前回の記事『編み物初心者の方向け かぎ針サイズの選び方』では、かぎ針の選び方についてお話させて頂きました。
今回は、より繊細なレース編みに欠かせない『レース針』の選び方や、レース糸についてお話ししたいと思います。
かぎ針編みのスターターキットで2種類のコースターを作ろう♪
Craftie Homeでは、初心者の方でも挑戦できるかぎ針編みのスターターキットを好評販売中です。必要な道具が揃っているので、届いたらすぐに作れるのがポイント。基本の編み方をマスターしながら、2種類のコースターを制作できます。作り方動画で編み方を分かりやすく解説しているので、自分のペースで作ることができますよ♪
レース針とは?
レース編みをするための針を指します。
技法や針の持ち方などはかぎ針編みと同じですが、レース編みの場合は使用する糸が細くなるため、かぎ針より針も細くなります。
レース針のサイズは0号から14号まであり、数字が大きくなるほど細くなっていきます。ここがかぎ針との違いです。(かぎ針は数字が大きくなるほど太くなります。)写真は左から0号・2号・4号・6号・8号・10号 です。
※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。
「お手軽に作ってみたい」「初めてだから何から揃えたらいいのかわからない」という方はレース針のキットから初めてみるのもおすすすめです。
レース針のキットを探す
※楽天市場のページが開きます
レース針の素材
素材は金属製のものが多いですが、長時間使っていても手が痛くならないシリコンカバー付きのものもあります。編み心地はあまり変わらないので好みで選んでください。
レース糸の太さ
レース糸の太さは数字で表記されます。20番・40番・80番・100番と、レース針と同じく数字が大きくなるほど糸の太さは細くなります。
※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。
こちらは左が20番、右が40番です。
細いものはぱっと見た感じあまり変わりませんが、慣れてくると多少の違いでもどちらの方が好みの太さかがわかってきます。
こちらは左が80番、右が100番の糸です。
太さもメーカーによって様々なものがありますが、手芸屋さんでは20番と40番がよく売られています。
初心者の方におすすめのレース糸
初めて編む際は、比較的編みやすい20番から始めることをおすすめします。
細くなればなるほど編みづらくはなりますが、繊細で美しい仕上がりのものが出来るので、慣れてきたらぜひチャレンジしてみてください。
レース糸の素材
レース糸の主な素材としては、綿、絹、麻などがあります。それぞれの特徴を挙げてみますので、作りたいもののデザインや用途に合わせて選んでみてください。
綿
柔らかい手触りと、編みやすい伸縮性があり丈夫なため、使いやすく種類もたくさんあります。
絹
黄ばみやすかったり、取扱いが少し大変ではありますが、独特の光沢とキュッキュッとする手触りが魅力的です。高級感が出るのでショールなど身にまとうものを作るのにもおすすめです。
麻
手芸店ではあまり見かけないかもしれませんが、糸の表面に毛羽立ちがあり、編むと他の糸にはない雰囲気が表現できます。
※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。
糸の太さとレース針のサイズには関係があります
レース糸のパッケージには、使用する針のサイズの目安として「レース針 〇号」と表記されています。一般的には、このようにおすすめされているかと思います。
ですが、これはあくまでも目安です。同じ糸で違うサイズのレース針で編んでみて、一番編みやすい、または綺麗だなと思った針で編んでいきましょう。
レース編みは少しきつめに編み目をぎゅっと絞った方が出来上がりが綺麗に見えますが、慣れないうちはスムーズに編めることを優先して選ぶのもポイントです。
レース編みで作れるアイテムの例
さて、道具や糸について理解したら、次はいよいよ「何を編むか」ですよね。
初心者の方におすすめのアイテムとしては、コースターや、花瓶の下などに敷くドイリーです。
一見難しそうに見えますが、編み図を見てみると、簡単な編み方だけで出来るものや、単調に同じ編み方を繰り返して作れるものがたくさんあるのです。
最初からレース糸で編むのが難しかったら、まずは練習として太めの毛糸で編んでみてもいいかもしれません。
また、出来上がったモチーフは、コースター等以外にも使い道があります。そのまま無地のバッグに貼り付けてワンポイントや模様にしたり、何個も同じものを作って縫い合わせて、ショールにしてもおしゃれで可愛いです。
色々な種類があるレース編み
ここまでご紹介してきたものは、レース針で編んでいく『クロッシェレース』と呼ばれるものですが、手法は他にもたくさんありますので、少しご紹介しておきます。
タティングレース
最近手芸屋さんでもよく見かけるようになった、シャトルと呼ばれる道具を使って編んでいく『タディングレース』。編み物は、毛糸と針さえあれば場所を取らずにどこでもできますが、タディングレースも糸を巻いたシャトルだけあれば出来るので、ポケットに入れておけば電車の移動中や休憩時間などを使って編むこともできます。小さなモチーフはもちろん、ビーズなどと組み合わせた作品を作ることができます。
クンストレース
クンストレースは、4~6本の棒針を使って編む技法です。「芸術編み」「技術編み」とも呼ばれるほど繊細で豪華なクラシックレースの中の1つで、「編めるようになりたい!」と憧れる方も多い技法です。
他にもまだまだありますが、色んな技法を習得してそれらを組み合わせて何か作っていくと面白いものが出来るかもしれません。
まずは気軽に挑戦してみよう!
レース編みは「細かくて難しそう」だと遠ざけてしまう方もいらっしゃいます。しかし、かぎ針編みと同じ要領で出来るのでぜひ一歩踏み出してください!
この記事でレース編みの基礎を少しでも興味をもってもらえればと思います。編めば編むほど勉強することが増える奥が深い技法なので、じっくりと編んでいきましょう。
「チャレンジしてみたいけど、材料や道具を買いに行く時間がないなぁ・・・」という方はまずは必要な材料などが入っているキットからチャレンジしてみませんか?
レース針のキットを探す
※楽天市場のページが開きます
ワークショップで編み物をやってみよう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。