願い事や思いを込めるお守り。神社やお寺で購入するだけではなく、自分だけのお守りを手作りすることもできますよ。
願いが詰まった手作りのお守りは、持っているだけで愛着が湧くはずです。自分用はもちろん、大切な人への気持ちを込めてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。今回は、布で作れるお守りと、二重叶結びの作り方をご紹介します。
基本のお守りの作り方
まずは、一般的な形のお守りの作り方をご紹介します。シンプルな形のため、布の柄や色にこだわりましょう。手のひらサイズなので、柄が小さい生地を選ぶのがポイントです。
■完成サイズ:縦9cm×横6cm
■所要時間:60分
材料
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道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 定規
- 目打ち
- 直径6cmの円(今回は重りを用意しましたが、お皿やふたなど直径が6cmになる円状のものを用意してください)
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
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生地はお好きな厚さ、柄のものをお選びください。今回は薄手の綿ローンを選びました。生地が薄くても接着芯を貼ることで、張りが出て仕上がりがきれいになります。また、裏側の始末をしなくてもほつれにくくなりますよ。
作り方
- まずは生地の裏に接着芯を貼ります。(接着芯の使い方については、こちらの記事をご覧ください。)
- 上下の端を3cm折ります。
- 折った端を開き、中表にして、縦半分(12cm)にたたみ、待ち針でとめます。その後、左右の脇から1cmで縫います。(写真ではわかりやすいように左上をめくっていますが、縫う時は端を合わせてください。)
- 両脇が縫えました。
- 次に、縫い代を約5mmにカットします。
- カットできました。
- 上端を3cmで折り、表に返します。このとき、脇の縫い代は左右に開いておきます。
- 表に返したら、上端を台形型にたたみます。上端の角から下に2cm、横に1.5cmに印を付けて線を書きます。(表、裏4ヵ所書きます。)書いた線を山折りになるように折り、脇線が谷折りに折ります。折ったままアイロンをかけます。
- 左右とも折れました。
- 横から見るとこのようになっています。
- 上端を台形型に折りました。
- 次に紐を通すための穴位置の印を付けます。上端の中心から1.5cm下がった所から、2.5mmずつ左右に印を付けます。
- 印をした位置に目打ちで穴をあけます。このとき、生地を破らないように気を付けてください。しっかりと目打ちを奥まで刺して、大き目の穴をあけておくと紐が通しやすくなります。
- 反対側までしっかりと穴をあけます。
- 最後に、二重叶結びをした紐を裏側まで通し、通した紐の端を2本一緒に結びます。二重叶結びのやりかたはこちら>>
- 口を開けて、厚紙・メッセージ用の紙を入れます。厚紙を入れるとお守りの形がきれいに保てます。
- 紐を引き、口を閉じて完成です。
ころんと丸くて可愛いお守りの作り方
次にご紹介するレシピは、ころんとした丸みのある可愛いお守りです。ふっくらするように中に綿を入れるため、綿に香りをつけると香り袋としても使用できます。
■完成サイズ 縦約7.5cm×横約7cm
■所要時間 60分
材料
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こちらも、生地はお好きな柄のものをお選びください。小さなサイズなので、柄や模様も小さな生地を選ぶのがポイントです。紐は生地に含まれる色を選ぶと、まとまり出て綺麗に仕上がりますよ。道具は基本の作り方と同様です。
丸いお守りの作り方
作り方
- まずは生地の裏に接着芯を貼ります。(接着芯の使い方については、こちらの記事をご覧ください。)
- 上下の端を2cm折ります。
- 折った端を開き、中表にして縦半分(10.5cm)にたたみ待ち針でとめます。その後、底の角に直径6cmの円状の物をあてて(今回は重りを使用しました)、カーブを書きます。
