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子どもの表現力を育む。フィンガーペイントのやり方と楽しいアレンジ例

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手や指を使って絵を描く「フィンガーペイント」。筆やペンを使わないので、小さな子どもたちもお絵描きを楽しめることが魅力です。

手や指を使って直感的に絵を描くので、子どもの発想力や創造性も引き出してくれます。楽しく自由にお絵描きしながら、さまざまな傑作が生まれるかもしれませんよ。

そこで今回は、フィンガーペイントの方法と、子どもと一緒に遊べるお絵描きのレシピをご紹介します。

フィンガーペイントとは

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フィンガーペイントとは、直接手に絵の具をつけて絵を描く技法です。絵の具の付いた手や指で画用紙に色を塗ったり、こすったりして、直感的に自由なお絵描きを楽しめます。

この技法は、もともと子どもの心を癒やすための「アートセラピー」として、海外の心理学者が取り入れました。お絵描きのルールはなく、自分の手を使って心の向くままに色を感じることで、心を解き放ち、癒やす「芸術療法」としての効果も期待されています。

また、手を汚しながらフィンガーペイントで遊ぶことで、日頃感じているストレスの解消とや心の安定につながるとも言われています。

フィンガーペイントで描く「手形のツリー」

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最初にご紹介するレシピは、手形のツリーです。子どもの手のひらをツリーに見立てて、木の周りを指でポンポンと色付けすることで、葉っぱや木の実などがたくさんのツリーが完成します。

手のひらがそのままツリーの大きさになるので、お子さまの成長記録を残しておきたいときにもぴったりです。季節に合わせて、葉っぱや木の実の色合いを変えてみてください。

■今回実施するフィンガーペイントについて

 完成サイズ:A4
 所要時間:約30~40分

材料・道具

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  • 画用紙
  • 絵の具
  • パレット(不要なトレーでもOK)
  • 新聞チラシ(テーブルや床に絵の具が付くのを防ぐため)

作り方

  1. 手のひらにまんべんなく絵の具を塗ります。

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  2. 画用紙の真ん中の下の方に、ギュッと手のひらを押し付けます。

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  3. 手形ができました。

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  4. 次に絵の具をトレーにのせて、指につけます。

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  5. 指をぽんぽんと画用紙につけて、色をのせていきます。

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  6. 色を混ぜるのも指でやってみましょう。色が変わっていくのがダイレクトに感じられるので面白いですよ。

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  7. 手形の周りに花を咲せるように、ポンポンと色をのせていきます。

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  8. 完成です。カラフルな仕上がりで可愛らしいですね。

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フィンガーペイントで描く「夜空」

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続いてご紹介するレシピは「夜空」です。黒の画用紙を使って、夜空に輝くお星さまや月を描いてみましょう。黒の画用紙を使うことで、星空やイルミネーションのように仕上がります。金色やシルバーなどの絵の具を使えば、よりキラキラとした仕上がりになります。

■今回実施するフィンガーペイントについて

 完成サイズ:B5
 所要時間:約15分

材料・道具

  • 画用紙(黒がおすすめです)
  • 絵の具
  • パレット(不要なトレーでもOK)
  • 新聞チラシ(テーブルや床に絵の具が付くのを防ぐため)

作り方

  1. 黒い画用紙を用意します。

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  2. 絵の具を指につけて、星をイメージしながらポンポンとのせていきます。

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    自由に星空を描いてください。

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  3. お好きなイラストを白色鉛筆で書きます。

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  4. 完成です。おうちだけでなく、飛行機や星座を描いても楽しそうですね。

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フィンガーペイントで作る「ガーランド」

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最後にご紹介するレシピは「ガーランド」です。自分たちで選んだ色を使って表現したガーランドは、子どもも大喜びしてくれるはずですよ。複数の絵の具を使うと、カラフルで可愛く仕上がります。

■今回実施するフィンガーペイントについて

 完成サイズ 約W80×H10cm
 所要時間 約40〜50分

材料・道具

  • 画用紙
  • 絵の具
  • パレット(不要なトレーでもOK)
  • 新聞チラシ(テーブルや床に絵の具が付くのを防ぐため)
  • ハサミ
  • セロハンテープ

