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棒針ガーター編みで編む、手編みマフラーの編み方

38yarn ニット教室

今シーズンこそ棒針編みを覚えたい!でも、最初から難しい編み方や作品に挑戦すると途中で挫折してしまうかも……というあなたにぴったりなのが、ガーター編みのマフラーです。同じ編み方をひたすら繰り返すことで、棒針編みでの編み物に慣れつつ、ボリューム感があって温かいマフラーが作れます。

ガーター編みの手編みマフラーは初心者の練習にぴったり

マフラーは棒針編みの初心者さんに最適な練習アイテムです。まっすぐ編む、つまりただひたすら同じ動作を繰り返すだけで、実用的な作品にすることができます。そのうちに手の動きに慣れて、編むスピードもぐんぐん上がっていきますから、楽しくなるはずですよ。しかも今回マフラーを編む「ガーター編み」は、メリアス編みのように表編みと裏編みを交互に……ということもなく、ひたすら同じ編み方で進むのみ!簡単で間違いにくいだけではなく、編み地が丸まらないところもマフラーに最適なのです。

できあがりサイズ

幅18cm×長さ160 cm(18目作り目、288段)

所要時間

初心者で4~5時間
早くなると3~4時間程度で編めるようになります

材料と道具

マフラー編み方

材料

  • 超極太毛糸(毛100%) 6玉 太さが均一でまっすぐな糸が編みやすいです
  • ゲージ(10cm四方)10目18段

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道具

ゲージについて

編み物1目の大きさは、使う毛糸や編み針によって変わってきます。サイズ通りに編むためには、編む毛糸や棒針の号数によって目数や段数を変えなければならないのです。さらに同じ毛糸や編み針を使っても、編み手が変わると編み方、力加減によって1目の大きさが変わってきます。もっと言えば、同じ編み手でも日によって変わるといってもいいほどです。

ゲージは「その毛糸と編み針の組み合わせだと、どのくらいの大きさで編めるか」を見るための基準です。例えば上記の「ゲージ(10cm四方)10目18段」とは、「今回使った超極太毛糸と棒針(8mm)の組み合わせだと、10cm四方の編地が10目18段になる」ということです。

まずは作品を編み始める前に、作品用の毛糸と編み針で、10cm四方になるように測りながら編んでみましょう。これを「ゲージをとる」といいます。こうしてとったゲージと、テキストなどのゲージを見比べて、サイズ通りに編めるように微調整するのです。面倒ですが、ゲージを取ってから編み始める方が、失敗しにくくなるはずです。

手編みマフラーの編み方

編み方

  1. 作り目を18目編む
    作り目の編み方についてはこちら

  2. ガーター編みを編む
    棒針編みの基本とされるメリアス編みは「表面を編むときは表編み、裏面を編む時は裏編み」と2種類の編み方を交互に繰り返します。一方、表でも裏でも常にメリアス編みでいうところの「表編み」(または裏編み)1種類で編んでいくのが、今回ご紹介するガーター編みです。


    それでは、【メリアス編み 表編みの編み方】を参照しながら、ひたすら繰り返し編んでいきましょう。きれいに編むコツは、同じ力加減、同じフォームを意識すること。そうするうちに、1玉で30cmほど編めました。
  3. 2玉目も続けて編む
    1玉分の糸を編み切って残りがなくなったら、最後の方の糸と次の玉の初めの糸を端で緩めに片結びし。続けて編みます。画像では、わかりやすいように次の玉の糸の色を変えてあります。
  4. 糸始末をして仕上げる
    マフラーのサイズ(160cmくらい)になるまで編み終えたら、とじ針で糸始末をしましょう。


    伏せ止めをして糸を切ります。伏せ止めのやり方はこちら
  5. 完成です。今回は、160cm編むのに5.2玉使いました。


    仕上げはスチームアイロンを当てて、ふっくら仕上げて整えます。
    仕上げ方の詳細はこちら

フリンジをつけてカジュアルなマフラーに

材料と道具

材料

  • フリンジ用糸 20g(両側分)
    お好みで選んでください。今回は編み地と同じ毛糸を使っています

道具

  • かぎ針7/0号~10/0号
    糸束を引き抜ければ、サイズは適当で構いません

付け方

  1. 糸をカットする
    糸を「欲しいフリンジの長さ×2+α」で切り揃えていきます。
    「+α」をどれくらいにするかは糸の太さによるので、まず1本切り出してみて決めるとよいでしょう。今回は12cmほどのフリンジにしたかったので、30cmで切りそろえました。
  2. フリンジ用糸を編み地に通す
    まず、カットした糸を2本束ねます。


    フリンジを付けたい位置にかぎ針を下から入れます。

    毛糸を2本まとめて真ん中あたりをかぎ針に引っ掛け、少し引き出します。

    引き出す途中でかぎ針を抜き、かぎ針を抜いた後の輪に糸端を通します。

    そのまま糸端を軽く引っ張ると結び付けられ、フリンジができます。

    編み地の端から端まで、同じ要領でフリンジ付けを繰り返していきます。半分まで付けました。



    フリンジは全部の目につけなくてもOK。バランスを見ながら、ちょうどいい間隔でつけていきましょう。間隔を狭めればボリュームは増しますが、もっとボリュームを出したいときは、束ねる糸の本数を増やしてみましょう。
  3. 全体にフリンジがつきました。編み地とフリンジを合わせると6玉(1玉50g巻き)ほど使いました。

シンプルなマフラーも工夫次第で楽しく作って

編み地が厚めでボリューム感のあるガーター編みのマフラーは、練習で作ったといってもおしゃれや防寒にしっかり活躍してくれること請け合い。同じ編み方をひたすら繰り返すのは根気が要りますが、糸の色が徐々に変わる段染め糸を使ったり、時々糸の色を変えてボーダー柄に仕上げてみたりと、工夫次第で楽しく編み進められるはずです。ぜひ、素敵なマフラーと編み物スキル、両方手に入れてくださいね!

おうちで編み物を楽しもう

おうちにいる時間が長くなる季節がやってきました。あたたかいおうちで編み物を楽しみませんか?お好きな毛糸でマフラーやシュシュ、初心者の方はアクリルたわしからチャレンジしてみませんか?

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Nao(38yarn) 
帽子作家。資格と経験を生かして編み物講師として活動中。instagram @38yarn

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ライター

丸田カヨコ
丸田カヨコ
アンテナショップと銭湯と和の意匠や素材にめっぽう弱い編集ライター。モダンな民芸雑貨に目がない。