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上品でおしゃれなレースマスクの作り方

コノトガク

新型コロナウイルス感染症の流行により、日常生活にマスクは欠かせないアイテムとなりました。いつもの服装だけでなく、マスクのデザイン性にこだわりたいという方も多いのでは。手作りのおしゃれなマスクがあれば、お洋服とのコーディネートを楽しめるので、身に着けるときの気分もアップします。

そこで今回は、繊細なレースを使った女性らしく可憐なマスクの作り方をご紹介します。マスクに適しているレースの種類やマスクカバーなどの作り方もまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

立体マスクの作り方はこちら

広がる手作りマスクの魅力

新型コロナウイルス感染症対策のために、マスクが手放せない生活となりました。おうち時間が長くなったことから、自宅でできる趣味としてハンドメイドを始める方も増えています。

そんななか広がっているのが、マスクづくり。好きな生地を使い、サイズやデザインにもこだりを反映できるのが手作りマスクの魅力です。その日の気分でマスクを変えたり、洋服やシーンに合わせて選んだりと、マスク生活でのおしゃれとしても楽しめます。

ぜひ、オリジナリティ溢れる素敵なマスクづくりに挑戦してみてください。

手作りマスク向きのレース生地は?

手芸店にはさまざまな種類のレースがありますが、マスクに使用するなら肌当たりがよく、洗濯しやすい生地を選ぶのがポイントです。マスクに使用されている代表的なレースには、以下のようなものがあります。

■綿レース

コットン生地をベースに刺繍が施されたレースです。洋服やペチコート、カフェカーテンなどに使用されています。綿素材は肌当たりが柔らかくさらさらとしていて、汗や湿気などを吸いやすい性質があるので、マスクの着用時に蒸れにくくなります。
地の生地が綿のため、扱いやすいことも魅力です。水に強く、洗濯をしてすぐに傷む心配もありません。ただ、刺繍部分には穴が空いているため、マスクづくりでは外側のみに綿レースを使用し、内側にガーゼなど別の生地を使うことをおすすめします。

■チュールレース

ネット生地に刺繍を施したものが「チュールレース」です。ドレスやカーテンなどによく使用されています。チュールレースは繊細な刺繍が施されており、透け感があり上品なデザインが魅力です。マスクに使用する際は、内側にガーゼなど別の生地を使用して、生地を重ねる必要があります。

■ケミカルレース

水に溶ける布を地にして刺繍をしたあと、刺繍部分だけを残して生地を溶かしたものが「ケミカルレース」です。刺繍模様が浮かび上がるような重厚かつ華やかな見た目から、ドレスに使用されることが一般的です。刺繍のひとつひとつをカットし使用できるので、マスクの装飾として利用できます。チュールレースと同様、レース部分は透けるため内側にガーゼなど別の生地を重ねる必要があります。

型紙を使った立体レースマスクの作り方

今回は、鼻と顎をしっかりカバーできる立体的な型紙を作りました。S、M、Lサイズの3種類ありますので、、お好みで調節してください。レシピでは、Mサイズの型紙を使って説明します。

表布のレースには、透け感が出るよう穴が大きいものを選びました。重ね布は薄手のシーチング、裏地は肌触りの良いガーゼ生地(ダブルガーゼ)を使用しています。くすみピンクのシックな色合いなので、普段のお洋服にも合わせやすいのが魅力です。

なお、このレシピでは表布・重ね布・裏地の合計3枚を重ねるため、厚手の生地だと縫いにくくなります。とくに重ね布については、なるべく薄い生地を選びましょう。

▼今回の作品について

■完成サイズ
  Sサイズ・縦約11cm×横約15cm
  Mサイズ・縦約14cm×横約17cm
  Lサイズ・縦約14.5cm×横約20cm

■所要時間
  約70分

材料

Mサイズ

  • 表布(白レース):縦17cm×横26cm
  • 重ね布(ピンク):縦17cm×横26cm
  • 裏布(生成り):縦17cm×横26cm
  • マスクゴム:28cm×2本
    ※ゴムの長さは顔に合わせて調節してください。
  • ミシン糸:60番※普通地用(今回は生成りを使用)

道具

  • 布切りバサミ
  • 糸切りバサミ
  • チャコペン
  • まち針
  • 定規
  • 目打ち
  • ひも通
  • ミシン
  • ミシン針11番(普通地用)

