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みかんの皮でレース糸をナチュラルカラーに『草木染め』しよう

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ドイリーやコースター、テーブルクロスなどのインテリア小物から、ストールやアクセサリーまで、繊細な作品が編める『レース糸』。

レース糸と言えば白が定番ですが、糸を好きな色に染める方法についてお話したいと思います。

レース糸とレース針の選び方についてはこちらに詳しく書いてありますので、ぜひ合わせてお読みください。
レース編み初心者の方向け レース針の選び方

レース糸を好きな色に染めよう

手芸屋さんに行くと、白をはじめとして色々なカラーバリエーションのレース糸が並んでいて、見ているだけでもワクワクしますよね。

市販のものではカラフルに染められているものが多いですが、理想通りの色が見つからないという時は、自分でオリジナルな色に糸を染めるという方法があります。

特に、少しナチュラルで柔らかい雰囲気の色をお探しの方におすすめの方法が、『草木染め』です。今回は、身近な植物を使った草木染めでレース糸を染めてみたいと思いますので、ぜひ写真を見ながら一緒に試してみてくださいね!

草木染めとは?

『草木染め』は今はあまり聞きなれない方も多いかもしれませんが、天然の植物を染料にして染める、昔から伝わる方法です。草花や木、野菜や果物の皮などの天然の色を利用します。

現在私たちが着ている衣服などはほとんどのものが合成染料で染められていますが、草木染めは天然素材を使うので、化学染料と比べて自然にも人の肌にもやさしく、また、本来は捨てられてしまう植物や食品の不要部分から「こんなに素敵な色が出るんだ!」と感動させられることも多くあります。

こういった点から最近あらためてそのメリットが見直され、家庭などでも気軽に趣味として楽しむ方も増えてきています。

みかんの皮を使った草木染めの3ステップ

それでは、実際に草木染めをしてみましょう。

今回は、きっとどのご家庭でも特に冬にたくさん手に入る『みかんの皮』を使います。普段はすぐに捨てられてしまう皮ですが、この皮から綺麗な色が出るのです!

材料

  • 白いレース糸 約10g
  • 焼きミョウバン(スーパーや薬局で手に入るもの) 0.8g
  • 白以外のレース糸 少量
  • みかんの皮 (食べた後すぐに染めに使う場合はそのままでも大丈夫ですが、数日置いてから使う場合は、カビが生えないように日当たりのよい場所で乾燥させておいてください。)

道具

  • 布の袋(または不要な洋服やシーツなどをカットし袋状にしたもの)
  • ステンレスまたはホーローの鍋
  • 軍手
  • ゴム手袋
  • ステンレス製のボウル
  • はかり
  • 木の板や筒

①染液の作り方

  1. みかんの皮を袋に入れて口を縛ります。
  2. ステンレスまたはホーローの鍋を用意します。鉄やアルミ、銅でできた鍋は化学反応を起こしてしまうので避けてください。
  3. みかんの皮と水を鍋に入れます。水は皮が浸る程度の量を入れてください。
  4. ふたをして、このまま強火で30分~1時間ほど煮ます。

②レース糸の準備

皮を煮る間にレース糸の準備をしましょう。レース糸は普段このように玉になった状態で売られていますが、このままでは中まで染まらないので『かせ』にします。

量が多い場合や、毛糸をかせにする場合は専用のかせくり機を使いますが、今回は量が少ないため木の板で代用します。

  1. はかりで白いレース糸を10gはかりとり、木の板に巻き付けます。
  2. 巻き始めの毛糸を見失わないように、マスキングテープなどで留めておきましょう。
  3. 巻き終わったら、巻き始めの糸と巻き終わりの糸を結びます。
  4. ほどけないように2~3か所を八の字で結び(青い紐の部分)、中心のわの部分に毛糸やビニール紐(グレーの紐の部分)を通して結びます。木の板を外したら、『かせ』の完成です。
  5. このレース糸をお湯で溶かしたミョウバンに30分ほどつけておきます。中までしっかりと水を染み込ませて下さい。(ミョウバンの量は糸の重さに対して8%程度です。)ミョウバンにつけておくことで色が定着してくれたり、色を綺麗に発色させる効果があります。
  6. 30分つけ終わったら水で軽くすすぎます。これで、糸の準備が終わりました。

③糸の染め方

糸の準備をしている間に染液が出来上がってきているはずです。みかんの皮からこんなにきれいな黄色がでてきました。

煮詰める時間や材料の量を多くすると色も濃くなるのでご自身の好きな濃さに調整してください。

では早速レース糸を染めてみましょう!糸は湿ったままの状態で大丈夫です。

  1. レース糸を①で作った染液に浸けます。染液は熱い状態の方がよく染まります。やけどをしないよう軍手とゴム手袋をしてください。


    さっと浸けると淡い黄色になり、長くじっくり浸けると濃い色になります。染めてみると、染液とはまた少し違った色になるのも草木染めの面白いところです。濃さを変えて何パターンも染めて比べると違いが見えて楽しいです。
  2. 最後に水の色が変わらなくなるまで洗います。
  3. 半日~1日乾かしたら、完成です!玉巻き機または手でぐるぐると巻いて玉の状態にして使ってください。

今回はみかんの皮を使いましたが他の身近な植物でも素敵に染めることが出来ます。

≫なすの皮を使った草木染めの方法

同じ植物でも染める時期などによって色味が異なるので季節を楽しむこともできます。

余った食材の皮など身近な植物を使って、ぜひ草木染めにチャレンジしてみてください!

この記事を書いた先生の教室

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毎月違う植物で染めた毛糸でかぎ針編みを楽しむワークショップを開催。身近な植物の秘める色に驚くはずです!草木染の話と編み物の話をしながらゆったりとした時間を過ごしましょう。

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ライター

i-mai-main コーダチヒロ
i-mai-main コーダチヒロ
カルチャーセンターやワークッショプで編み物を教えたり、i-mai-main(あいまいまいん)という名前で活動しているクリエーターです。Craftie登録講師。Instagram: @i8mai8main