その複雑そうな外見から、つまみ細工は「難しそう」というイメージもあるかもしれません。でも、つまみ細工は針や糸を使わないので、手芸が苦手な方でも実は気軽に挑戦しやすいのです。
ここからは、初級編、中級編、上級編と3回に分けて、つまみ細工の髪飾りの作り方をお伝えしますので、ぜひレシピを見ながら一緒に作ってみてください。
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つまみ細工に使う布は?
初心者の方はコットンや麻などのハギレで作ってみると良いと思います。慣れてきたら、ちりめんやレーヨン生地を使っていくともっと素敵な仕上がりになります。
つまみ細工の髪飾りの材料と道具
それでは、基本的な技法である『丸つまみ』と『剣つまみ』を使って簡単な髪飾りを作ってみましょう。この通り、つまみ細工の材料は、基本的にはおうちによくあるものです。
材料と道具
①3cm角に切った布またはハギレ 花びらの枚数分
②直径3cmの円形の厚紙と、4cm角の布
③クリアファイル
④洗濯バサミ
⑤定規
⑥木工用ボンド
⑦布用バサミまたは布用カッター
⑧ピンセット
⑨爪楊枝
⑩綿棒
⑪飾りのペップやパール
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材料を揃えるのが大変、必要な量だけ欲しいという方はキットを使って作るのもおすすめです。
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『丸つまみ』のお花の作り方
丸つまみは、花びらの先端がやわらかいカーブで丸く仕上がります。
作り方
- クリアファイルにボンドを少し出します。すぐ乾いてしまうので、少しだけ出してなくなったら足すのがオススメです。
- 材料②の厚紙と布を、爪楊枝でボンドを付けて厚紙を包むように貼り付けます。余った布は切り込みを入れて、裏側にボンドで貼り付けます。これが、つまみ細工の土台となります。
- 木工用ボンド、ピンセット、爪楊枝を使って以下の順に布を折り、花びらを作ります。①の白い点線の部分にはボンドを薄く塗ってください。塗りすぎないようにすることと、角をしっかり合わせて貼ることで綺麗な仕上がりになります。(あまりにも角が合わない時はハサミでカットして下さい。)
④の工程で、赤い〇の部分をそれぞれ外側に折り曲げます。この部分は角どうしをきれいに合わせ、米粒くらいの量のボンドで貼り合わせます。
- ボンドを付けた◯部分を洗濯バサミで挟み、約10分間ボンドが乾くまで放置します。
- 必要な花びらの枚数分を、同じ工程で作って下さい。丸つまみの場合は5~6枚がちょうど良いと思います。乾かす間、全ての花びらの先端部分(赤い◇部分)に綿棒で丸くカーブをつける様に形を整えます。
- 乾燥したら、土台にボンドを広げます。花びらの下にもボンドをつけて、ひとつずつ花びらを貼り付けていきます。この時、間隔がなるべく均等になるよう貼り付けて下さい。花びらが隣の花びらと重なる両サイド部分もボンドで接着するとすき間なく綺麗に仕上がります。
- 上から見るとこのようになります。上から厚紙が見えない状態になるととても綺麗です。このまま20分ほど乾燥させたら、丸つまみは完成です。
『剣つまみ』のお花の作り方
剣つまみは、花びらの先端が細長くとがった仕上がりになります。剣つまみの場合は三角形に折っていくだけなのでとっても簡単です。
作り方
- 先ほどと同様に、土台の厚紙にボンドをつけ、布をくるんで貼ります。3cmの生地で花びらを作る場合は2.5cmくらいの土台がオススメです。
- 丸つまみと同様の道具を使って、番号順に従って花びらを作ります。
- 丸つまみと同様に、赤い◯の部分に米粒くらいのボンドを付けて外側に折り曲げ、角どうしを貼り合わせます。剣つまみの場合は、花びらを丸くせずにそのまま尖らせたままにします。
- ボンドを付けた部分を洗濯バサミで挟んで乾かします。剣つまみの場合、花びらは8~12枚くらいの枚数で作るといいと思います。