作り方

  1. 画用紙に好きな色で好きなだけ、指でポンポンと色を付けます。

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  2. ナチュラルなドット柄になりました。カラフルで可愛いですね。

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  3. 作りたいガーランドのサイズの型紙を作ります。二等辺三角形でも正三角形でも、長方形でもOKです。今回は、H10×W9cmほどのサイズで作ります。

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  4. 三角の上はプラス1〜2cmほど、ヒモを付ける為に伸ばしておくと良いですよ。

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  5. 型紙を使って印をつけます。

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  6. 印に合わせて切ります。

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  7. 7枚分切れました。

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  8. 紐に付けていきます。

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  9. こちらでガーランドの完成です。

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    不規則なドット柄が可愛いですね。お好きなところに飾って、インテリアを楽しんでください。お祝いのイベントに使っても華やかですよ。

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フィンガーペイントのねらい

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3歳になる前の小さい子どもは、まだクレヨンや色鉛筆を上手に使えません。これは、モノを強く握ったり、色をしっかり画用紙に残したりする握力がまだ弱いためです。

フィンガーペイントであれば、ペンを掴む必要がなく、自分の指の動きで色を表現できるので、小さな子どもでも楽しくお絵描きができます。

また、自分の力で思うがままに色を乗せていくフィンガーペイントは、筆やクレヨンを使うよりも自由なお絵描きができるのが魅力。手のひらで絵の具を伸ばしたり、指でポンポンと色を付けたりと、手の動きによって色が混ざる様子を肌や目で感じることで、想像力や独創性が養われていくでしょう。

このように、フィンガーペイントには子どもの感性や知的好奇心を育むねらいもあります。

フィンガーペイントで遊ぶときのポイント

汚れ対策は万全に!

手のひらに絵の具を付けて遊ぶので、どうしても部屋の中に絵の具が飛び散ってしまう可能性があります。家具や床へ絵の具が付かないよう、新聞やチラシ、大きめのビニールシートなどを引いておくことがポイントです。子どもが触りそうな家具やソファにも、ビニール袋やタオルなどを被せておくと安心です。

また、子どもの服は汚れてもいいものに着替えさせて、服に絵の具が付かないようにスモックやエプロンを付けるのもおすすめです。髪の毛に絵の具が付くと乾燥して取りにくくなるので、長い髪の毛の子は後ろで束ねておきましょう。

口に入れても大丈夫な絵の具を使う

小さいお子さまの場合、手に絵の具が付いたまま口に入れてしまうことも考えられます。そのため、万が一食べてしまっても安心なフィンガーペイント用の絵の具を利用すると安心です。

フィンガーペイント用の絵の具には、苦味成分を使用し誤飲を防ぐものや、野菜や果物を原料にしたものなどがあります。製品の表示をしっかり確認してから選びましょう。

子供から目を離さない

楽しそうに遊んでいる子どもを見ていると、ついうっかり目を離してしまうこともあるでしょう。しかし、小さい子どもは、汚れた手や指で目をこすったり、顔を触ったりすることがあります。

口に入れても安全な絵の具を使用していたとしても、目に入ってしまうと痛みを感じたり、思わぬ事故につながったりする可能性もあるので、子どもから決して目を離さないように注意してください。お絵描きを楽しんだ後は、しっかりと手洗いをしましょう。

お子さまの心を開放するフィンガーペイント

手指の触感や視覚といった五感に働きかけるフィンガーペイントは、子どもの健やかな成長にも効果が期待できると言われています。子どもが自由に、心を開放して夢中で遊ぶことで、創造性や知的好奇心を育めることも魅力です。

小さいお子さまの場合は、絵の具の汚れや誤飲などの対策をしっかり行いながら、大人が一緒になって遊んであげるようにしましょう。

このレシピのデザイナー

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モノづくりの仕事をしてきた経験を生かし、”作れそうなモノは作ってみよう”の気持ちで手軽に出来るハンドメイドを楽しんでいます。ほっこり石粉粘土ブローチ作家norinoとして活動中。Instagram: @rinonori3

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ライター

Craftie Style編集部
Craftie Style編集部
アート・クラフト・ものづくりを通して、日々の暮らしの楽しさ、彩り、新たなコミュニティを生み出すこと。そのきっかけを作るためのコンテンツをお届けします。