こんにちは。ウィービング作家のMaiです。
これまでウィービングに初めて挑戦する方のために、準備の仕方や基礎などをお伝えしてきました。
まずは経糸の張り方と基本の平織りに慣れておきましょう
ウィービングタペストリーを作る時の第一歩として、織り機に経糸(たていと)を張っておく作業があります。
また、手織物のベースとなる『平織り』も覚えておいていただきたいので、不安な方は一度こちらから復習してみてくださいね!
ウィービングタペストリーに欠かせない『フリンジ』とは
糸や紐をふさに束ねた飾りのことを『フリンジ』と言います。バッグや絨毯の縁飾りとしてよく使われているので、目にしたことがある方も多いかもしれませんね。ふさで動きを出したりボリュームを出すことができます。
ウィービングタペストリーの見栄えを左右するのがこのフリンジです。通常は一番下の列にフリンジを作りますが、今回は全体にフリンジを使ってボリュームたっぷりのタペストリーを作ってみます。ウィービングが初めての方でも楽しんで作れますよ!
フリンジたっぷりのウィービングタペストリーの作り方
それでは、織り方を写真と一緒にご説明します。所要時間は1〜1.5時間程度です。
材料
- 好きな毛糸(5~10種類あるとよい) 各半玉〜1玉
- 平織り用並太毛糸 少量
- 経糸用コットン糸 少量
- 枝または棒(作品に合わせて長さ15〜20cm程度)
道具
- 織り機
- 織り針
- くし
- ハサミ
作り方
- 好みの毛糸を用意し、フリンジの長さの糸を作ります。モヘア糸を使うとボリュームが出やすいです。
- 腕や雑誌などの本に、必要な分を巻きつけていきます。毛糸を2〜3種類混ぜて使う場合は、一緒に巻くと効率が良いです。
雑誌で巻くとこのような感じです。
- 他の毛糸もすべて同じように巻きます。
- すべて終わったら輪になった上下部分をカットします。これを半分に折った状態がフリンジの長さになるので、好みで調整します。
- 並太ほどの太さがある毛糸で、平織りを3往復しておきます(写真中の白い毛糸部分)。その後、切った毛糸を太いものなら6〜8本、細いものなら10〜12本ほど束でとって両端を両手で持ちます。一番右端にある経糸2本の上に毛糸の真ん中あたりをかぶせます。
- この2本の経糸の間から、左手の毛糸の先を引き出します。
- 同様に、右手の毛糸の先も2本の経糸の間からこのように引き出します。
- 左右の毛先の長さを少し揃えて下に下ろすと、フリンジが1つ出来上がりました。
- 毛糸が長すぎると感じたらお好みの長さにカットして調節します。今回は手順4で用意した糸をさらに半分にしてみました。
- 隣の経糸2本にも好きな毛糸で同じようにフリンジを作り、同様に左端まで繰り返してください。(経糸が奇数の場合は、左端の最後1本は残しておきます。)
- 左端までフリンジをつけたら、並太の毛糸で5往復ほど全体を平織りします。
- 今度は左端から2本ずつとってフリンジを作っていきます。 (経糸が左に残っている場合も一番左端から始めます。)
- 同じように、フリンジ1列と平織り5往復のセットを繰り返して、好きな大きさになるまで作ります。最後は平織り3往復で終わります。
- 裏返して余分な毛糸があれば先を3cmほど残してカットします。
- 織り機から経糸をすべて外します。
- タペストリーの下側は経糸2〜3本をまとめて一本結びで留めます。上側の経糸は、枝または棒にこのように結びつけます。
- 表に返してフリンジの長さを軽く切りそろえます。長くはみ出している部分や両端を整えましょう。1段ずつ切ると切りやすいです。
- 壁掛け用のフックにかけられるように、枝の両端に好きな糸を結びつけたら完成です!
フリンジにアレンジを加える方法
フリンジは、下の段を長めにして、上の段を短めにするなど、段ごとに長さを変えてもおもしろいですよ。また、下の方をUの字にカットして、全体に丸みを持たせて仕上げても雰囲気ががらりと変わります。
こうして糸の長さを変えたり、色々な素材の毛糸の種類をミックスしたりしてオリジナリティーあふれるウィービングタペストリー制作を楽しんでくださいね!
織物の作り方をワークショップで学ぼう!
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