もうすぐハロウィンの季節。仮装の準備に大忙しの親御さんも多いのでは。お子さんといっしょに楽しめるイベントのひとつだから、つい気合が入ってしまうものですよね。市販の仮装の衣装もかわいいけれど、このハロウィンはオリジナルを作ってみませんか?
今回は毛糸で編むかぼちゃの帽子の作り方をご紹介します。毛糸の帽子はふわふわとあたたかみもあって、とってもキュートに仕上がりますよ。
ハロウィンの仮装は手作りに挑戦!
今回はかぎ編みで3~4歳のお子さまサイズの帽子を作っていきます。子ども用なので頭囲51cm、高さは19センチのサイズで作り方をご紹介します。説明は少し長めですが、コツを掴めば黙々と進められますよ。
ハロウィンが終わったら寒い時期に合わせて色違いを作ってもいいですね。
材料と編み図
材料
- 並太の毛糸(オレンジ)
- フェルト(黒と緑)
道具
- かぎ針8/0号
- とじ針
- 紙
- はさみ
- 針と糸
今回使う編み図記号はこちらです。
編み図記号の読み方については、以前のページでご確認ください。
編み図はこちらです。編み図は最初の鎖編み20目で書いています。編むときは同じ編み方を繰り返して70目まで編みます。
かぼちゃの帽子の作り方
では早速編んでいきましょう!
①帽子の編み方
- まずは毛糸をくるっと輪にします。
- 作り目を作ります。かぎ針を輪の中に入れて引っかけ、ぎゅっと縛ると作り目の完成です。
- 糸を引っかけて外に出して鎖編みが1目を編みます。
- 続けて鎖編みで、長さが51cmほどになるまで編みます。目の数で言うと、70目が目安です。
- 最初に編んだ鎖編みと引き抜き編みをして輪っかにします。この時、輪がねじれないように気をつけます。
これで帽子の土台が完成です。 - 帽子の2段目の工程に入ります。立ち上がりの目として鎖編みを1目編みます。(参考:編み図記号と編み方の基本【初級編】)
- 続いて最初に編んだ鎖編みに細編みを1目ずつ編みます。
- 70目の鎖編みに細編みを編んだら、3段目の工程に進みます。まず、立ち上がりの鎖編みを3目編みます。
- 続いて、長編みを70目編みます。長編みは、まずかぎ針に糸を巻きつけて編み目にかぎ針を入れます。
そして糸を掛けて引き出します。
そのままさらに糸を掛け、3本掛かっているうちの2本を抜き、また糸を掛けて全部引き抜きます。(詳しくは長編みの編み方4〜7をご参照ください。)
これで長編みが1目編みました。
- そのまま、ぐるっと1周長編みを編みます。
- 工程8で編んだ立ち上がりの鎖編みの3目目に、引き抜き編みをします。
これで3段目は完成です。 - 続いて4段目の工程です。まず、立ち上がりの鎖編みを3目編みます。
- 4段目からは長編みを編んでいくのですが、かぼちゃのような模様にするために『長編みの表引き上げ編み』と『長編みの裏引き上げ編み』を使います。まずは長編みの裏引き上げ編みを編みます。編み方は長編みと同じで鎖編みを3目編みます。
- 次が3段目の長編みと少し違うところです。糸を掛けて編み目に入れるとき、下の段の長編みの『足』と呼ばれる部分に後ろからかぎ針を入れて後ろに出します。
後ろから入れた図↓
かぎ針を後ろへ出した図↓
この状態で糸を掛けて長編みを編みます。すると編み目が少し引っ込んだようになります。
- 続けて、もう1つ長編みの裏引き上げ編みを編みます。
- 裏引き上げ編みが2目できたら、次は『長編みの表引き上げ編み』を編みます。糸を掛けて、前から長編みの足にかぎ針を通します。
その状態で長編みをします。すると、少し前に出っ張ったような模様になります。
- 4段目は『長編みの裏引き上げ編み2目→長編みの表引き上げ編み1目』を繰り返して編みます。ぐるり一周すると、写真のように凸凹した模様になります。
