子どもたちの憧れのおもちゃの一つ、おままごとキッチン。既成品のものも素敵ですが、木材をふんだんに使って手作りにトライしてみませんか?今回は、紙製の収納ボックスを利用したおままごとキッチンの作り方をご紹介します。
どんな素材で作る?おままごとキッチンの材料
おままごとキッチンは、さまざまな材料で作れます。
その中でも特に一般的なのが、ダンボールやペーパーボックス、すのこ、カラーボックスなどの材料です。
この3種類にはそれぞれに特徴があり、作り方も異なります。
そこで3種類の特徴をご紹介します。購入しやすい、作りやすい材料を選びましょう。組み合わせて使っても良いですね。
ダンボール・ペーパーボックス
ダンボールやペーパーボックスは手軽に手に入り、簡単に作れます。
100円ショップやホームセンターでも購入できますが、買い物や通販など無料で手に入ることも少なくないため、材料費がかなり抑えられます。
おままごとキッチンが完成した後、一部が壊れてしまい作り直すときにも、簡単に集められるのも魅力の一つです。
また、お子さんが大きくなって使わなくなった場合は、そのままリサイクルに出したり可燃ゴミにしたりなど、処分しやすいという特徴もあります。
すのこ
すのこも手軽に手に入る材料です。特に最近では、100円ショップでも購入可能なため、費用も安く抑えられます。
すのこはダンボールよりも丈夫で、カラーボックスよりも加工しやすいので、主にキッチン全体の骨組みに利用するといいでしょう。
そのまま使用してすのこの素材を活かしてナチュラルに仕上げるだけではなく、ニスを塗って高級感やビンテージ的な風合いを出したり、ペンキなどでカラーリングすることで、オリジナリティのあるキッチンに仕上がります。
カラーボックス
カラーボックスも100円ショップで購入できるアイテムです。
キッチンの土台も兼ねて、シンク下の収納部分に使用するといいでしょう。
ダンボールやすのこなどに比べて組み立てや加工に手間がかかりますが、カラーボックスを使用することで、安定感のある仕上がりになり、完成度の高いキッチンになりますよ。
木のぬくもりある「おままごとキッチン」を手作りで
今回のレシピで作るのは、木材とペーパーボックスを組み合わせた、手軽ながら丈夫でぬくもりが感じられるおままごとキッチンです。
木材のカットが大変な場合は、フタつきのペーパー収納ボックスを用意し、木材の代わりにフタを活用しても。フタ部分はダンボールが二重になっていることも多いため、荷造り用の段ボールよりも丈夫なんです。
ペーパーボックスで作るおままごとキッチンの作り方
手作りキッチンの主な材料と特徴を確認したところで、さっそくおままごとキッチンを作ってみましょう。
今回は木材とペーパーボックスで作るレシピをご紹介します。
収納用のペーパーボックスは、100円ショップやホームセンターなどで手に入ります。写真ではW38×H26×D26cmのものを使っていますが、お子様の身長に合わせてちょうど良いサイズを選びましょう。
また、ノコギリを使うことに不安を感じる方は、ホームセンターで木材カットのサービスを利用するのがおすすめ。プロのスタッフさんがきれいにカットしてくれます。
サービスの利用方法はお店に問い合わせてみてください。
材料
- 紙製の収納ボックス
- ボウル 1個
- 木板 45×15cm×1枚、45×12cm×1枚(代わりに収納ボックス付属のフタをカットして使ってもOK)
- プラダン(プラスチック製ダンボール)またはダンボール
- インテリア用リメイクシート
- 粘着式フック
道具
- 鉛筆
- 引き回し鋸(木板を使う場合)
- カッター
- ガムテープ(収納ボックスに合う色柄があれば、デコレーションにも使えます)
- ボンド
- 竹串
- キリ
- コンパス
作り方
- 材料をそろえ、下準備をします。まず、ペーパー収納ボックスを手順通りに組み立てます。
- 次に、木板をカットします。2枚それぞれの端から、収納ボックスの幅+木板の厚み×2(写真ではボックス幅38cm+厚み0.9cm×2=39.8cm)のところに印をつけ、まっすぐ線を引きます。さらに線の外側に余った部分を2等分する中心地点に印をつけてまっすぐ線を引きましょう。このようになります。
- 線に沿って、木板をカットします。大きい方は天板として使い、小さい方は側面に利用します。
- ボウルを使ってシンク部分を作ります。天板用の木板を2枚並べ、その境目にボウルをかぶせるようにして周囲を鉛筆などでなぞり、印をつけます。
さらにこの印の5mm内側にぐるりと印をつけましょう。この内側の印が実際にカットする目安になります。
