類には、以下が挙げられます。
■一本締め
もっともポピュラーなしめ縄で、鳥居や神棚などに飾る存在感のあるデザインが特長です。しめ縄の両端がつぼまっている大根締めや、片方が細くなっているごぼう締めなどがあります。
■伊勢しめ縄
一本締めのしめ縄から、のれんのような長い「タレ」が下がったものを伊勢しめ縄といいます。豪華でボリューム感があり、古典的な飾りによく見られるしめ縄です。
■茅の輪のしめ縄
茅の輪と呼ばれるリース型のしめ縄です。心身を清めて無病息災を祈願する「茅の輪のくぐり」の意味が込められているため、正月の玄関飾りや、縁起物としてよく見られます。
お正月に飾るなら、縁起のある素材を選ぼう
お正月に飾る場合、縁起のある素材を選ぶのがポイントです。昔ならではの作り方にこだわるのであれば、南天、シダの葉を飾ってみましょう。南天やシダの葉は、古くから縁起のよい花として親しまれており、しめ縄の素材にぴったりです。おしゃれなデザインにもこだわりたい方は、好きな花を飾るのもおすすめです。金や銀など豪華な色にアレンジすると、運気アップも期待できるかもしれません。
色んなアレンジができる◎しめ縄の作り方まとめ
ここからは、しめ縄の作り方をご紹介します。飾る場所や好みのデザインに合わせて、アレンジを楽しみましょう。
イグサの香り豊かな華やかなしめ縄
イグサを土台にしたしめ縄は、豊かな香りで空気を綺麗にしてくれたり、精神が癒されたりと、心地よさを与えてくれます。見た目も香りも和風なしめ縄には、菊や牡丹、椿などの和のお花を合わせるのがおすすめ。グルーガンを使ってバランスよく取り付けるだけなので、しめ縄作りが初心者の方にも安心です。
モダンカラーのしめ縄と玉飾りで上品に
昔ながらのしめ縄は、日本家屋に合わせて作られたものが多いですが、最近ではモダンでおしゃれなしめ縄にアレンジしたものもよく見られます。シックなネイビーカラーのしめ縄をタッセル型に結び、フェイクフラワーや玉飾りなどで飾れば、上品なしめ縄の完成です。土台と花の色の組み合わせ変えると、雰囲気ががらりと変わるので、オリジナリティ溢れるしめ縄に挑戦してみてください。
生花や木の実たっぷりのしめ縄は、凛とした雰囲気が◎
生花や木の実をたっぷりと使ったしめ縄は、生き生きとした生命力を感じられるのが魅力。フェイクフラワーでは出せない花本来の美しさや香りを楽しめるので、生花にこだわりたい方におすすめです。生ものなのでお手入れが必要ですが、お正月の期間であれば、充分に楽しめるでしょう。
しめ縄作りのデザインアイデア集
アーティフィシャルフラワーで華やかに
アーティフィシャルフラワー(造花)を使うと、お花のお手入れが不要で、現代的なしめ縄を楽しむことができます。ピンクとホワイトの花材に、ドライナッツをや緑を組み合わせたしめ縄は、紫と白の土台とよくマッチしていてモダンな雰囲気があります。赤い木の実がアクセントとなって、すっきりとした印象に。複数の素材を取り入れて、バランスよく配置するのがポイントです。
こちらは年内まだワークショップの開催予定があるので、一人で作る自信がない方はワークショップに参加するのもおすすめ。
紅白のコントラストがおしゃれな水引しめ縄
お正月カラーといえば紅白ではないでしょうか。赤と白の水引きを使ったしめ縄は、お正月らしさをアップしてくれます。赤い木の実をアクセント取り入れると、シンプルなのにスタイリッシュな水引きしめ縄に仕上がります。豪華なものよりも、シンプルなしめ縄を作りたい方におすすめです。
ペーパーフラワーは自由な色遣いが魅力
クラフト感のある個性的なしめ縄を作りたいなら、ペーパーフラワーを使ったしめ縄もおすすめです。ペーパーフラワーは、クラフトパンチでカットしたパーツを組み合わせたり、お花の形にカットしたパーツを貼ったりと、さまざまなアレンジが可能です。一般的なしめ縄飾りとはひと味違うお正月飾りを作れるので、一度挑戦してみはいかがでしょうか。お正月カラーにとらわれず、自由な発想で作ってみたいという方にとてもおすすめです。
スワッグを使って四季を通じて使える飾りに
花や葉を束ねたスワッグを、しめ縄の土台に張り付けるだけのかんたんアレンジです。土台からスワッグを外せば、お正月が終わってもインテリアとして飾ることができます。シンプルなしめ縄土台とドライフラワーを合わせると、ナチュラルでおしゃれなしめ縄飾りの完成。お部屋に飾ると、お正月らしさがアップするでしょう。生花よりドライフラワーを使うと、スワッグ単体でも長く楽しめるのでおすすめです。
ドライフラワーを使ったしめ縄は現代的な雰囲気に
しめ縄飾りにドライフラワーを使うと、現代的なおしゃれな雰囲気にアレンジできます。ピンクのしめ縄土台に、色鮮やかなドライフラワーを合わせたしめ縄は、お部屋を明るく華やかにしてくれます。インテリアに合わせて色を工夫することで、現代の住まいにも馴染みやすい、おしゃれなしめ縄を作ることができます。好きな色や花材にこだわって、自分だけのしめ縄作りに挑戦してみましょう。
梅飾りのアクセントがおしゃれな純白の水引しめ縄
純白の水引しめ縄は、清らかな印象を与えてくれるので、1年の始まりを迎えるお正月にぴったりです。梅の花や稲を飾りとして取り入れることで、全体のカラーが引き締まり、温かみのある雰囲気に仕上がっています。市販のしめ縄にはあまり見られないデザインのため、おしゃれなしめ縄にこだわりたい!という方におすすめです。
手作りのしめ縄飾りでお正月を迎えよう
お正月飾りを手作りするメリットとして、好きな飾りを作れるだけでなく、手作り過程も楽しめるという点があります。想いを込めて手作りすることで、お正月の準備が楽しみになるほか、晴れやかな気持ちで新年を迎えることができます。お正月という大きなイベントを控えたいま、自分なりのイメージを膨らませて、オリジナルのしめ縄を作ってみてはいかがでしょうか?