晴天を願うおまじないである「てるてる坊主」。
子どものころに作って飾り、「あした天気にな~れ!」と願掛けしたことのある方も多いはず。
子どもの遠足や運動会、旅行などの大切なイベントの前に、てるてる坊主を作ってお天気のお願いをしてみてはいかがでしょうか。親子で一緒に作ると、翌日があいにくの雨予報でも、お日様が見れそうな気がしますね。
今回は、ティッシュを使ったスタンダードなてるてる坊主と、折り紙や布で作るてるてる坊主、ちょっと変わったおしゃれなてるてる坊主の作り方をご紹介します。
てるてる坊主とは
てるてる坊主とは、翌日の晴天を願い、窓際や軒先につるす人形のことです。その起源は、中国の「掃晴娘(そうせいじょう)」だといわれています。「掃晴娘」とは、ホウキを持った娘をかたどった紙製の人形(切り絵)のことです。
大昔、連日降り続く大雨に人々は悩まされていました。ある娘が雨が止むよう願っていると、「雨の神である神龍の妃になれば叶えてやる」とのお告げがありました。お告げに従った娘のおかげで雨は止みましたが、その娘は消えてしまったそうです。残された人々は娘をしのび、娘が得意だった「掃晴娘」を晴天祈願として軒先につるすようになりました。
この風習が日本に伝わり、変化し、やがて「てるてる坊主」として親しまれるようになったとされています。
ティッシュで作る基本のてるてる坊主

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最もスタンダードな、ティッシュのてるてる坊主です。雨予報がでたときにすぐにおまじないができますよ。
かわいい表情を描き入れて、明日の天気を願いましょう。
▼ティッシュを使ったてるてる坊主について
完成サイズ:約W4×H12cm
所要時間:約5分
材料と道具

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ティッシュを使ったてるてる坊主の作り方
作り方
- ティッシュを2枚を丸めます。
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- 残りのティッシュ1枚を、丸めたものに被せます。
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- 輪ゴムで留めます。キツくしめすぎると破れてしまうの で、ふんわり留まればOKです。
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- 輪ゴムとティッシュの隙間に紐を通し、吊るせるように結びましょう。
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- このまま吊るすと写真のように頭が下がってしまうので、紐と頭のてっぺんをテープで留めます。
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- 形を整えて完成です。
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お好みで顔を書いてください。水性ペンだとにじむので、油性ペンで書くといいでしょう。 今回は黒を油性ペン、ピンクを水性ペンで書きました。
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折り紙で作るてるてる坊主

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折り紙でカラフルなてるてる坊主を作ってみましょう。ハサミを使わないので、小さなお子さまも安心して作れますよ。
平面なので顔や模様を描きやすいのが魅力。シールを貼ってデコレーションしてもかわいく仕上がります。好きな色の折り紙を使って、いろんな表情のてるてる坊主を作ってみてください。
▼折り紙を使ったてるてる坊主について
完成サイズ:約W9.5×H11cm
所要時間:10分ほど
材料と道具

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折り紙を使ったてるてる坊主の作り方
作り方
- 折り紙が4等分になるように、折り目をつけます。
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- 上左右の角が中心にくるように折ります。
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- 縦側を真ん中の折り目に向かって折ります。
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- 反対側も同じように折ります。
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- てっぺんを中心に向かって折ります。
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- 点線の位置で開くように折ります。
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- 赤線の位置で折ります。
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- 折った所から5mmほど残して戻します。
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- 反対側も同じように折ります。
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- 同じように、折った所から5mmほど残して戻したら、このような形になります。
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- ひっくり返して表にします。
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- てるてる坊主の頭の丸い形をイメージして、上の両角を後ろに折ります。
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- お好みで顔やリボンを書いたら完成です!
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布で作るてるてる坊主

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ハンカチや端切れ、リボンなどを使って作る、てるてる坊主です。お部屋のインテリアに映える色・柄の布を選べば、梅雨時季のお部屋のアクセントにもなりますよ。
使用する布やリボン・レースの種類や組み合わせを考えて、おしゃれなてるてる坊主を作ってくださいね。
▼布を使ったてるてる坊主について
完成サイズ:約W10×H12cm
所要時間:10分ほど
材料と道具

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材料
- 15cm角くらいのハギレ2枚(もしくは、ハギレ1枚+ティッシュ)
- 細長く切ったハギレか、レース、リボンなど
- 輪ゴム
- 紐
布を使ったてるてる坊主の作り方
作り方
- 15cm角くらいのハギレを裏にして置き、 その上に細長く切ったハギレやレースなどを十字に置きます。ざっくり置きで大丈夫です。
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- 中央に丸めたハギレを置きます。ティッシュでもOKです。
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- 丸めたものを包むようにして被せます。
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- 輪ゴムでしっかりと留めて、形を整えます。
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- 輪ゴムが見えるところを、お好みのリボンで結んで隠します。
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- リボンの隙間から紐を通して、吊るせるように輪にして結びます。
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- 完成です。切りっぱなしの布端がナチュラルでかわいいです。
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ちょっとおしゃれな、てるてる坊主のアレンジ術
にじみ絵を利用した、カラフルなてるてる坊主です。
水彩絵の具や水性ペンのインクがジワっと広がって、思いもよらない色の混じりあい具合を楽しめ、お子さまの創造性や色彩感覚を養うのにもぴったりです。
たくさんの色を使って、どんな風に色が広がるのかを想像しながら作ってみてくださいね。
意外と知らない? てるてる坊主の吊るし方

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てるてる坊主を吊るしたら「逆さまにひっくり返ってしまった」という経験はありませんか? これは頭が重く、重心が上にきているためです。「ティッシュで作るてるてる坊主」の手順5のように、頭頂部に近い場所で紐を固定すると、まっすぐに吊るせますよ。
また、てるてる坊主を吊るす場所は、玄関・窓辺・ベランダなどの「外と家との境界」がおすすめです。太陽から見える南側に、てるてる坊主を吊るすのがベストだといわれています。
願いが叶い晴天になったら、お礼に顔を書いてお神酒を備え、川に流すというならわしがありましたが、現代では環境面を考慮してできなくなりました。
その代わりに「ありがとう」の気持ちを込めて白い紙(キッチンペーパーでも◎)や袋に入れてから、燃えるゴミとして処分するとよいでしょう。
てるてる坊主、明日も天気になりますように◎
海やプール、遠足に旅行など、外にお出かけしたくなる季節。できれば当日は晴れてほしいですよね。そんなときは、てるてる坊主でおまじないをしてみましょう。
子どもと一緒に作るのはもちろん、大人の方も童心に返って作ってみると楽しいものです。心を込めて手作りしたてるてる坊主は、晴天の願いを叶えてくれるかもしれませんね。
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