- カーブの通りに生地をカットします。
- 生地をカーブにカットしたら、端から1cmで縫います。
- 縫えた後は、縫い代を約5mmにカットします。
- カットできました。
- 次に、生地の上端を2cmで折り、表に返します。このとき、脇の縫い代は左右に開いておきます。
- 表に返しました。
- 表に返したら、上端をたたみます。上端を4等分に印を付け、裏側も同様に付けます。●を山折り、脇を谷折りに折ります。
- 折ったままアイロンをかけて、待ち針でとめます。
- 上から見るとこのように折れています。
- 次に、紐を通すための穴位置の印を付けます。上端の中心から1.5cm下がった所から、2.5mmずつ左右に印を付けます。
- 印に目打ちで穴をあけます。このとき、裏側までしっかりと穴をあけます。
- 最後に、二重叶結びをした紐を、裏側まで通します。二重叶結びのやりかたはこちら>>
- 通した紐の端を2本一緒に結びます。
- お守りの中に綿を詰めます。メッセージを入れる場合は、綿にくるんで入れてください。
- 完成です。ころんとしたシルエットがとても可愛らしいですね。
願いを叶える「二重叶結び」の作り方
二重叶結びとは、お守りや水引きにで使われる縁起のよい結びです。「願いが叶う」といった思いが込められているため、お守りと一緒に手作りしてみてはいかがでしょうか。
■完成サイズ:縦約11cm
■結び目:縦約3~3.5cm×横約4cm
作り方
- 65cmの紐を用意します。
- 紐の端をテープでくるんでおくと、穴に通しやすくほつれてきません。
- 65cmの紐を半分にたたんで、輪の方から、12cm位の所で左上に折り曲げます。
- 輪を紐の下に通して輪を作り、できた輪を右に倒します。
- 輪を右に倒せました。この時、紐はねじれたり、離れたりしないよう2本並べて結んでいくと、きれいに仕上がります。
- 次に、上に出ているテープでくるんだ2本の端を、最初に作った輪の下を通して、先ほど作った輪の中に通します。
- そのまましっかりと結びます。
- テープでくるんだ2本の端を上に倒します。ここもしっかりときつめに結んでいきます。
- 輪の下端につながる部分を引っ張りながら、紐を通す輪をあけます。輪を開けたら、目打ちを刺した方向から、テープでくるんだ2本の端を左から右に通します。
- テープでくるんだ2本の端を、今通しているテープでくるんだ2本の紐の上を通して結びます。さらに紐の先を輪に通します。
- 輪に紐の先が通りました。こちらは表になりますが、一度裏に返します。
- 裏に返したら、2本の紐の端を、さらに中央にある2本の紐に通します。
- 紐を通しました。このまま輪のバランスを見ながら、しっかりと結び目を締めていきます。
- しっかりと結べました。
- 表に返すとこのようになっています。
- 完成です。輪のバランスはお好みで変えてください。
手作りお守りへの願いの込め方
お守りは、受験や試験などの成功を願うシーンや、大切な人の成功や幸せを願う際に送るものです。そのため、手作りのお守りのなかに縁起のよいアイテムや、気持ちのこもった手紙などを入れてみてはいかがでしょうか。
四つ葉のクローバーは幸運をもたらすと言われており、お守りに入れるアイテムとしてぴったり。押し花にして、紙に張り付けたものをお守りに入れるのも良いですね。
ほかにも、受験勉強やスポーツの試合などの応援メッセージなどを書いたり、写真をお守りに入れたりといったアイデアもおすすめです。お守りを渡すシーンに応じて、アイテムを選んでみてください。
お守りと合わせて挑戦したい♪ 水引結びの作り方
お守りと合わせて作りたい、水引結び。梅結びやあわじ結びなど基本の結びは、暮らしのあらゆるシーンで活用できるので覚えておくと便利です。お守りに添えて飾ったり、プレゼントしたりするのも素敵ですよ。
叶えたい願い事に手作りお守りを添えて
お守りは肌身離さず持っていることで、効果が発揮すると言われています。学業の成功を祈る際は筆箱や教材の中に、恋愛はスケジュール帳などの日々使うアイテムの中に、金運は財布の中に入れるのがよいとされています。
ご自身や大切な人への贈り物として、思いの込もったお守りを手作りしてみてはいかがでしょうか。