春は黄色い花とともにやってきます。真っ先に咲くロウバイ、「まず咲く」が転じたといわれるマンサク・・・。春先に黄色い花が多いのは、昆虫が見つけやすいからなのだそう。そんな黄色の花々のなかで、とりわけ人気が高いのがミモザです。
この時季、そんなミモザの魅力を思う存分楽しめるのが、ふわふわの黄色い花がはじけるミモザリースです。今回は、リースづくりが初めての人でも気軽につくれる麻ひもを使った作り方を紹介します。
「国際女性デー」の3月8日は「ミモザの日」
3月8日は「ミモザの日」といわれているのをご存知ですか? じつはこの日は国連が定めた「国際女性デー」。1904年3月8日にニューヨークで婦人参政権を求めたデモがきっかけとなり、1910年に「国際女性デー」が制定されました。イタリアでは、この日は「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とされ、この時季に旬を迎えるミモザの花をシンボルとして、男性が女性にミモザを贈る習慣があります。この風習がヨーロッパに広まり、3月8日は「ミモザの日」としても知られるようになったのです。
ミモザは通称。“本名”はオーストラリア原産のアカシア
春の花の代名詞のようなミモザですが、じつはこの「ミモザ」は通称。学名はアカシアといってマメ科の植物なのです。お花屋さんをのぞいてみると、同じミモザでもギンヨウアカシアやパールアカシア、サンカクバアカシアなど、みんなアカシアの名前がついています。
日本でおなじみのミモザはギンヨウアカシア。銀灰色の葉色で、花つきがよく、豪華なのが特徴です。一方、丸い葉っぱはパールアカシア。耐寒性で、ギンヨウアカシアより少し早い時期から市場に出回ります。咲きたてのパールアカシアからは甘い香りが漂い、まだ空気が冷たい早春に、ほんわかとした陽だまりを感じさせてくれます。
このレシピで作るミモザリースについて
フラワーワイヤーを使わずに麻ひもで巻くレシピです。使用するミモザの量は、ミモザの種類や葉のボリュームなどによって変わってきます。レシピでは、早春に出回るパールアカシアを使用していますが、花つきのよいギンヨウアカシアで作る場合や葉っぱを多く入れる場合は、ミモザの量を適宜、調整しましょう。
ミモザリースの材料と道具
材料
- ミモザの花(パールアカシア)
- リース土台(直径20cm)
- 麻ひも
- ワイヤー(壁に掛ける用)
道具
- 花用ハサミ
- 麻ひもを切るハサミ
- 汚れ防止の下敷き(新聞紙など)
ミモザリースの作り方
作り方
- ミモザは、作業がしやすい長さにカットしておきます。
6〜7cmがちょうどよい長さですが、最初に全部切りそろえてしまうと、短くなりすぎてしまう場合があるので、長めにカットしておきましょう。手で持つ部分は、ある程度葉っぱを取り除いておくと巻きやすくなります。 - リース土台に麻ひもを結びます。
麻ひもはミモザをすべて巻き終えるまで切らないので、最初に結んだ麻ひもの端は長めに残しておきます。
- 麻ひもを必要な長さ分だけ切ります。
麻ひもを結んだところを手で押さえ、リースに沿って麻ひもを3〜4周巻いた長さが目安です。長すぎると巻きづらくなります。途中、麻ひもが足りなくなったら、その都度、新しい麻ひもを結んで足していきます。
- 麻ひもをハサミで切ります。
- リース土台にミモザを麻ひもで巻いていきます。
花つきのよい枝を上に、枝が太めで花つきの少ない枝は下になるように3〜4本重ねて持ち、麻ひもで2〜3回しっかり巻きつけます。麻ひもは切らずに次の束に続けます。ミモザの花はドライフラワーになるときに重力に負けて下に垂れ下がりやすいですが、繊細な花の下に太めの枝があると支えにもなってくれます。
- 次の束は、最初の束の根元の麻ひも部分を隠すように巻きます。
花の向きはリース土台に対して、やや斜め上向きとやや斜め下向きを交互に繰り返すとボリュームのあるリースになります。
- 6の工程を繰り返しながら、リース土台にぐるりと巻いていきます。
途中、麻ひもが足りなくなったら、その都度、新しい麻ひもを結んで足していきます。
最後の束は、最初の束の下に茎を入れ込むようにして巻きつけます。
巻き終えた麻ひもは切り、最初に残した麻ひもと結んでとめます。
- 壁掛け用のワイヤーをつけます
リースの裏側の麻ひもに壁掛け用のワイヤーを通し、ねじります。
ワイヤーの左右を互いに絡ませるようにねじり、輪を作ります。
- ミモザリースができ上がりました。
全体を眺めてみてミモザを足したいところがあれば、枝がしっかりしたミモザを麻ひもの隙間に差し込んでボリュームを出しましょう。
ミモザのドライフラワーで作るおすすめキット
Craftie Homeでは、ミモザのドライフラワーを使った素敵なキットをご用意しています。必要な材料が全て揃っているので、届いたらすぐに作ることができますよ。ガイドフレームやディフューザーなど、ドライフラワーをより素敵に演出してみてください。
ミモザリース作りのコツと扱い方
リース作りに集中しすぎると、束を置く場所がだんだん詰まってきて進まなくなったり、ボリュームを出しすぎて中心の穴が見えなくなったりします。たまに離れたところから眺めてみて全体像をチェックしましょう。
ミモザの花は、ドライフラワーになる過程で重力に負けて下を向いてしまうので、作ったら2、3日は壁に掛けずに平置きにしておきましょう。半乾きになってからドアや壁に掛けると美しい形が保てます。
ミモザリースのおしゃれな飾り方
ふわふわの黄色い花がぎゅっとつまったミモザリースは、それだけでもとても華やかですが、もうひとアレンジ。カリグラフィーのリボンをあしらえば、さらに気分が盛り上がります。
リボンには、「国際女性デー」にちなみ、女性の幸せを願って「Be Happy」のメッセージを。
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