はじき絵とは、クレヨンと絵の具の性質を利用したお絵描き遊びのこと。クレヨンで描いた模様が浮き上がる様子は、お子さまにとって楽しい発見になります。大人と一緒に楽しめるため、新たな発見で楽しく創造力を豊かに育む事ができるでしょう。 今回はそんなはじき絵の基本の楽しみ方と、応用の楽しみ方をご紹介します。
はじき絵の仕組みとねらい
はじき絵は「油が水をはじく」という科学の仕組みを活用し、油性クレヨンで描いた絵や模様が、絵の具を塗った上に浮き出てくる変化を楽しむ仕組みになっています。 楽しみながら表現力を身につけられたり、想像力の向上に効果があると言われているようです。
また、はじき絵はお子さまの年齢や好奇心に合わせて楽しむことができるので、成長をねらうという役割も担っています。夏休みの自由研究や、おうち遊びにもぴったりですよ。
基本のはじき絵のやり方
基本的なはじき絵のやり方を、材料と道具と共にご紹介します。 身近なものを使うため、手軽に遊びやすいのもはじき絵の魅力のひとつです。
材料
- 画用紙
- 空き容器(卵パックなど)
- チラシや新聞
道具
- クレヨン
- 水性絵の具
- 筆(太めが塗りやすいです)
作り方
- 画用紙にクレヨンで絵を描きます。はっきりと濃いめに書きましょう。
- 水で薄めた絵の具を上から塗ります。
- クレヨンで書いた部分がはじきます。うまくはじかない場合は、絵の具の濃さを薄めたりして調整をしてください。
- クレヨンの上がはじく技法をつかって、色々な表現を楽しんでみましょう。
【応用編①】黒い絵の具で描く「夜の空」
基本のはじき絵のやり方を覚えた後は、応用して色々な絵に挑戦してみましょう。まずは、黒い絵の具を使う夜の空の描き方をご紹介します。
作り方
- 夜の空をイメージして、クレヨンで絵を書きます。 今回は花火や星を書きました。
- 黒い絵の具を上から塗ります。 クレヨンで書いた部分が、グッと浮き出てくる感覚が面白いですよ。
- 乾いたら完成です。
夜景に星などが浮き上がりました。他にも、星座を描いた後に黒や青の絵の具を塗っても、綺麗な夜空が浮かび上がります。色々試してみてください。
【応用編②】白のクレヨンで描く「雪の結晶」
白の画用紙と白のクレヨンを使うと、絵の具を塗ったときの色の変化をより一層楽しめます。今回は雪の結晶の描き方をご紹介します。
作り方
- 白のクレヨンで白い画用紙に絵を書きます。このままだと、一見何が書いてあるか分かりませんね。
斜めの方向から画用紙を見ると、描いた絵を確認しやすくなります。
- お好きな色の絵の具を、上から塗っていきます。一見白い紙だったのが絵が浮き出てくるのがおもしろくて、不思議な発見ですね。
- 乾いたら完成です。雪の結晶が浮かび上がったように仕上がりますよ。
成長に合わせた色々なはじき絵の楽しみ方
画用紙と同じ色のクレヨンで色を描き、色を塗ったときに何が浮きあがるのかクイズするという楽しみ方もおすすめです。 1歳くらいの小さなお子さまの場合は、大人がクレヨンでお絵描きした後に、お子さまが色塗りをして色の変化を楽しむのも良いですね。
2歳以降のお子さまの場合は、はじき絵の仕組みを活かし、画用紙に描く模様を工夫してみるとより楽しくなります。 飛行機や雲、太陽などを描いて、水色の絵の具を塗ると、空模様が浮かび上がりますよ。また空模様だけではなく、魚や貝殻、船などを描いて、青色の絵の具で塗ると、海模様を浮かび上がらせることも可能です。
他にも、白の画用紙には異なる色の絵の具を使い、虹模様や海模様のように仕上げるのも楽しいです。 自由な発想で、はじき絵を楽しんでくださいね。
はじき絵がはじかない時の対処法
はじき絵がはじきにくい時には、クレヨンでしっかりと描くことを意識してみましょう。お子さまの握力が弱くしっかりと描けない場合は、太巻きのクレヨンを使うとはじきやすくなります。
また、絵の具は適度に溶かすことが大切です。濃すぎるとはじきにくくなり、薄すぎるとはじいた絵が目立ちやすくなるので、試してみてください。
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子どもの自由な発想を引き出そう
はじき絵は、小さなお子さまから小学生のお子さままで、成長に合わせて楽しめます。絵の具を塗ったときに絵が浮かび上がる仕組みに、ワクワクすること間違いなしですね。画用紙やクレヨンの色を変えると、描ける絵はとても幅広くなります。はじき絵でお子さまの自由な発想を引き出してみてはいかがでしょうか。