「素敵」「輝き」「敬愛」「あなたを見つめています」これらは、ひまわりの花言葉です。
今回は太陽に恋をしているような花、ひまわり(向日葵)にスポットを当て、夏を代表する花としてのひまわりをメインにしたいけばな、フラワーアレンジメント、飾り方、贈り方などをご紹介したいと思います。
夏の花といえば、ひまわり
ひまわりというキーワードを聞いて夏を連想する方は多いと思いますが、その通りなんです!ひまわりは夏の季語です。菊科の植物、一年草です。日輪草、サンフラワーなどとも呼ばれています。
ひまわりが主役の爽やかなフラワーアレンジメントの作り方
ひまわりの花の形状をよく見てみると、その平らで大きな形はインパクトがありますね。そんなひまわりと合わせる花材として相性がいいものは、デルフィニウムのように縦長のラインフラワー(ライン状にまっすぐと伸び、それに沿うように花がついているもの)です。オアシスは、花屋さんでお花を買う時に「オアシスもください」と言うと大抵売ってくれます。
材料
- ひまわり 3本
- デルフィニウム(ブルー) 2本
- カンガルーポー(黄色) 1本
- かすみ草 1本
- バスケット
- オアシス
作り方
- バスケットにオアシスをセットし、面取り(オアシスの角をナイフを使って取り除くこと)をします。面取りをするのは、角には茎を挿しにくいからです。花は全て水切りして、水揚げしておきます。(水揚げの詳しい方法についてはこちらの記事をお読みください。)
- バスケットの縁のすぐ上に、ひまわりを1本短くカットして挿します。これを視覚上の焦点(ヴィジュアルフォーカルポイント)と言います。つまり、作品の中心です。通常一番大きくて、濃くて、美しい花をこの視覚上の焦点にします。
- 1本目のひまわりより少し右上と少し左上にひまわりを挿し、ひまわりの中心をつなぐと三角形になるように挿します。
次に、正面から見た形がドーム状になるようにデルフィニウムを挿し、アウトラインを作っていきます。デルフィニウムの枝分かれしているところで短くカットして、挿していきます。このアウトラインをきれいに出せると、仕上がりが美しくなります。
- カンガルーポーで空間を埋め、かすみ草を全体に挿して仕上げたら完成です。かすみ草は短くしすぎると潜って目立たなくなってしまうので、他の花材よりも少しだけ長くし、ふんわりと覆うようにします。
<他のお花でアレンジ>
デルフィニウムの代わりにサンキライを入れ、奥にあじさい、手前に粟を入れるとまた違った雰囲気のアレンジが楽しめます。
さりげないプレゼントに一輪のひまわりを
誰でも日常においてちょっと落ち込んだりすることがありますよね。そんな時、こんな風にひまわりを一輪プレゼントされたら、それまであったもやもやも吹き飛んでしまうかもしれません。気負いすぎないラッピングにメッセージカードも添えて、日頃の感謝の気持ちなどの思いを込めてプレゼントしてみましょう!
材料
- ひまわり 1本
- 好みの色の不織布
- セロファン
- リボン
- メッセージカード
- セロテープ
作り方
- ひまわりを水切りし、キッチンペーパーで切り口を巻いて水を吸わせ、アルミホイルで包みます。
- 不織布の上に1を置き、アルミホイルが見えないように包み、セロテープで留めます。
- 今度は不織布で覆われていない面から透明なセロファンで包み、後ろ側をセロテープで留めます。
- お好みのリボンでアルミホイルの部分をリボン結びし、メッセージカードを添えて完成です。
ひまわりと葉もので楽しめるバリエーション
ひまわりと組み合わせる葉ものの種類によって、イメージがかなり違ってきますので、様々なバリエーションを楽しむことができます。
例えば、このように深い緑色のハランを組み合わせると、ひまわりの明るい黄色がよく映えますね。
ひまわりよりも背の高いドウダンツツジを添えると、立体的な躍動感が出ました。
ソケイと組み合わせれば、しっとりと落ち着いた雰囲気に。
細長いミスカンサスと組み合わせると、曲線美のエレガントな印象が加わりました。
ひまわりをメインにしたいけばな
ひまわりが主役の夏のいけばなです。ひまわり、ドウダンツツジ、カンパニュラ、ハイブリッドスターチスを一緒にいけました。