いま注目を集めているファッションアイテム「つけ襟」。
いつものトップスにつけ襟をつけると、トレンド感やこなれ感をプラスできます。
カジュアルでシンプルな洋服に着ければ、雰囲気が華やかにアップデートされ、新鮮なコーディネートに早変わりします。
今回は、そんなつけ襟を自分で作る方法をご紹介します。生地や柄を工夫して、ご自身のお気に入りのつけ襟を作ってみるのもおすすめです。
上品なやさしさを引き出す「つけ襟」
つけ襟とは、ブラウスやカットソー、カーディガンの上から着けるファッションアイテムです。シンプルな洋服のアクセントになって、トレンド感もプラスしてくれるほか、顔回りが華やかになり、上品でやさしい印象を与えてくれるのが魅力です。
近年のトレンドは、ビッグなサイズ感と、フリルやリボンを取り入れたレディクラシカルなデザイン。いつもの洋服にプラスするだけで、大人可愛い雰囲気に早変わりです。
トレンドの「つけ襟」を手作りしよう
基本のシンプルなフラットカラーのつけ衿と、可愛らしさをプラスしてくれるセーラータイプのつけ襟のレシピをご紹介します。
今回は、薄手の綿ローン生地を選びました。薄手の生地は縫いやすく仕上がりも軽いため、つけ襟を始めて作る方におすすめです。
①着合わせしやすい無地×フラットカラーのつけ襟
襟の先が角になった、すっきりとシンプルなシルエットが特徴のつけ襟です。襟もとにあるボタンで着脱できるようなデザインにしました。
フラットカラーのつけ襟は、ブラウスやニットはもちろん、スウェットやTシャツといったさまざまなトップスに着合わせやすいのが魅力。柄や色のある生地を選べば、無地のトップスのアクセントになります。
▼今回作るフラットカラーのつけ襟について
完成サイズ:襟幅約11cm
所要時間:約40分
材料と道具
材料
- 表布 0.4m
- 接着芯(薄手)縦35cm×横48cm
- 糸 60番※普通地用(今回は白を使用)
- 刺繍糸×20cm(今回は白を使用)
- ボタン 10mm×1個
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 定規
- 目打ち
- 両面テープ
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
フラットカラーのつけ襟の作り方
作り方
- 型紙を印刷して、貼り合わせます。
まず前側と後ろ側を2枚ずつ印刷しましょう。 - 2枚ずつ印刷できました。線の通りにカットします。
- 型紙がカットできました。
☆印を合わせて、テープで張り合わせます。
- 貼り合わせたもののうち1つを裏返して、後ろ中心で張り合わせます。
- 型紙ができました。
- ここで、型紙の角と貼り合わせ部分などに、短く切った両面テープを貼っておきます。
この両面テープは待ち針の代わりに生地を仮止めするのに使います。はくり紙はまだはがさないでおきましょう。
- 生地を裏返し、端の方にアイロンで接着芯を貼ります。
- 接着芯が貼れました。
- 接着芯を貼った裏側が上になるように、生地を中表に合わせて折り、待ち針でとめます。
- 型紙をのせます。位置が決まったら、両面テープのはくり紙をはがして、布に貼り付けましょう。
- 貼れました。
- ここで、型紙の端周りをぐるりと縫います。
この時、襟ぐりの後ろ中心は返し口として6cm空けて縫います。チャコペンで出来上がり線の印をつけておくと縫いやすいでしょう。
- 縫えました。
- 縫い目から7mmくらいの幅で縫い代を残して、ぐるりとカットします。
- カットできました。
- 衿ぐりの内側のみ、1cm幅で端から端まで切り込み線を入れていきます。
- 接着芯が貼られていない側を上にして、縫い代をアイロンで内側へ折っておきます。こうしておくときれいに表に返すことができます。
- アイロンをかけたら、返し口から表に返します。
- 表へ返しました。
周囲に、端から2~3mm幅でぐるりとステッチをかけます。
- ステッチがかかりました。
- ボタンをつけます。向かって右、着用する人から見て左の上端にボタンを縫い付けます。
- ボタンがつきました。
- 向かって左、着用する人から見て右の上端にループをつけましょう。
針に刺繍糸を通し、右端の角から刺繍糸を出します。
- ボタンに合わせてちょうど良い長さになるよう刺繍糸を調節し、針を出したところに返し針を2~3回してループの長さを固定します。
- 糸を裏から出します。
- 糸をカットします。
- ループができました。
- 完成です。