- ボンドが乾いたら、土台と花びらの下部分をボンドで貼り付けていきます。剣つまみのお花を綺麗に作るコツは、土台と花びら一枚一枚が垂直になるよう貼り付けていく事です。剣つまみの場合は、花びらのサイドにはボンドを付けずに、土台と花びらの下だけにボンドを付けて接着します。
左が剣つまみ、右が丸つまみです。 - このまましっかりとボンドを乾かして、中心に飾りをつけると完成です。飾りについては最後に説明します。
応用編!より豪華な二重つまみの作り方
二重つまみは七五三のや振袖などの衣装に合わせて、カラーを組み合わせるとより豪華に見えます。どちらも慣れると簡単な作業なので、一枚での作業に慣れてきたら、是非挑戦してみてください。
丸つまみの二重つまみ
丸つまみを二重にした『二重つまみ』の作り方です。作り方は、先ほどとあまり変わりませんが、同じ大きさの布を1枚足して2枚の生地で作ります。丸つまみの場合は、外側にくる布を少し見える様に重ねます。
点線部分にボンドを薄く塗って、布同士を接着してあげると、初心者さんでもとっても作りやすいです。ボンドを付け過ぎると形が作りにくくなるので、少量のボンドでくっ付けて下さい。そのあとの工程は先ほどと同じです。
剣つまみの二重つまみ
先ほどの剣つまみの工程2の③の後、2枚の生地を重ねます。この時に外側になる布が少し上になる様に重ねます。
重ねた時に下から内側の生地が余ってしまうので、赤い点線部分はハサミでカットして下さい。
そのあとは、先ほどと同じ様にボンドを付けて、洗濯バサミで挟んで乾燥させます。土台につけるときも通常と同じです。
土台につけるとこのようなイメージです。二重つまみで作った剣つまみは、土台が隠れていて綺麗に見えます。
仕上げにお花の飾りつけを
お花が完成したら、飾りをつけて仕上げます。ここでは100円ショップに売っているビーズやパールを使ったり、手芸屋さんで手に入る『ペップ』を使います。
接着する時は、お花の真ん中にボンドを乗せて、接着して下さい。ボンドがはみ出てしまっても、乾くとわからなくなるので、あまり気にしなくて大丈夫です。
こちらも、大小のビーズやパールを組み合わせたり、振袖や袴の衣装に合わせて飾りをつけると、統一感が増します。
どんなアクセサリーにもアレンジ可能
つまみ細工をマスターすれば、金具を接着するだけでアクセサリーが完成するのでとっても簡単です。ピアス金具、イヤリングやバレッタ、髪ゴムなどにして自分だけのアクセサリーが作れます。
大小のつまみ細工のお花を合わせたり、花びらの色を2色にして作ったりと、色々な組み合わせを考えるのも楽しいです。アクセサリー金具とつまみ細工を接着する際は、金属対応の瞬間接着剤を使って下さいね。
使い方いろいろ、和装も普段着も華やかに
七五三、成人式や結婚式の和装でよく使われるつまみ細工のアクセサリーですが、小さな布で作るつまみ細工のお花なら、結婚式などの和装だけでなく普段使いにも目を惹く小さなお花のピアスやヘアピンにもなります。ぜひおうちの余った布で試してみてください。
作り方をみても難しそう、最初はだれかに教えてもらいたいと思った方、Craftieではつまみ細工の初心者向けワークショップが開催されています。最初のきっかけに、つまみ細工のワークショップに参加してみませんか?
中級編・上級編にトライしたい方はこちら
中級編・上級編の作り方が公開されました!
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中級編は初級編の応用の、立体つまみ細工です。上級編では、これまで作ったものをすべて使って、豪華なかんざしを作ります。
どちらも写真でわかりやすく説明していますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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