型紙

今回作るマスクの型紙です。

作り始める前に、必要なサイズの型紙を自宅やコンビニなどで印刷してご準備ください。印刷したら5cmのラインを測って、大きさを確かめましょう。5cmにならない場合は、拡大・縮小して印刷します。

Sサイズの型紙をダウンロード

Mサイズの型紙をダウンロード

Lサイズの型紙をダウンロード

作り方

  1. 型紙を線の通りにカットします。
  2. レース生地を表にして置き、型紙を載せて裁断する場所を決めます。模様が大きいレースの場合、裁断する場所で出来上がりのデザインや雰囲気が変わります。模様がしっかりと入る位置を探して裁断しましょう。
  3. レースは2枚裁断します。2枚目は型紙を裏返して、良い位置を探して裁断してください。

    左右のレース生地が裁断できました。
  4. 重ね布も同様に裁断します。模様などが無い生地の場合は2枚重ねて裁断しても良いでしょう。
  5. 裏布をカットします。まず裏布の型紙を用意します。写真のように本体の型紙を破線で折ると裏布の型紙になります。裏布を中表にして横半分(幅26cmが13㎝になるように)に折ります。さきほど折った型紙を載せてカットします。

    裏布を2枚カットできました。
  6. 表布と重ね布を左右それぞれ重ねて、待ち針でとめます。表布と裏布の表が下になるように置きます。
  7. 表布の表側を合わせて、前中心を縫います。前中心の端から1cm幅で縫います。

    前中心が縫えました。
  8. 縫い目脇の縫い代を7mm幅くらいになるようカットします。付けた時にごろごろせずすっきりとした仕上がりになります。
  9. 裏布の前中心を縫います。中表に合わせてまち針でとめ、前中心の端から1cm幅で縫います。

    前中心が縫えました。
  10. 縫い目脇の縫い代を7mm幅くらいになるようカットします。付けた時にごろごろせずすっきりとした仕上がりになります。
  11. 表布、裏布それぞれ写真のように開いて、縫い代を右側に倒しアイロンをかけます。表布と裏布を中表に重ねて、前中心を合わせます。
  12. 裏布付け位置の印を付けます。表布の表側を上にして置いて、右上・右下・左上・左下の端から2cm横のところに印をつけます。
  13. 前中心を合わせながら、表布と裏布を重ねます。上下の端を待ち針でとめます。上下の端からそれぞれ1cm幅で縫い合わせます。
  14. 前中心の縫い代は表布と裏布でそれぞれ逆の方向に倒れています。こうすることで、縫い代が重ならず着け心地の良いマスクになります。

    上下端が縫えました。
  15. 縫い代を表布側に倒してアイロンをかけます。縫い目脇の縫い代を7mm幅くらいにカットします。付けた時にごろごろせずすっきりとした仕上がりになります。横側のあき部分から表に返します。
  16. アイロンで形を整えます。
  17. 続いて、アイロンで左右の端を3つ折りします。まず、端から2.5cm幅で折ります。
  18. 折った所を開いて、端から1cm幅で折ります。
  19. 先ほど開いたところを折り直して3つ折りにします。
  20. 上下の端にステッチをかけます。左右の3つ折りを一度開いて端から1cm幅の折り目で折り、待ち針でとめます。上下の端からそれぞれ2~3mm幅でステッチをかけます。

    上下の端にステッチがかかりました。
  21. 左右の端を3つ折りに戻し、内側の端(折り目)から2~3mm幅でステッチをかけます。

    左右の端が縫えました。
  22. 写真のようにゴムを通します。ゴムの長さはお好みで調節してください。
  23. ゴムを結びます。結び目は、ゴムを回転させてマスクの中にしまいます。
  24. 完成です。

レースマスクで明るい毎日を

エレガントさが際立つ、レースマスクの作り方をご紹介しました。毎日身に着けるマスクにレースを取り入れると、お顔の印象もより華やかになります。

使用するレース柄や生地の色によって、さまざまなデザインへとアレンジできるので、複数枚作ってコーディネートを楽しんでみるのもよさそうです。お手製のマスクで、「マスク生活」におしゃれさと快適さを取り入れましょう。

キッズマスクの作り方はこちら

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

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ライター

Craftie Style編集部
Craftie Style編集部
アート・クラフト・ものづくりを通して、日々の暮らしの楽しさ、彩り、新たなコミュニティを生み出すこと。そのきっかけを作るためのコンテンツをお届けします。