ボタンは写真のように生地と近い色のシンプルなものやくるみボタンを選んでもいいですし、アクセントとして目立つボタンをつけてもかわいいです。
丸く肩に沿うデザインがやさしげです。
ブローチなどでアレンジするのもおすすめです。
②リボン付きのセーラーカラーのつけ襟
襟が肩まであるセーラーカラーのつけ襟は、レディな要素を加えてくれるほか、コーディネートの印象を大きく変えてくれる存在感のあるアイテムです。
大人でも合わせやすいシャープなシルエットなので、年齢を選ばずにお使いいただけます。リボンの幅や色を変えると、雰囲気を変えて楽しめます。
コットンやレース生地を使用すれば、ヴィンテージドレスのようなクラシカルな雰囲気にすることもできますよ。
▼今回作るセーラーカラーのつけ襟について
完成サイズ:後ろ襟幅10cm
所要時間:約40分
材料と道具
材料
- 表布 0.4m
- 接着芯(薄手)縦32cm×横40cm
- ミシン糸 60番※普通地用(今回は黒を使用)
- リボン 8mm×1.0m
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 定規
- 目打ち
- 両面テープ
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
セーラーのつけ襟の作り方
作り方
- 型紙を印刷して、貼り合わせます。
左右対称の型紙を作るので、2枚印刷しましょう。 - 2枚印刷できました。
線の通りにカットします。
- 型紙をカットできました。
- 片方を裏返して、後ろ中心で貼り合わせます。
- 型紙ができました。
- ここで、型紙の端をぐるりと囲むように、短く切った両面テープを貼っておきます。
この両面テープは待ち針の代わりに生地を仮止めするのに使います。はくり紙はまだはがさないでおきましょう。
- 生地を裏返し、端の方にアイロンで接着芯を貼ります。
- 接着芯が貼れました。
- 接着芯を貼った裏側が上になるように、生地を中表に合わせて折り、待ち針でとめます。
型紙をのせ、位置が決まったら、両面テープのはくり紙をはがして、布に貼り付けましょう。
- ここで、型紙の端周りを縫います。
この時、衿先2か所は縫わずに空けたままにしておき、襟ぐりの後ろ中心も返し口として6cm空けたまま縫います。チャコペンで出来上がり線の印をつけておくと縫いやすいでしょう。
- 縫えました。
- 縫い目から7mmくらいの幅で縫い代を残して、ぐるりとカットします。
- カットできました。
- 衿ぐりの内側のみ、1cm幅で端から端まで切り込み線を入れていきます。
- 衿の先の縫い代を開いてアイロンをかけておきます。
- 接着芯が貼られていない側を上にして、縫い代をアイロンで内側へ折っておきます。こうしておくときれいに表に返すことができます。
- 返しました。
- リボンを50cm×2本にカットします。
- 衿先の空きの中に、リボンの端を入れて挟みます。
- このように挟んで、待ち針でとめます。
- 周囲に、端から2~3mm幅でぐるりとステッチをかけます。今度は返し口も衿先も縫って、リボンを縫い留めます。
- 完成です。
リボン付きのセーラーカラーのつけ衿です。
少し横広で、大人でも合わせやすいシャープなデザインです。
バックスタイルの角に刺繍やビーズなどのアクセントをつけてアレンジするのもおすすめですよ。
つけ襟にぴったりの生地は?
つけ襟は、選ぶ生地によって雰囲気がガラリと変わります。
トップスを選ばず、ナチュラルでカジュアルな雰囲気に仕立てたいのであれば、綿(コットン)生地がおすすめ。やわらかくて肌触りがよく、リラックス感のある質感でどんなコーディネートにも取り入れられます。
レース生地は、繊細でフェミニンな雰囲気を演出できます。カジュアルなコーディネートと合わせると、大人っぽい雰囲気になるでしょう。
上品さを求めるのであれば、ポリエステル生地もおすすめ。パキっとした質感がコーディネートにメリハリを付け、シンプルながらも上品な雰囲気に仕上がりますよ。
首元のおしゃれで新鮮な着こなしを
着けるだけでワンランク上のファッションに仕上がるつけ襟。
生地や柄、シルエット次第で雰囲気ががらりと変わります。いつもの洋服に取り入れると、着回しの幅も広がって、毎日のコーディネートが楽しみになるはず。ビーズやフリルをつけてアレンジしてみるのもおすすめです。
自分好みのつけ襟を作って、いつもとは一味違った新鮮な着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか?