質感がステキな陶器のアクセサリー。実は『石塑粘土』を使えば、焼き窯どころかオーブンも使わずに、陶器風の質感を出せるのです。
今回はその『石塑粘土』を使った陶器風アクセサリーのレシピを2つご紹介します。
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石塑粘土(石粉粘土)とは?
石塑粘土(せきそねんど)は、石を粉状にしたものが原料の粘土です。乾いた後にやすりをかけて削ったりできることからこう呼ばれるほか、原料である石の粉から石粉粘土(せきふんねんど)と呼ばれることもあります。乾燥させると素焼きの陶器のような質感になり、つや出しのニスを厚く塗ることで釉薬をかけて焼いたような風合いも出すことができます。
石塑粘土のアクセサリーレシピ①陶器風ピアスの作り方
石塑粘土を使った、陶器風ピアスのレシピをご紹介します。
色の濃淡をあえてつけることで、素焼きしたような風合いが生まれました。シックで素朴な温かみのあるデザインです。
■今回作る陶器風ピアスについて
制作時間:5日~2週間ほど(乾燥時間を含みます)
できあがりサイズ:約1.5cm×1.5cm
材料
- 石塑粘土
- アクリル絵の具
- ニス
- 多用途接着剤
- ピアスもしくはイヤリング用の金具(土台が丸皿状のもの)
- 装飾パーツ(お好みで)
- フェルト
道具
- 粘土板
- 割り箸(又は5mm厚くらいの棒)
- のばし棒
- 粘土ヘラ
- 筆
作り方
今回は、デザインの異なる陶器風のピアスを4種類作ってみました。色や模様、形はお好みで工夫してみてくださいね。
- 石塑粘土を使う分だけ袋から取り出して、よくこねます。
使わない粘土は乾かないように密閉袋に入れましょう。
- よくこねたら、ひとまとめにして粘土板の上に置き、粘土の両サイドに割り箸を置きます。割り箸ではなく5mm厚くらいの角棒でもOKです。
- のばし棒が箸の間に渡るようにして、粘土を伸ばします。
両サイドに割り箸を置くと、その厚み分で均一に伸ばせます。
- 粘土ヘラやカッターを使って、お好みのサイズ・形で切り抜きます。
- 切り抜いたら形を整えます。
- ピアス(またはイヤリング)に仕立てるので、同じパーツを2個作りましょう。
クッキー型などで抜いてもかわいいです。
- ベースの形ができました。
- 装飾を埋め込む場合は、乾く前に行ないましょう。
今回は花座パーツを付けました。ビーズやパー ルを埋め込んでも良いですね。
粘土ヘラなどを使って模様を彫っても◎
- 形や模様をつけおえたら、2〜3日ほど乾かします。
他のものに触れないよう平らな場所に置いて、内側までしっかり乾燥させましょう。
- 乾いたら、アクリル絵の具で色を塗ります。
色が溝に入り込み、奥深い色合いになりますよ。
溝だけを着色して、タイル柄のよ うにしても面白いですね。
- 1日ほど乾かします。
しっかり乾いてから、削って柄をつけてもステキです。
- 絵の具が乾いたらニスを塗ります。 パーツが小さくて持ちにくい場合は、割り箸などの先に両面テープを貼ってパーツを軽く貼り付けて作業するとやりやすいですよ。
ニスは1度塗りでも良いですし、2〜3回塗り重ねてぷっくり厚塗りに仕上げてもかわいいです。
お持ちの方はレジンで固めてもOKです。
- ホコリがつかない場所で乾かします。
ニスがくっついて剥がれないように、牛乳パックなどのツルツルした場所の上で乾かすのがオススメです。
- ニスが乾いたら(最低1時間〜数日)、 ピアス・イヤリングの金具を取り付けます。
パーツの裏に多用途接着剤を塗り、ピアス・イヤリング金具を貼り付けましょう。
- 接着剤で貼り付けるだけでもOKですが、 強度と肌あたりを良くするために、ひと手前加えましょう。
金具の丸皿部分よりもひとまわり大きくフェルトを切って、接着剤で画像のように貼り付けます。ピアスの場合は、針などでフェルトに穴を開けてポールに通します。
- 1日以上乾燥させたら、完成です。
陶器のような素材感で、ほっこり落ち着いたデザインに
陶器風ブローチのモチーフは、穴を開けて作り、革ひもを通せば素朴なペンダントに。そのほかにもパーツを変えれば、イヤリングやヘアピンなどさまざまなアイテムに変身します。磁石を付けてマグネットにしたり、木製ピンチに付けたりするのもおすすめです。
ひとつひとつ手作業で完成した石塑粘土ピアスは、まるで本物の陶器のような仕上がり。くすみカラーのピアスは、大人の装いにもなじみやすいのが魅力です。模様や色によって違った表情に仕上がるので、ぜひこだわりの作品を作ってみてください。
石塑粘土のアクセサリーレシピ②陶器風ブローチの作り方
主要な材料となる石塑粘土は、クラフト用品店やホームセンターをはじめ、100円ショップでも取り扱っています。
材料
道具
作り方
- 材料を用意し、まず型を作ります。作りたい形を厚紙に描き、切り抜きましょう。抜き型を使う場合はそのまま2へ進みます。
- 粘土を袋から取り出します。最初は少し固いので、手で揉んで扱いやすい柔らかさにします。
- のばし棒で伸ばします。この時、割り箸を粘土の両側に置くと、簡単に全体を均等な厚みにすることができます。
- 伸ばし終えたら型を粘土の上に置き、先が薄くなった粘土ヘラなどでカットしていきます。
抜き型を使う場合はクッキーの要領で抜きます。
- カットした断面は少しケバケバした状態なので、指先でなめらかに形を整えましょう。
- 粘土が柔らかいうちに、粘土ヘラなどで模様をつけても良いでしょう。例えば、割り箸の先端を粘土に押し付けると、格子窓のような模様がつけられます。
- 形や模様が整ったら、2~3日は他のものに触れないよう平らな所へ置いて乾かしましょう。余った粘土は、ラップでくるんでジッパー付き保存袋に入れるなど、乾かないように保存しておくと後日また使えます。
- 粘土が乾いたら、アクリル絵の具で色を塗っていきましょう。
他の画材も使えますが、アクリル絵の具は発色がよく、乾くと耐水性が備わるのでオススメです。
水を多めにすると、水彩画のような質感も出すことができます。
- 色を塗り終えたら、1~2日置いてよく乾かしてから、水性アクリルニスを塗って仕上げましょう。
1度塗るだけでもツヤッとした光沢が出ますし、色落ち防止になりますが、2~4回塗り重ねると、陶器のような厚塗りの光沢と風合いが出ます。
- ニスは最低でも1時間、できれば数日かけてよく乾かします。この時、牛乳パックの上に置くとニスが下にくっつかず、扱いやすくなります。
- ニスが乾いたら、裏側に接着剤でブローチ・コサージュ用ピンを付けましょう。接着剤は少し盛り上がるくらい多めに付けます。
- 接着剤が乾いたら、石塑粘土で作る陶器風ブローチの完成です!
☆このレシピは印刷用PDFもご用意しています。
レシピを印刷しておけば、いつでも手軽に作って楽しめる上、書き込みも可能なので便利です。以下のボタンからCraftieの無料ユーザー登録(1分程度)が完了すればすぐに印刷可能です。
ブローチ1つでコーディネートのポイントに。重ねづけも楽しめる
ファッションのアクセントになる陶器風ブローチ。シンプルなコーディネートのポイントとしてお洋服やマフラー、ストールなどに着けてもいいですし、バッグに着けてもニュアンスが出ていい感じです。
2つ、3つと重ねづけして表情を変えるのも楽しいですよ。
石塑粘土でフラワーベースも作れる!
小さいモチーフづくりに慣れたら、小皿やフラワーベースなどのやや大きめのインテリア雑貨に挑戦してみるのもいいかもしれません。
以下の記事では、石塑粘土を使ったフラワーベースのレシピを紹介しています。おしゃれなお部屋づくりに、ぜひチャレンジしてみてください。
まずは気軽に作ってみたい方へ
「チャレンジしてみたいけど、材料や道具を買いに行く時間がないなぁ・・・」という方はまずは必要な材料などが入っているキットからチャレンジしてみませんか?ぜひ、お好みのキットを探してみてくださいね。
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