窓から入ってくる日差しや、外から中の様子が見えるのを防いでくれるカーテン。
おうちのインテリアの中でも面積を占めるため、カーテンの色や柄によってお部屋の印象もガラッと変わります。そんなカーテンを、オリジナルで作ってみませんか?
「サイズが大きくて作るのは大変そう……」と難しく感じるかもしれませんが、カーテンテープというアイテムを使えば、意外と簡単に作れてしまうんですよ。今回は、カーテンテープを使った手作りカーテンの作り方をご紹介します。
手作りカーテンの魅力
手作りカーテンの魅力は、自分の好きな素材・柄・色の生地を使って、自由自在にインテリアを楽しめるところです。既製品にはないオリジナル感が出せて、自分の好きなサイズに仕上げられます。
手作りカーテンには、ヒダ付きやフリル、ドレープなどさまざまな形状がありますが、初心者の方には比較的簡単に作れるフラットカーテンがおすすめです。
フラットカーテンとは?
フラットカーテンとは、ヒダ山をつけていない平らでまっすぐなカーテンのこと。ヒダがついていない分、カーテンの模様や柄をキレイに見せてくれる魅力があります。ヒダ付きのカーテンと比べると飾り気が少ないため、ナチュラルまたはカジュアルなインテリアのお部屋とも相性抜群です。
まずはサイズを測りましょう
カーテンを作る前に、カーテンをかける窓のサイズをメジャーできちんと計測しましょう。この時、メジャーと一緒に使うと便利なのがマスキングテープです。
メジャーを伸ばして端から1mのところでマスキングテープで目印をつけ、反対側の端から目印をつけた箇所までメジャーを伸ばして測れば、一人でも簡単に窓枠の正確なサイズが計測できます。
窓枠のサイズを測ったら、次は布のサイズを割り出します。布のサイズを決めるときの計算式は、以下を目安にしてみてください。
▽計算式
縦:縦の寸法+22cm=【縦カット寸法】
横:横の寸法÷2×1.1+6cm=【横カット寸法】
※カーテンの縦の長さを窓枠よりも少し長めにする場合は、2~15cmほど長さを追加してください。
カーテンの作り方
窓枠のサイズをきちんと測ったら、フラットカーテンの作り方に進みましょう。
今回は、両開きの腰窓のサイズのフラットカーテンの作り方をご紹介します。ご自宅の窓のサイズに合わせて調節してください。
■所要時間:およそ2時間30分
■出来上がりサイズ:(縦140cm×横182cm)×2枚
必要な材料と道具
材料
- 生地
- カーテンテープ ※窓の長さによって変わります
- 糸 60番 ※普通地用(今回は生成りを使用)
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- メジャー
- 厚紙 縦7cm×横30cm(アイロン定規用)
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
作り方
- 窓のサイズを測ります。縦はレールから窓枠の下まで、横はカーテンレールを含めた長さを測ります。続いて、先ほどご紹介した計算式で布のカット寸法を出し、カットしましょう。今回は、縦162cm×横105cmの生地を2枚カットしました。
- このようにカットができたら、裾→上端→裾の順番に端を始末していきます。
- まずは、脇を3つ折りにし、生地の端から3cmで折りアイロンをかけましょう。 予め、アイロン定規用の厚紙の端から、3cmの線を引いておきます。 書いた線に生地の端を合わせ、折り目にアイロンをかけると良いです。※アイロン定規についてはこちらの記事でより詳しくご紹介しています。
- アイロンをかけた折山に生地の端を合わせて折ります。
- 折り線でもう1度折り、3つ折りにします。左右の脇を始末します。
- 続いて、上端を2つ折りに処理します。生地の端から2cmで折り、アイロンをかけます。
- 裾を3つ折りに処理します。生地の端から20cmで折り、アイロンをかけて折山をつけて、開いておきます。
- 手順7でアイロンをかけた折山に、生地の端を合わせて折ります。折り線でもう1度折り、10cmの3つ折りにします。
- 上下左右のアイロンをかけ終わりました。
- 続いて、脇を縫います。端から2~3mmを縫います。
脇が縫えました。
- 裾も同様に、3つ折りで端から2~3mmでステッチをかけます。
- ステッチをかけたら、上端を処理して、カーテンテープを付けます。カーテンテープの穴が下になるようセットしましょう。(カーテンテープは透明で見えにくいため、分かりやすいよう棒を差し込んでいます。)
- 上端を縫います。2つ折りの端にカーテンテープを挟みます。スタートはフックの穴から1.5cm位になると良いです。テープの裏側が上になるようにセットします。
- テープを起こし、2cm折った縫い代の上にのせて、まち針で留めます。
- テープの端から5mm縫います。
これで、カーテンテープが付きました。
- 最後にカーテンフックを付けましょう。約12cm間隔に付けるとバランスが良くなります。
- 手作りカーテンの完成です。
フラットカーテンを綺麗に仕上げるポイント
フラットカーテンは、ヒダのない平らな見た目が魅力です。より綺麗な仕上がりにするために、以下のポイントを参考にしてみてください。
横幅には少しゆとりを持たせる
フラットカーテンを作るときは、横幅に余裕を持たせて作りましょう。横幅にゆとり持たせることで、窓ガラスをしっかり覆うことができるため、外の日差しや視線を効果的にカットできます。
少し緩みがかったウェーブ状にしたい場合は、横幅を長めにするのがおすすめです。横幅をぴったりのサイズにすると、ピンッと張ったシワのないストレートな仕上がりになります。
このように、横幅のサイズにゆとりがあるかないかによって、カーテンレールにかけた時のカーテンの印象は異なります。レールの長さより横幅を少し長く余裕を持たせて作ると、生地の質感・模様や、風に揺れた時の雰囲気がきれいに出ますよ。
カーテンレールに合わせたフックを選ぶ
カーテンレールには、AフックとBフックの2種類あります。
取り付ける予定のカーテンレールに合わせたフックをきちんと確認しておきましょう。
■Aフック
レールを見せるタイプのフック。
あらゆるレールに対応できるため、使われることが多いです。
カーテンボックスがついている場合は、Aフックが最適です。
■Bフック
レールを隠すタイプのフック。
遮光性を重視したいときや、レールを見せたくないときにおすすめです。
2つのレールに重ねて付ける場合は横幅を調整する
カーテンレールが前後に2つ設置されている場合は、前と後ろに吊るすカーテンの横幅を調整しましょう。部屋側と窓側の前と後ろ2枚重ねてつけると、部屋側のカーテンを開閉するときに干渉し、窓側のカーテンが引っかかる可能性もあります。
手前側のカーテンに対して、窓側のカーテンの横幅は少し長めにするなど、お互いが干渉しないように横幅に差を持たせるのがポイントです。
小さい窓には「カフェカーテン」もおすすめ
小窓や出窓には、小さめの窓に合うカフェカーテンもおすすめです。
カーテンレールがない小窓には、突っ張り棒をレールの代わりに使えば簡単に設置することもできます。日差しや視線のカットだけでなく、収納の目隠しにも活用できます。
こちらの記事では、突っ張り棒をレールの代わりに使ったカフェカーテンの作り方も紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お部屋の雰囲気アップや目隠しに活用しよう
カーテンはお部屋の印象を大きく左右するパーツです。家の中をもっと自分好みの快適空間にしたい人や、DIYに挑戦してみたい人にもおすすめです。お部屋のカーテンといった細部にまでこだわりを反映できれば、さらに居心地の良い住まいを実現できますよ。
毎日の暮らしの充実度もぐっと高まるかもしれませんね。ぜひ手作りカーテンにチャレンジして、理想のお部屋作りを楽しんでみてください。