お裁縫の初心者の方でも作れるように、簡単な立体マスクの作り方をご紹介します。慣れれば手早く作れるようになりますので、常備用として多めに作っておきたい方にもおすすめのレシピです。また、ミシンがない場合は手縫いで作ることも可能です。
立体マスク作りにおすすめの材料の特徴
新型コロナウイルス感染症の流行により、今や必須アイテムとなったマスク。毎日身に着けるものだからこそ、着け心地や肌ざわりなどにも気を配りたいところです。
ここでは、立体マスクづくりにおすすめの生地やゴムについて紹介します。
■布
素材には、肌にやさしい100%コットンがおすすめです。長時間肌に触れるため、生地の種類には肌当たりのよいガーゼやローン、シーチング、シフォンなどを選ぶとよいでしょう。薄手で通気性がよく、なめらかな質感なので、呼吸や肌へのストレスも和らげます。
■ゴム
マスクのゴムは、着け心地を左右する重要なポイントです。耳が痛くなったり、擦れて肌がかぶれてしまわないよう、肌当たりが柔らかいマスク専用のゴムを使うのがおすすめです。一般的には伸び止めに使われる「ウーリースピンテープ」を代わりに用いてもよいでしょう。
手縫いでも作れる立体マスクの作り方【型紙あり】
それでは、型紙を使った立体マスクのレシピをご紹介します。
今回は、鼻と顎がしっかりとカバーできるよう立体的な型紙を作りました。
ミシンのレシピになりますが、手縫いの場合は、縫い代を含んだ裁断用の型紙「縫い代付き型紙」に加えて、生地に縫い線を書き移すための型紙「縫い代ナシ型紙」を作ります。作りやすい方法を選んでください。
また、表地には薄手のシーチング、裏地は肌触りの良いガーゼ生地を選びました。ガーゼは「ダブルガーゼ」を使用し、ほどよい厚みがあって縫いやすくなっています。シックな色合いの「くすみカラーのピンク」なので、お洋服にも合わせやすいのがポイントです。
材料
- 表布(ピンク) 縦17cm×横26cm
- 裏布(生成り) 縦17cm×横26cm
- マスクゴム 28cm×2本
※ゴムの長さは顔に合わせて調節してください。 - 糸 ミシンの場合・・60番※普通地用(今回はピンクを使用)
手縫いの場合・・30番手※普通地用(今回はピンクを使用)
▼Sサイズ
表布 縦14cm×横22cm
裏布 縦14cm×横22cm
マスクゴム 25cm×2本
▼Lサイズ
表布 縦18cm×横28cm
裏布 縦18cm×横28cm
マスクゴム 29cm×2本
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 定規
- ひも通し
- 目打ち
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
※手縫いの場合は、手縫い針『メリケン針(6~7号)』をご用意ください。
■型紙
S/M/Lそれぞれの型紙は以下からダウンロードができます。必要なサイズの型紙を自宅やコンビニなどで印刷してご準備ください。印刷したら5cmのラインを測って、大きさを確かめましょう。5cmにならない場合は、拡大・縮小して印刷します。
作り方
- 型紙を作ります。
右側が縫い代を含んだ裁断用の型紙「縫い代付き型紙」で、
左側が、縫い線を書き移す用の型紙「縫い代ナシ型紙」(手縫い用)です。線の通りにカットします。
- 表布を中表にして横半分(幅26cmが13㎝になるように)に折ります。「縫い代付き型紙」を載せて型紙の通りにカットします。
- 表布が2枚カットできました。
- 【手縫いの場合】※ミシン縫いの場合は7へ進んでください
ここで、縫い線の印をつけます。
「縫い代付き型紙」の出来上がり線の右側の角をカッターで三角にカットします。
- 【手縫いの場合】表布の裏側を上にして置き、「縫い代付き型紙」を載せて三角の印の内側をチャコペンでなぞり、写します。
- 【手縫いの場合】三角の印を目印にして、写真のように「縫い代ナシ型紙」を載せます。周りをチャコペンでなぞり、縫い線を書きます。
- 裏布をカットします。裏布の型紙を用意します。破線のところで折ると裏布の型紙になります。
- 裏布の型紙ができました。
- 裏布を中表にして横半分(幅26cmが13㎝になるように)に折ります。さきほど折った「縫い代付き型紙」を載せて型紙の通りにカットします。
- 裏布を2枚カットできました。
- 【手縫いの場合】※ミシン縫いの場合は14へ進んでください
裏布の裏側を上にして置き、先ほどの手順に沿って縫い線の印をつけます。「縫い代付き型紙」を載せて三角の印を写します。
- 【手縫いの場合】三角の印を目印にして、「縫い代ナシ型紙」を載せます。周りをチャコペンでなぞり、縫い線を書きます。
- 【手縫いの場合】縫い線がかけました。
- 前中心を縫います。表布、裏布それぞれ端から1cm幅で縫ってください。手縫いの場合は、縫い線に沿って縫います。
- 前中心が縫えました。
- 縫い目脇の縫い代を7mm幅くらいにカットします。こうすることで、着けた時にごわごわせず、すっきりとした仕上がりになります。
- 表布、裏布それぞれ写真のように開いて、縫い代を右側に倒しアイロンをかけます。表布と裏布を中表に重ねて、前中心を合わせます。
- 前中心を合わせながら、表布と裏布を重ねます。
上下の端を待ち針でとめます。表布側を上にして、端から1cm幅で縫い合わせます。
手縫いの場合は、縫い線に沿って縫います。
- 裏布は左右が表布より2cmずつ短くなっています。
- 前中心の縫い代は表布と裏布でそれぞれ逆の方向に倒れています。こうすることで、縫い代が重ならず着け心地の良いマスクになります。
- 上下の端が縫えました。
- 裏布側はこのように縫えています。
- 縫い代を表布側に倒してアイロンをかけます。
- 縫い目脇の縫い代を7mm幅くらいにカットします。着けた時にごわごわせずすっきりとした仕上がりになります。
- 縫い代がカットできました。横側のあき部分から表に返します。
- アイロンで形を整えます。
- 続いて、アイロンで左右の端を3つ折りします。まず、端から2.5cm幅で折ります。
- 折った所を開いて、端から1cm幅で折ります。
- 先ほど開いたところを折り直して3つ折りにします。
- 上下の端にステッチをかけます。
左右の3つ折りを一度開いて端から1cm幅の折り目で折り、待ち針でとめます。上下の端からそれぞれ2~3mm幅でステッチ(手縫いの場合はなみ縫い)をかけます。
- 上下の端にステッチがかかりました。
- 左右の端を3つ折りに戻し、内側の端(折り目)から2~3mm幅でステッチをかけます。手縫いの場合、生地が厚くて表側まで針を通すのが難しければ、裏側を奥まつりで縫っても良いでしょう。
- 左右の端が縫えました。
- 写真のようにゴムを通します。ゴムの長さはお好みで調節してください。
- ゴムを結びます。結び目は、ゴムを回転させてマスクの中にしまいます。
- 完成です。
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