赤ちゃんは髪の毛が少ないため、結んだり、ピンで留めたりするのは難しいですよね。ベビーヘアバンドは、髪の毛の量や長さに関係なく使用できる魅力的なアイテムです。
可愛い我が子のために、また親族や友人のお子さまへのプレゼントに、心のこもったヘアバンドを手作りしてみませんか?
今回は、赤ちゃんに着けてあげたい可愛いヘアバンドの作り方をご紹介。ヘアバンドを着けてよい時期や作り方のポイントもご紹介するので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
リボン付きベビーヘアバンドの作り方
少し幅が広めのバンドは、小さな赤ちゃんの頭を優しく包みこむのでズレにくいデザインです。今回リボンはひとつだけにしました。さらにボリュームを出したいときや、さらにかわいさを印象付けたい時はリボン数を増やしてもよいですね。
今回は優しい色合いのガーゼ生地を使用します。肌触りがよいガーゼ生地は繊細な赤ちゃんのお肌にぴったりの素材。薄手の綿ローンやスムース生地も肌当たりが良く赤ちゃんにおすすめですよ。
■完成サイズ
巾4cm×頭周り40~43cm
※ゴムの入れ方で頭周りの寸法は変えられます。
ゴム、20cm→出来上がり寸法約40cm
■所要時間
40分
材料
- バンド布…縦10cm×横52cm
- リボン布…縦12cm×横11cm
- リボン中央布…縦7cm×横4.5cm
- ゴム…ソフトタイプ・8コール×20~23cm
- 糸 60番※普通地用(今回は生成りを使用)
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- メジャー
- 定規
- 目打ち
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
頭のサイズの測り方
まずは赤ちゃんの頭のサイズを測りましょう。
ヘアバンドを付ける位置は、写真のように斜めになります。そのため斜めにメジャーを当てて、頭の周りを測りましょう。メジャーが無い場合は、お手元にあるひもで頭の周りを測り、定規で長さを確認してください。
作り方
- バンドをつくります。バンド布を中表に合わせ、縦半分(縦10cmが5㎝になるように)に折ります。両端ともあき口として15cmを残し中心を縫います。
中心が縫えました。
端から表に返します。
表に返しました。
- 中心を縫い合わせます。手順1で縫い残した両端を合わせて、1cmで縫い合わせましょう。
端が縫えました。ここが後中心になります。
後中心の縫い代を左右に開いてアイロンをかけます。手順1で縫い合わせた線が、真ん中にくるように整えます。
- あきを整えます。バンドの下側をアイロンで1cm折ります。
出来上がりにアイロンがかかりました。
- 後中心から、右側16.5cmに印をつけます。
たたみなおして、左側にも後中心から、16.5cmに印をつけます。
印を付けた所まで、ゴムを通し、中心に待ち針でとめます。
反対側も同様にゴムを通し、中心に待ち針でとめます。
この時、後中心あたりの生地があまっていますが、このあまり分がギャザーになります。
印を付けた位置から、後中心側に1.5の所にステッチをかけます。反対側も同様に縫いましょう。ゴムが縫い付けられました。
- 後中心から、右側、16.5cmに印をつけます。
あき口を手でまつります。ゴムを通したあき口を整えます。
左側にギャザーを寄せて、後中心から右側にはしわが寄らないよう整え、右側から奥まつりにしてください。後中心までまつります。※奥まつりの縫い方は、こちらをご覧ください。
後中心までまつったら、縫い針をいったん後中心でとめておきます。そのまま次は右側にギャザーを寄せて、後中心から左側にはしわが寄らないよう整え、後中心から左側を奥まつりしていきます。あき口の端までまつったら、玉止めして糸を切ります。
あき口を縫いました。バンドの完成です。
- 続いてリボンを作ります。リボン布を中表に合わせ、縦半分(縦12cmが6㎝になるよう)に折ります。中心に返し口として3cmを残し、端から1cm縫います。
