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ハンドメイドで使いやすい生地の種類14選。選び方や特徴まで詳しく解説

Craftie Style

裁縫やハンドメイドを楽しむときに大切なのが「生地選び」。生地にはさまざまな種類があり、使用する生地によって手触りや仕上がりの印象が変わってくるため、目的や用途に合わせて選ぶことが重要です。

この記事では、ハンドメイドで用いる代表的な生地の種類をまとめました。生地の選び方もご紹介しますので、作品づくりの参考にしてみてくださいね。

生地の織り方と種類について

衣類や寝具、服飾品などの布製品を作るための布のことを「生地」といいます。

同じ布素材でも経糸・緯糸の織り方や製法によって、さまざまな種類の生地があります。代表的な生地の織り方は、以下の3つです。

平織

経糸(たて糸)と緯糸(よこ糸)が一本ずつ交差した織り方。丈夫で摩擦に強く、織り目が左右対称のため、しなやかで光沢の帯びた表面なのが特徴です。シーチング、ブロード、帆布(キャンバス)、オックスフードなど。

綾織

経糸(たて糸)が複数本通過したあと、緯糸(よこ糸)を一本くぐらせる織り方。糸の交差模様が斜めの線として生地の表面に現れるため、美しい見た目に仕上がりになります。厚手の生地が多く、シワになりにくいのも特徴です。ギャバジン、デニム、サキソニー、カルゼ(カージー)など。

朱子織

経糸(たて糸)・緯糸(よこ糸)どちらかの糸を長く浮かせた織り方。肌触りが滑らかで光沢があり、コートやジャケットの裏地としてもよく使われています。サテンが代表的です。

また、生地は天然素材と化学素材という素材の種類に大きく分けることができます。それぞれの特徴は以下の通りです。

天然素材

植物や動物の繊維を使用して作られる生地。吸湿性に優れ、通気性が良いのが特徴です。コットン、シルクなど。

化学素材

人工的に作られる生地。シワになりやすくお値段が比較的安値で、多くの市製品で活用されています。ポリエステル、レーヨンなど。

天然素材と化学素材は見分けにくく、見た目だけでは分からないことも多いでしょう。また、市製品では天然素材と化学素材の生地を混ぜて作られることも多くあります。

ハンドメイドで用いられる主な生地の種類 14選

ここからは、ハンドメイドで用いられることが多い生地をご紹介します。それぞれの生地には見た目や触り心地などに特徴があるので、作るアイテムやお好みに合わせて選んでみましょう。

1. コットン

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保温性に優れており、天然素材の代表的な生地になります。柔らかい生地感で子供服や寝具、パジャマに使われることが多いでしょう。熱や水に強いため、家庭での洗濯に強いのも特徴です。扱いやすく、ハンドメイドで幅広く活用できる生地になります。

2. シーチング

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シーチングは、中厚のやわらかい平織生地です。織り目がやや粗いため、ミシンや手縫いでも針通りがよいのが特徴です。寝具や洋服をつくるときの仮縫いとして多く使用されています。比較的安価で色柄も豊富なため、こちらもさまざまなハンドメイド作品に活用できます。

3. ブロード

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ブロードは、薄手で肌触りがなめらかな平織生地です。細い糸で織られているため、織り目の密度が高く、シーチングよりも光沢感のある見た目が特徴です。ブラウスやワイシャツなどの衣類に多く用いられています。

4. 帆布(キャンバス)

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帆布(キャンバス)は、太い糸を使用した厚手の平織生地です。糸を撚り合わせて織られているので耐久性が高く丈夫なことが特徴です。また、織り目が高密度で水を通しにくい一方、通気性・吸湿性にも優れているので、日々使用するバッグやインテリア用品などにも多く用いられています。

5. オックスフォード

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オックスフォードは、経糸・緯糸を2本ずつ引き揃えて織られた平織生地です。ブロード・シーチングよりも厚手ですが、1本ずつ引き揃えた平織よりも通気性がよく、針通りがよいのが特徴です。ボタンダウンシャツやボトムスなどに多く用いられています。

6. タフタ生地

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タフタは、ポリエステルやナイロン、絹などの糸で織られた高密度な平織生地です。薄手で滑らかな手触りがあり、上品な光沢感やドレープが現れるのが特徴です。ドレスやワンピースのほか、コートの裏地などに多く利用されています。

7. 天竺(てんじく)生地

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天竺は、メリヤス編みとも呼ばれ、裏と表で織り目が変わる平織生地です。横への伸縮性があり、さらさらとした肌触りと高い通気性が特徴です。機能性や肌当たりのよさがあるため、Tシャツや肌着、ソックスなどに多く利用されています。

