カラフルな砂を使って絵を描く砂絵アート。サラサラな砂ならではのキラキラ感で、絵の具やクレヨンなどで描く絵とは違った味わいの仕上がりになります。
そんな砂絵アートの作り方や、初心者でも始めやすいおすすめのキットをご紹介します。
キラキラ輝く砂絵アート
「砂絵アート」とは、その名の通り砂で描く絵のことです。ごく一般的な作り方では、糊付きボード(シート)の剥離紙に絵を描いてカッターなどで切り込みを入れ、剥離紙をはがして砂をかけることで砂絵アートが完成します。
他に、糊やボンドなどを塗った上から砂を付着させる作り方もあります。
砂絵アートは絵の具などの着色塗料とは違い、乾くまで待つ必要が無いという点が魅力の一つです。
また、もともと色のついた砂を使うため色むらが出る心配も無く、年齢問わず簡単に作れます。
初心者で材料選びや作り方などを失敗しないか不安という方は、キットを活用するのがおすすめ。
後半におすすめのキットをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
基本になる砂絵の技法をご紹介!
砂絵の仕上がりの幅を広げるためには、砂絵の技法を知ることが大切です。
砂絵にはさまざまな技法があります。ここからはさまざまな技法の中から、基本の技法を3つご紹介します。
色の境目をはっきりさせる方法
複数の色を組み合わせて描く場合、砂が混じり合って、色と色の境目が曖昧になることがあります。
色と色の境目をはっきりとさせたい場合には、指で輪郭を埋めるように砂を埋めましょう。この際濃い色から埋めていくことで、より境目がはっきりします。
色を混合させる方法
色を混合させる際、しっかり混ぜたい場合とムラのある雰囲気を出したい場合があります。
この場合、それぞれことなる技法を使うことで、色の混合度合いを変えられます。色をしっかり混ぜたい場合は、別の紙の上で砂を良く混ぜ合わせてから砂をまきましょう。
一方、ムラのある雰囲気を出したい場合には、濃い色でムラ具合を調整します。濃い色で理想のムラ具合にしてから、残りの色をまきましょう。
グラデーションさせる方法
砂絵は技法を習得することで、綺麗なグラデーションも作れます。
小さめの作品や、幅の狭い場所をグラデーションカラーにしたい場合は、濃い色から砂を撒き、その上からその他の色を撒きましょう。
詳しくは、この後「グラデーションのやり方」で説明します。
逆に幅の広いグラデーションにしたい場合は、中間部分で区切り、混色部分と元の色までのグラデーションを作りましょう。
砂絵アートの基本的な作り方
砂絵アートの基礎知識や基本的な技法を覚えたところで、実際に砂絵アートを作ってみましょう。
ここからは砂絵アートの基本的な作り方をご紹介します。
材料
- カラー砂
- タックシート
今回タックシートは、「砂絵用のり付きシート」という種類を使用します。
樹脂製なので、力加減を間違って台紙まで切ってしまう心配がありません。
道具
- 鉛筆
- 色鉛筆
- カッター
- カッターマット
- 大きめの紙またはチラシなど
【STEP1】下絵を描く
カラー砂と同じ色合いの色鉛筆を用意して、砂の色分けをイメージしながら下絵を塗っていきます。
今回は沢山のカラーを使って、カラフルな魚のイラストにしました。
同系色でまとめて落ち着いた雰囲気にしても素敵ですね。
【STEP2】カッターナイフで切り目を入れる
今回のお手本は赤い砂ですが、お好きな色から始めてかまいません。ただし、白や薄い色は他の色が混じって汚れやすいので、最後にするのがおすすめです。
カッターは力を入れず、なぞるように切れ目を入れましょう。
輪郭に切り目を入れ終えたら、剥離紙をゆっくりと剥がしていきましょう。
【STEP3】砂を撒く
剥離紙を剥がした箇所に砂を撒いていきます。
砂を撒く際は色が混ざらないよう、色の濃い砂から巻いていきましょう。白色や薄い色から撒くと他の色が混ざり汚れてしまいます。
砂をまんべんなく広げます。
輪郭をはっきりとさせたい場合は、写真のように指で押して、端までしっかりと砂を埋めます。
【STEP4】余分な砂を落とす
引き続き、赤い砂(またはお好きな色の砂)を使う部分がある場合はそちらもカッターで輪郭をなぞり、剥離紙をはがしましょう。
同じように砂をまき、砂をのせていきます。
赤い砂(もしくはお好きな色の砂)を使いたい部分の作業が終わったら、同じ手順を繰り返して、他の色も1色ずつのせていきましょう。
ちまちまと指先を使って繰り返す作業なので、時間を忘れて没頭してしまいますよ。
色を混ぜたい場合は、 別の紙にそれぞれの色の砂を出して混ぜます。
混ぜた砂を使いたい部分の剥離紙をはがし、砂をふりかけると、
グラデーションのやり方
ここからは、背景をグラデーションで仕上げるための方法をご紹介します。
グラデーションを取り入れることで、表現の幅も広がるので、ぜひ挑戦してみてください!