端が縫えました。
- 縫った端が中心にくるようにたたみなおします。左右の幅から1cm縫います。
左右の端が縫えました。返し口から表に返します。
返し口から表に返しました。
- リボン布の中心をへこませるようにたたんでりぼんの形にします。手縫い糸で縫い留めて形を整えます。
- リボン中央布を作ります。生地を裏返して、左端から1.5cmで折ります。
反対側の端も1.5cm位で折ります。端が左端から出ないように折ります。
リボン中央布ができました。リボン布につけます。
- リボンの裏が上になるように置いて、中心にリボン中央布を巻きつけます。
リボン中央布の端を1~1.5㎝位折り、待ち針でとめます。端から手でまつります。この時リボン布も少しすくうように縫うと、リボン布とリボン中央布がずれません。
リボン中央布がつきました。
これでリボンの完成です。
- バンドにリボンをつけます。リボンの位置はお好みで変えてください。今回は中央より少しずらしてつけました。
リボンを奥まつりでバンドに縫い付けます。※奥まつりの縫い方は、こちらをご覧ください。
バンドが完成しました。
前側にギャザーがないすっきりしたデザインです。リボンの位置や数はお好みで変えてくださいね。
親子お揃いで作るのもおすすめ
心を込めて手作りしたヘアバンド。せっかくなら、親子でお揃いのヘアバンドを付けてお出かけしたり、記念写真を撮影したりしてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、大人用のヘアバンドの作り方をご紹介しています。同じ生地で作りお揃いのヘアバンドを身に付けると、お家時間やお出かけがより一層楽しくなるはずですよ。
ベビー用ヘアバンドが着けられる時期と注意点
生まれたばかりの赤ちゃんの頭は、とてもデリケート。ベビー用のヘアバンドは、見た目が可愛いおしゃれアイテムとしてだけでなく、赤ちゃんの頭を衝撃や怪我から守る役割も果たします。
そんなヘアバンドは、赤ちゃんでも頭の大きさに合ったものであれば、新生児以降には付けられるでしょう。頭の締め付けや頭皮への負担がないよう、ヘアバンドの幅を広くしたり、平たいゴムを使ったり、注意してあげてください。身に着けたときに、頭の形に優しくフィットするくらいが理想です。
ただし、1歳未満の着用は「大泉門」という骨のつなぎ目があるため、着用には十分注意が必要です。お肌に優しい素材を選ぶとともに、負担にならないよう長時間の使用は避けましょう。
手縫いベビーヘアバンド作りのポイント
せっかく手作りするなら、実用的で赤ちゃんにとって安全なものにしたいですよね。ベビーヘアバンドを作るときのポイントをご紹介します。
赤ちゃんの頭に合った大きさで作る
頭のサイズは赤ちゃんによって異なります。安全に着用するために、赤ちゃんの頭のサイズにフィットするよう作ることが大切です。ただし、赤ちゃんは成長のスピードが速いため、すぐにサイズが小さくなってしまうこともあります。伸縮性のあるゴムを使用するのがおすすめですが、締め付けが強くならないよう注意しましょう。
平ゴムがおすすめ
ヘアバンドにゴムを入れる場合には、平ゴムを使うのがおすすめです。縫い付けの作業がしやすくなるほか、着用時の負担も少なくなります。頭囲のサイズをゆったりめにしておくことで、赤ちゃんの頭を締め付けないため安心です。
モチーフにワイヤーが付いていないか要チェック
ベビーヘアバンドは赤ちゃんの肌に直接触れるため、素材にも注意が必要です。デリケートな赤ちゃんの肌や頭に負担がかからないように、ピンやワイヤーは使用しないようにしましょう。
愛くるしいわが子に手作りのヘアバンドを
可愛い赤ちゃんをさらに魅力的にみせてくれるベビーヘアバンド。キュートな見た目だけでなく、赤ちゃんを思わぬ怪我や衝撃から守ってくれる安心アイテムでもあります。どのようなデザインや色が合うか、どのようなシーンで着用するかと、想像しながら作るのもとても楽しい時間ですね。今回ご紹介したベビーバンドの作り方を参考にして、愛情たっぷりのオリジナルヘアバンドを作ってあげてください。