- 2枚の木板を一旦バラし、引き回し鋸で半円分ずつカットしていきましょう。1枚板を丸くくり抜く場合は、ドリルで穴を開けてから引き回し鋸でカットする必要がありますが、2枚に分かれていると穴を開けなくても切ることができます。カットした半円型の部分は取っておきます。
- カットできたら2枚の木板をボンドで接着します。接着中は輪ゴムや紐などで2枚を固定しておくと、しっかり定着します。
- 天板の両端には、側面用の木板を写真のように垂直に接着します。
- ボンドが乾いたら天板を収納ボックスにかぶせ、ボウルをカットした穴にはめ込んで、キッチンのベースを仕上げます。
- コンロ部分を作ります。天板をカットするときに取っておいた半円形の木板を使って、コンロの五徳にあたる部分を作ります。
写真ではケーキやピザのようにカットしてガスコンロ風に並べていますが、円形になるよう2つを接着すればIHコンロ風に。コルクのコースターや鍋敷きなどを活用するのもおすすめです。 - ダンボールを丸く切り貼りして、真ん中に竹串を差して軸をつけたらコンロのつまみができます。
- 収納ボックスに穴を開けて、竹串部分を差し込み、内側からも同じように円形のダンボールを竹串に通して挟むようにします。
- 内側のダンボールと竹串をガムテープなどで固定すれば、コンロの完成です。
- コンロ部分とシンク部分だけでもおままごとキッチンになりますが、最後の仕上げにプラダン(プラスチック製ダンボール)を使って、キッチンの背面部分をつくればフックをつけてキッチンツールを吊ったりといった遊び方もできます。
素材はダンボールでも良いのですが、簡単にカッターなどで加工できて、より耐久性が高く、粘着アイテムの貼り直しなどにも強いプラダンがおすすめです。お好みの形にカットして、ガムテープなどでベースに固定し、リメイクシートや布を壁紙風に貼って自由にデコレーションしたら完成です!
アイディア次第でリフォームも自由自在の夢のキッチン!
ボックス部分は紙なので軽くて移動しやすいこのおままごとキッチン。天板を外せば、収納ボックスとしておもちゃのお片付けなどに使うこともできます。
空のシャンプーボトルからポンプを外して水道の蛇口に見立てたり、背面に空き箱を貼りつけて吊戸棚風に使ったりと、アイディア次第で遊び方もぐんぐん広がります。
お子さんともコミュニケーションしながら、我が家だけのおままごとキッチンを作ってみてください。
キッチン収納棚も合わせてみて
使用する材料も道具も身近に手に入り、扱いやすいすのこは、手作りに慣れていない人にもおすすめ。
下記のページではすのこを使ったキッチンの収納棚のレシピを紹介しています。
おままごとキッチンにはもちろん、実際のキッチンやインテリアとしても使用できるため、さまざまな用途に活用できるレシピです。
なお、すのこをカットした際は、お子さんが手を怪我しないようヤスリで滑らかに仕上げてください。
手作りエプロンで本格的なおままごとに大変身
キッチンで遊ぶ際にエプロンも着ると、よりお子さんが楽しく遊べます。
ギャザースカート風のデザインで一見難しそうですが、まっすぐに縫う工程がほとんどのため、ミシンに慣れていない方でも作りやすいレシピです。三角巾も一緒に作ると、より本格的なおままごとに。
下記のレシピでは100~120サイズですが、裾丈または肩紐の長さを変えることでサイズ調節が可能。お子さんのサイズに合わせて作りましょう。あえて長めに裁断すると、スカートのようなデザインに。
身長が少し伸びても着られるため長期間使用できますよ。
手作りドーナツはいかが?お料理気分も味わってみよう!
おままごとキッチンを作ったら欠かせないのが食品です。さまざまな種類が販売されていますが、食品も紙粘土を使って手作りしてみてはいかがですか。
紙粘土は100円ショップで購入でき、フェイクドーナツ作りに使う材料と道具も身近なものを使用するため、簡単に揃えられます。
ハサミやカッターは使用しないため、お子さんと一緒に手作りするのもおすすめ。ソースやデコレーションをアレンジして、お子さんの好きなドーナツを一緒に作ってみましょう。
フェイクドーナツの詳しい作り方は下記のページをご覧ください。
キットで工作を楽しむのもおすすめ
「おうちでの工作にチャレンジしてみたいけど、材料や道具を買いに行く時間がない……」という方は、まず必要な材料が入っているキットから始めてみませんか?
Craftieのハンドメイドキットサービス「Craftie Home」では、手軽にお子さんと工作に取り組めるオリジナルキットをご用意しています。
子どもアイテムをワークショップで作ろう!
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