こんにちは。ウィービング作家のMaiです。
前回はウィービングを始める時の準備編として、経糸の張り方についてお伝えしました。織り始める前の大事な基本なので、最初に読んでもらえたらと思います。
今回は、同じくウィービングの基本である『平織り』の織り方を説明します。ウィービングが初心者の方や改めて基本を見直したい方はぜひご覧くださいね。
ウィービングの材料と道具を揃えておこう
ウィービングを楽しむために必要な道具については、こちらの記事にまとめてあります。準備忘れがないか、一度確認してみてください。
ウィービングの基本『平織り』
平織りはウィービングで最も基本的な織り方です。織りを安定させるために、どんなデザインでも最初と最後はこの平織りを行うと良いでしょう。
平織りの織り方
それでは、平織りを始めましょう!経糸(たていと)を織り機に張った状態から始めますので、張り方を詳しく見たいかたはこちらからどうぞ。
材料
- 並太毛糸 少量
- 経糸用コットン糸 少量
道具
- 織り機
- 織り針
- くし
- ハサミ
織り方
- 1.5m程の毛糸を織り針に通します。お裁縫と同じように片方の毛糸が少し短くなるようにセットします。毛糸の太さはお好みで構いませんが、細ければ細いほど織る時に左右を往復する回数が増えます。ここでは並太の毛糸で織っていきます。
- 綜絖(そうこう)を手前に傾けると経糸が上下に動きます。糸と糸の間のトンネルをくぐらせる様に織り針を右端から左端まで通します。
- 端に毛糸を5cmほど残し、くしで下のバーまで平行に下ろします。
- 端の毛糸は、Uターンさせるように折り返して裏側に隠します。この時、くしで下ろした毛糸とは上下反対の経糸をくぐるようにして織り込みます。
- 綜絖を向こう側に傾けます。すると経糸の上下が逆になるので、織り針を左端から右端へ返します。
この時左端が引っ張られないように左手で軽く押さえて、糸を斜め30度もしくはアーチ型に通すときれいに織れます。
- 角度の小さい方(左端)から、くしで下に下ろします。両端は小さなループができるくらいに余裕を持たせて織ると、織り幅を均一に保ちやすいです。
- 同じようにして、3往復ほど平織りします。必ず一方向織るごとに綜絖の向きを変えるのを忘れないように注意してください。
- 織り終わったら、最後に毛糸を5cmほど残してカットし、最初と同様に内側に織り込んで裏に隠して完了です!
平織りをきれいに織るコツ
初めのうちは力が入りやすいですが、糸を引っ張りすぎないように注意しましょう。両端の折り返しは緩めくらいがちょうどいいです。
また、太い糸や硬めの糸は、くしで下ろしづらいことがありますが、仕上がりがなめらかになるように、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の間に隙間ができない程度にぎゅっと下ろしましょう。
経糸張りと平織りは毎回やる作業なので、回を重ねるごとに力加減がわかってくると思います。どちらもウィービングの中でとても大切な部分なのでぜひしっかりとマスターしてください。
平織りができたら、色々なウィービングタペストリーを作ってみよう!
≫毛糸で個性を編み込むインテリア、ウィービングタペストリーの作り方
≫もこもことした感触!羊毛のウィービングタペストリーの作り方
織物の作り方をワークショップで学ぼう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。