こんにちは、ウィービング作家・インストラクターのMaiです。
前回は、ウィービングを始める時に必要な道具についてお伝えしました。今回は、私が普段から使っているおすすめの材料と、素敵な資材が揃うお店についてお話したいと思います。
ウィービングのメイン材料である『糸』を揃えよう
ウィービングに使う糸は基本的に織物用の糸ではなく、編み物用として販売されている手芸クラフト用毛糸です。
私は異素材を混ぜて使うのが好きなので、毛糸と羊毛をメインに、綿糸や裂き布、麻紐など、ひも状になるものは全て材料にしています。
壁に掛けるタペストリー程度のサイズであれば一度にそこまで大量の毛糸を使うわけではないので、まずは毛糸屋さんで気に入った種類の毛糸を1玉単位で少しずつ買ってきて、始めるのがいいと思います。
毛糸の素材はなんでもOK
肌にまとう洋服を作るわけではないので、素材がチクチクする…などと気にしすぎなくて大丈夫です。
私は毛糸であれば毛の割合が多いものが好きですが、色によってはアクリル素材でないと出せない色があったり、ポリエステルなどの化学繊維でフワフワ感を増している物などもあるので、こだわり過ぎず好きな色や感触で選ぶことをオススメします。
『布』も組み合わせれば新たなテクスチャ―に
毛糸以外によく使うのが布です。私はウィービングを始める前は裂織り(さきおり)をメインに製作していました。裂織りは古くなった布を細く裂いて紐状にし、他の糸と一緒に織り込んでいくという織り物です。(→裂き織りとは?)
布や古着を裂くと端がひらひらして新たな素材感が生まれます。また、それを織ることによって素敵なテクスチャーを作る事が出来るんです。端切れなど少量の布があれば出来るのでぜひ試してみてください。
経糸(たていと)に適した糸
織り物のベースとなり縦の方向に通る経糸(たていと)には、綿100%の糸が織りやすくてオススメです。
毛糸を経糸にする事も出来ますが、伸び縮みがあることが難点。綿糸ならば伸び縮みせず、しかも丈夫で切れる事もないので安心して織る事が出来ます。
私はアナンダというお店(この後ご紹介します)の織物用の経糸を愛用していますが、手に入りづらければ、タコ糸や春夏用の綿糸でも代用できます。
アクセントとしても欠かせない羊毛
最後に、ウィービングに欠かせない羊毛です。
羊毛はニードルフェルトで一躍有名になり、近年は手芸店でもよく見られるようになりました。ウィービングに使うとふわふわっとしたボリュームを出して作品を素敵に演出してくれます。柔らかな羊毛を手で織る癒しのひとときもウィービングの醍醐味です。
素敵な素材が揃う、おすすめのお店
ウィービングの素材を探しているなら、まずはここに足を運んでみてください。素敵な素材にうっとりしちゃいますよ。
★アナンダ
アナンダは山梨に本社がある原毛屋さんです。東京ではものづくり好きが集まる吉祥寺に店舗があり、羊毛やインド布ファンが集う温かな空間です。織物や羊毛フェルトのレッスンもあります。
公式サイト:http://www.ananda.jp
★アヴリル
アヴリルは京都が本店の糸屋さんです。東京ではアナンダと同じ吉祥寺に店舗があります。オリジナルデザインのファンシーヤーンは洋服の様に今求められている色・形にアレンジされていて、ハンドメイドや素材好きには至福の空間です。季節に合わせたキットもあって、織物や編み物が初心者の方にも優しい存在です。
公式サイト:https://www.avril-kyoto.com
★KEITO
KEITOは日本ヴォーグ社が運営している毛糸屋さんです。手芸問屋さんの多い浅草橋・蔵前エリアに隠れ家の様に佇んでいます。輸入毛糸が多いので、一般の手芸屋さんでは見られない独特な色や素材感のある糸が特徴です。セレクトされた本やかわいい編み物ツールも見応えありです。定期的に編み物のレッスンを開催しています。
織物の作り方をワークショップで学ぼう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。