8. ギャバジン

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ギャバジンは、織り目が詰まった緻密で丈夫な綾織生地です。生地の表面には光沢があり、手触りもさらさらとしているのが特徴です。防水処理が施されていて水に強いため、コートや制服、ズボンなどに多く使用されています。

9. デニム

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デニムは、インディゴで染めた縦糸と、染色していない緯糸で織られた厚手の綾織生地です。レーヨンやリネン、ヘンプなどの素材が用いられており、吸水性や吸湿性に優れています。経年劣化でしなやかさや色落ちが現れるため、長く愛用したい衣類やクッションカバー、ソファカバーなどにも多く利用されています。

10. サキソニー

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サキソニーは、ウールを原料とした紡毛糸で織られた薄いツイード調の綾織生地です。手触りが柔らかくしっとりとしており、張りのある高級感が特徴です。保湿性が高いため、秋冬用のジャケットに多く用いられています。

11. カルゼ(カージー)

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カルゼ(カージー)は、ウールや綿などを原料とした綾織生地です。綾織特有の細かな斜文くっきりと現れており、表面には短く柔らかい毛羽があるのが特徴です。ふんわりと柔らかいため肌触りがよく、シャツやコート、パジャマなどに多く用いられています。

12. サテン

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サテンは、絹やポリエステル、ナイロンなどの素材で織られた薄手の朱子織生地です。光沢感があり、滑らかでツルツルとした肌触りが特徴です。美しいドレープが現れるため、ドレスやフォーマルウェアにも多く用いられています。バックサテン、サテンオーガンジーなどさまざまな種類があります。

 13. キルティング

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キルティングは、2枚の布の間に中綿(羊毛・羽毛・綿)を詰めて刺し縫いした生地です。2枚の布を合わせることで耐久性・防寒性がアップするほか、ふわふわとした手触りになるのが特徴です。衣類や寝具といった防寒用のアイテムのほか、バッグ、インテリア雑貨などさまざまなものに用いられています。

 14. パイル

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パイルは、糸をループ状に折り込まれた生地です。糸がループ状になった面は吸水性や保湿性に優れており、ふんわり柔らかい手触りが特徴です。タオルやバスマット、衣類の裏地としても多く利用されています。

生地の選び方

 生地にはさまざまな種類があり、織り方によって耐久性や吸水性、伸縮性も異なります。ハンドメイドで生地を選ぶときは、用途や目的に合ったものを選びましょう。ここからは、目的・シーン別の生地の選び方をご紹介します。

ハンドメイド初心者さんには

ハンドメイド初心者さんは、やや薄手でミシン・手縫いがしやすい生地を選ぶのがポイント。シーチングやブロードは、やや薄手で針が通しやすいので、初めてハンドメイドに挑戦する方でも扱いやすいでしょう。また、比較的に安価で手に入れやすいので、練習用の生地としてもおすすめです。

小物作りをするなら

コスメ入れや筆記用具などを入れるポーチやバッグなどの小物には、ほどよい厚みがありシワになりにくい生地を選ぶのがポイント。中厚~厚手のオックスフォードやキャンバスを選ぶと、丈夫な仕上がりになるのでおすすめです。

洋服作りをするなら

シャツやワンピースといった衣類には、通気性がよく柔らかいオックスフォードや天竺生地がおすすめです。サテンやタフタ生地は、ドレープ感を出したいときにぴったりでしょう。また、コートやジャケット、ズボンなどには、カルゼやギャバジン、サキソニーといった生地が多く用いられています。

ドレスや発表会向けの生地なら

結婚式や発表会などで着用するドレスには、光沢感や高級感のあるサテンがおすすめです。肉厚なサテン生地を選ぶと、ボリューム感があり豪華な仕上がりになります。ハリやフリルを出したいときには、サテンよりも透け感や厚みのあるオーガンジーサテンもおすすめです。

裁縫道具の基本やミシンの使い方も覚えよう

生地選びをマスターした後は、裁縫道具やミシンの使い方についても知っておきたいところ。ハンドメイド初心者さんはもちろん、そうでない方もこの機会におさらいしてみてくださいね。

揃えておきたい、基本の裁縫道具

基本の裁縫道具について見る

ミシンの使い方ガイド

ミシンの使い方について見る

目的に合わせて生地の種類を選ぼう

生地は織り方や素材によって、見た目や肌触りなどが大きく変わります。同じ作品でも、選ぶ生地によって仕上がりや使いやすさが異なるので、目的やシーンに合わせて選ぶようにしましょう。バッグや衣類、小物、インテリア用品など、たくさんの生地に触れて、ハンドメイドの作品づくりを楽しんでください。

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ライター

Craftie Style編集部
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