英文パターンでの編み物に挑戦するこちらのシリーズ、①基本編 ②減らし目編と続けてご紹介してきました。今回は、実際に英語で書かれたマフラーのパターンをもとに、パターンの読み方や編み方を解説します。
- 英文パターンでマフラーを編んでみましょう
- 材料選びのポイント
- 必要な材料と道具
- マフラーを編む時のコツ
- 英文パターンでチャレンジ!マフラーの編み方
- ①Cast on a multiple of 4.
- ②Row 1: K3, p2, *k2 p2; repeat from *to last 3 stitches, k3.
- ③Row 2: P3, k2 *p2 k2; repeat from *to last 3 stitches, p3.
- ④Repeat these 2 rows for as many rows as you like.
- ⑤Cast off.
- ⑥完成!
- 最初の作品にぴったりなマフラーで編み物ライフを楽しんで
- ワークショップで編み物をやってみよう!
英文パターンでマフラーを編んでみましょう
編むのは定番中の定番、リブマフラーです。
入門編に出てきたcast on、knit、purl、そして減らし目編に出てきたcast offを使います。
基本の編み方であるknitとpurlの練習にぴったりなこのマフラー、できあがりもシンプルで実用的。初心者さんでも自分の欲しい太さや長さのマフラーを決めて編むことができます。ゲージも必要ありません。
一緒に初めての編み物作品を完成させましょう!
材料選びのポイント
今回のマフラーは、初心者の方でも自由に毛糸を選んで、マフラーの太さや長さを調整できるパターンになっています。
毛糸はご自分の好みのものを選んでください。初心者の方は、太い毛糸を使ったほうが少ない編み量で完成するのでおすすめです。単色を選べば定番でシンプルなリブマフラーになり、実用的なものができあがります。
最近は編むだけで模様があらわれる毛糸もありますので、いろいろ探してみるのも楽しいでしょう。
必要な材料と道具
材料
- お好みの毛糸
道具
- 棒針(このレシピでは5mm針を使用)
- ハサミ
- とじ針
マフラーを編む時のコツ
肌に直接当たるマフラーは、ゆるく編んだほうが肌触りがよくなり快適です。編み目がきつい方は、毛糸のラベルに書いてある指定の針よりもひと回り太い針を使うのがおすすめです。
英文パターンでチャレンジ!マフラーの編み方
それではさっそく、英文パターンでリブマフラーの編み方を見てみましょう。
編み方は、英文パターンで書くと、なんとこれだけです。
<Pattern>
Cast on a multiple of 4.
Row 1: K3, p2, *k2 p2; repeat from *to last 3 stitches, k3.
Row 2: P3, k2 *p2 k2; repeat from *to last 3 stitches, p3.
Repeat these 2 rows for as many rows as you like.
Cast off.
それぞれどういう意味なのか、順番に見ていきましょう。
①Cast on a multiple of 4.
これは、4の倍数(multiple)を作り目(cast on)してください、という指示です。
最初の段の数は、選んだ毛糸の太さ、針、編み方のきつさ、欲しい太さによって変わります。これから先の段を編むと少し縮んで見えるので、欲しい太さよりも若干太い、くらいの長さまで作り目をします。
長さを見るときは目を詰めすぎず引っ張りすぎず、自然に置くように心がけましょう。
見本は3~4mm針用の毛糸を5mm針で編み、作り目は28にしました。
②Row 1: K3, p2, *k2 p2; repeat from *to last 3 stitches, k3.
英文パターンでは、作り目(cast on)の次の段を1段目と数えます。
この段の編み方を順々に見ていくと次のようになります。
K3(knitを3目), p2(purlを3目), *k2 p2(knitを2目とpurlを2目); repeat from *to last 3 stitches(*の部分 =k2p2を最後の3目になるまで繰り返す), k3(knitを3目).
写真も交えてご説明しましょう。
- まずはknitを編むので、毛糸が写真の向きになるようにしましょう。
- K3 = knit を3回編みます。
- 3回編んだところ。
- p2 = purlを2回編みます。今度は毛糸を通す向きが変わることに注意しながら、purlを2目編みます。
- k2,p2 = knitを2目、purl を2目と順に編む。repeat from *to last 3 stitches = k2p2を、左の針が残り3目になるまで繰り返します。
- k3 = 残りの3目をknitで編みます。これで1段目が完成です。
③Row 2: P3, k2 *p2 k2; repeat from *to last 3 stitches, p3.
Row2はRow1で編んだものとknitとpurlが反対になります。
kの裏はp、pの裏はkと編むことで、リブ編みができるのです。この段の編み方を順々に書くと次のようになります。
- p3 = purlを3目編む。
- k2 = knitを2目編む
- *p2 k2 = purlを2目、knitを2目編む。
- repeat from *to last 3 stitches = *の部分(p2k2)を最後の3目になるまで繰り返す。
- p3 = purlを3目
④Repeat these 2 rows for as many rows as you like.
この行は、「この2つの段を必要な数だけ繰り返してください」という指示です。お好みの長さに合わせて上記の2段を繰り返し編みます。
最初の段は大変かもしれませんが、だんだんknitとpurlの編み分けが早くできるようになり、模様が見えてくるので楽しくなっていくと思います。
⑤Cast off.
編み終わりの処理してくださいという指示です。
今回のマフラーの場合は、入門編の記事のように目を減らしていく処理(伏せ編み)がお勧めです。
このとき、knitで編んだ列の上はknitで編んで、purlで編んだ列の上はpurlで編んで別の目をかぶせるようにすると、きれいに仕上がります。
⑥完成!
これで手編みのマフラーが完成です。
最初の作品にぴったりなマフラーで編み物ライフを楽しんで
リブマフラーが完成する頃には、knitとpurlの編み分けはバッチリになっていることでしょう。この2つの編み方はどんな作品でも使う基礎となります。マフラーが完成したら、ぜひ他の作品にもチャレンジしてみてくださいね。
ワークショップで編み物をやってみよう!
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