- 4段目と同じ編み方で5~9段目を編みます。編み目の増減はありません。
9段目まで編むとだんだんと模様がはっきり出てきます。 - 10段目からは減らし目をします。まず10段目は、最初の立ち上がりの鎖編み3目と長編みを7目編みます。
- 続いて、長編みの2目1度を編みます。2つの目を1つにするという編み方です。まず写真のように長編みの途中、かぎ針に2本糸が掛かっている状態でストップ。
このままかぎ針に糸を掛けて次の目に入れます。また糸を掛けて引き出すと、糸が4本掛かっています。ここで糸を掛けて2本引き抜きます。
その後、もう一度糸を掛けて全部引き抜きます。
これで長編み2目1度が編めました。
- このあとは『長編み8目→長編み2目1度』を繰り返します。
- 次の段を編むごとに長編みの数を1目ずつ減らしていきます。編み図も見ながら編んでください。
〈11段目〉『長編み7目→長編み2目1度』
〈12段目〉『長編み6目→長編み2目1度』
〈13段目〉『長編み5目→長編み2目1度』
〈14段目〉『長編み4目→長編み2目1度』
〈15段目〉『長編み3目→長編み2目1度』
〈16段目〉『長編み2目→長編み2目1度』
〈17段目〉『長編み1目→長編み2目1度』
〈18段目〉『長編み2目1度』 - 最後まで編むと、下記の写真のようになります。
裏と表とで編んだ引き上げ編みが、かぼちゃの模様のように見えてきます。サイズは頭回り51cm、高さ19cmです。
続いて、ジャック・オ・ランタンの顔を帽子に描きます。今回はフェルトを使って顔のパーツを作り、帽子に貼り付けます。
②かぼちゃの顔の作り方
- まずは紙に目と口とかぼちゃの葉っぱの型紙を作ります。表情や葉っぱの形はお好みでどうぞ。型紙ができたらフェルトにセロハンテープ等で張り付けてハサミで型に沿ってカットします。
- 緑の長い棒はかぼちゃの葉っぱの茎部分です。葉っぱと茎を糸で縫い合わせます。
- 縫い合わせたら茎の先を帽子のてっぺんに刺します。刺しにくい場合はとじ針を使うと刺しやすいです。刺せたら帽子の裏側で写真のように結びます。
表から見ると、下記の写真のようになります。
- 目や口は手芸用ボンドで張り付けます。取れるのが心配な方は縫っても大丈夫ですよ。顔部分の接着ができれば完成です。
フェルトの色や目の形などを変えるだけで色んな表情が作れます。顔部分はお子さま自身に作ってもらうのもいいですね。
帽子のサイズを変えたい場合
今回は51cmサイズの帽子を作りましたが、お子さんの成長はすごく早いので、すぐにサイズが変わってしまいますよね。帽子のサイズの変え方も合わせてご紹介します。
サイズの変え方①編み目を増やす
上記の帽子は目の数を7の倍数で作っています。大きく、または小さくする場合は7目ずつ増やしたり減らしたりすれば、ここでの作り方と同様に作れます。
サイズの変え方②毛糸の太さを変える
編み目を変えるのがややこしいと感じる方は、毛糸の太さで調整するのもひとつの方法です。ここでは並太の毛糸で編んでいるので、大きくしたい方はかぎ針9~10/0号で編める太さの毛糸を、小さくしたい方はかぎ針6~7/0号で編める太さの毛糸で編むと、同じレシピで違うサイズのものが編めますよ。
手作りの仮装でハロウィンをもっと楽しく
ちょこんと被っただけでハロウィンの気分にさせてくれるかぼちゃの帽子。サイズ違いを家族おそろいで被ったり、いろんな表情のかぼちゃを作ってみたり、手作りのハロウィン仮装を楽しんでくださいね。
ハロウィンのワークショップをチェック!
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