- 今回は、下から上へ薄くなるようなグラデーションを作ります。
まず、背景部分の剥離紙を剥がしましょう。
- 次に、1番濃い色(ここでは青)の砂を撒きます。
- 次の色と2色を混ぜ合わせた中間色の砂を撒き、徐々に薄くしていきます。
今回の場合、「下(濃い青)→中間(濃い青+水色)→上(水色)→てっぺん(白)」といった配色の順番になっています。
- グラデーションの境目を指で馴染ませたら、グラデーションで仕上げる背景の完成です。
- 最後に、白色の所に白い砂を入れて仕上げると、キラキラして見える砂絵の完成です。
砂がキラキラして見えて、とても綺麗です。
下絵を作らず、ボンドで紙に直接線を描いて、その上から砂をかけても面白い絵になりますよ。
砂を少しずつつまむ作業は、指先の運動にもとても良いですね。
ボンドを使った砂絵の完成です。写真のように、黒の台紙に書いても色が映えますよ。
ボンドを使うと色のついた部分がぷっくりと立体的に。乾くと多少平らになりますが、とてもかわいいですよ。
はじめての砂絵は専用キットを活用しよう!
砂絵は専用のキットも販売されています。専用キットは「絵を描くのが苦手、でも砂絵を楽しみたい」、「道具の用意が難しい」など、お悩みの方におすすめです。
キットを活用すれば、1から材料を揃えていく必要はなく、初心者や不器用な人でも作りやすくなります。
ここからはおすすめのキットをご紹介します。
キットにより難易度や作品の仕上がりは違ってきますから、商品説明などもチェックして自分にぴったりのキットを見つけてください。
やわらかいタッチのぞうの親子の砂絵
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ぞうの親子の絵が可愛い、子供にもおすすめのキットです。
セット内容はカラーサンド:8色(各5g入り)、出来上がりカラー見本、糊付台紙(図柄切込み済)、作り方説明書です。
絵のデザインはもちろん、図柄が既に切り込み済みのため、カッターナイフで剥離紙に切り込みを入れる必要がなく、子供でも安心して楽しめます。
完成サイズは124×174mmです。
額縁付き!アンティークなうさぎの砂絵
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額縁付きのアンティークな砂絵を楽しめるキットです。
セット内容は未組立砂絵用のり付シート、木彫額縁、砂おとし用敷紙、黄ボール紙、透明板、カラー砂13色組(4g×26本)、紫ひも、吊り金具、木ねじ、トンボ 4コ組、のり付シート:297×210mm、透明板:297×210×0.2mmです。
絵のイメージにぴったりな額縁も付属しているため、完成したらすぐに部屋に飾れます。
また、砂おとし用の敷紙も付属しているため、チラシなどを準備する必要もなく、キットを買えばすぐに作れます。
完成サイズは額縁を含めてA4です。
スイスの街並みを彩れる砂絵
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スイスの街並みを描いたおしゃれな砂絵キットです。
指定された場所の剥離紙をはがし、砂を落とすだけで作れるため子供でも作りやすくなっています。テキストブック付きのため初心者にもおすすめです。
セット内容は砂落とし用敷紙、糊付きシート、切り抜き済糊付きシート、メタリックフレーム、カラー砂スティック13色セット、工作専用カッターナイフ、ミニジョウゴが1つずつ入っています。
完成サイズは175×225×45mmです。
砂絵のボックスを作れるキット
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砂絵の活用法は額縁に入れて飾るだけではありません。このセットのように完成した絵をボックス型に組み立てれば、収納アイテムにすることもできます。
セット内容は創作台紙(黒紙粘着加工プラスチック板)、枠(上・下)1組、裏台紙(両面白ボール紙)、カラー砂13色組(4g×26本)、両面テープ、砂おとし紙、名前札、工作専用カッターナイフ、ミニジョウゴです。砂を戻しやすいミニジョウゴが付属しているのが嬉しいポイント。
オリジナルの下絵を描いたり、カッターを使ったりするので初心者や子供には少々難しいかもしれないですが、ぜひお好きな絵を描いて世界に一つの砂絵ボックスを作りましょう。
お子さまの工作におすすめのキット販売中♪
Craftieでは、お子さまにぴったりなキットを販売中です。カラフルな「ゼリーせっけん」や、おしゃれな「手作り時計」など、お好みに合わせて選ぶことができますよ。基本的な材料が全て揃っているので、自由研究にもおすすめです。
親子で楽しく砂遊び!
砂絵ならではのキラキラな仕上がりが人気の砂絵。カッターナイフを使っての切り込みに注意をすれば、子供でも楽しめるため、親子で一緒に作品を作れます。
また、砂絵はキットを活用すれば手軽に始められます。
もちろん、慣れてきたらさまざまな技法を活用して、オリジナルの絵柄で世界に一つだけの砂絵を作れるようにもなり、さらに楽しめます。
初心者や絵が苦手な人は、まずはキットを活用して砂絵作りに挑戦してみましょう。