ティーポットによく被せてある、「ティーコゼー」を知っていますか? ティーコゼーは可愛らしい見た目だけでなく、お茶をあたたかく保ってくれるスグレモノ。ティーポットウォーマーとも呼ばれています。
今回はそんなティーコゼーの作り方をご紹介。手作りティーコゼーと一緒に、優雅なティータイムを過ごしましょう。
ティーポットを温かく包み込む「ティーコゼー」
ティーコゼーはティーポットを保温するためのもので、紅茶を蒸らすときはもちろん、入れた紅茶を冷めにくくしてくれるアイテムです。ティーコゼーを被せることによって紅茶の温度の5度程度差が出るようです。形の種類も様々で、卵型・袋型・円柱型等があります。
今回作るティーコゼーについて
今回作るティーコゼーは、保温性を高めるために厚手のキルト芯を使用。出来上がりサイズはポットの大きさによって変わりますが、今回のレシピはお手持ちのティーポットを測るところから説明しているので、ジャストサイズの作品が作れます。
所要時間は30分程度と、お手軽なのもうれしいポイントです。
◇デザインのポイント
手持ちのポットに合わせて作れるように、かんたんな計算式を用意しました。カーブの部分は、お好みで調整してください。厚手の生地を使っているので最後のステッチが縫いにくいかもしれませんが、その場合はハンドステッチ(手縫い)を入れてもステキです。
今回はリバーシブルなので、表生地と裏生地で違う柄を選ぶのがおすすめ。1つのティーコゼーで2つの雰囲気を楽しめます。
■所要時間:30分ほど
■できあがりサイズ:ポットのサイズに合わせて
ティーコゼー作りに必要な材料と道具
材料
- 表布、裏布、キルト芯(厚手) 各2枚
※大きさは入れるポットによって変わります。
2枚でポットをくるりと包める大きさ以上が目安です。 - タブ用の布(表布用) 6cm×6cm 1枚
- タブ布(裏布用) 6cm×6cm 1枚
- 糸 60番 普通地用(今回は白色、茶色を使用)
※タブ…持ち手です。ティーコゼーのてっぺんに付けます。
◇お勧めの生地
表地、裏地ともしっかりした厚手のオックス生地を使用しました。厚手のキルト芯を使用することで、保温力を高めます。タブはアクセントとして別布を使用していますが、本体と同じ生地を使ってもOKです。
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- メジャー
- 直径20cmのお皿
- ミシン
- ミシン針14~16番(中肉厚地用)
- 目打ち(なくてもOK)
ティーコゼーの作り方
ティーコゼーの作り方を見ていきましょう。
作り方
- ポットを測ります。
メジャーを使って、ポットの底から上端まで縦に測ってください。
今回(画像例)は、縦30cmです。
ポットの横から見て最も太い所で、横幅も測りましょう。
今回(画像例)は横39cmです。ご家庭のポットが本体幅よりも突き出ている場合は、注ぎ口の端まで測ってください。
-
縦と横の長さを元に計算式にあてはめて、生地のカット寸法を出します。
この寸法には縫い代も含まれているので、計算した寸法通りにカットしてください。
数字の単位は全て「cm」です。
縦…(縦の寸法)÷2+5=【縦カット寸法】
横…(横の寸法)÷2+5=【横カット寸法】今回(画像例)のサイズだと、以下の通りになります。
縦20cm×横24.5cmの表布、裏布、キルト芯をそれぞれ2枚用意します。
縦…(30)÷2+5=縦カット寸法【20】
横…(39)÷2+5=横カット寸法【24.5】 - タブを作ります。6cmを縦に折り、3cmにします。
- 折ったところを開いて、折り山に生地の端を合わせて折ります。
- もう1度たたみ直して、タブの端に2~3mmのステッチをかけていきましょう。
ステッチをかけました。
- 次に、縦半分にたたみます。
端から5mm位の所で端と端を縫い合わせたら、タブは完成です。
- 表布の端2カ所を丸くカットして、ティーコゼーのカーブの部分を作りましょう。
上端の角に20cmの皿を合わせて、画像のようにカット線を書きます。
反対側も同様に行ってください。
- カーブの線の通りにカットします。
ティーコゼーのカーブ部分をカットできました。
カーブの丸みは、お好みで変えてもOKです。
- 表生地に合わせて、裏生地やキルト芯をカーブにカットします。
- 表生地にタブを仮止めしましょう。
カーブ側の中心に「わ」が下になるように、タブを待ち針でとめて、端から5mmで仮止めします。
- キルト芯と表生地を中表に合わせて待ち針でとめ、端から1cmで縫っていきましょう。
この工程では、底は縫わずに開けておきます。
(写真では分かりやすいように一部をめくっていますが、実際には端を合わせてとめて下さい)
- 縫えました。
カーブ部分の縫い代は5mm位にカットしておきましょう。
そうすることで、ひっくり返した際にカーブが分厚く歪むのを防ぎます。
- 裏生地も同様に、タブをはさみながら縫っていきましょう。
カーブ部分の縫い代は、5mm位にカットしておきます。
- 裏生地を表に返して、表生地の中に入れ、底を合わせて待ち針でとめます。
- 返し口7cmを残して、端から1cmで縫います。
- 返し口を残して縫えたら、返し口から表に返します。
- 返し口を縫います。
返し口の端を内側に折り畳んで、底を待ち針でとめておき、端から5mmで縫いあわせましょう。
- ティーコゼーの完成です。
裏に違うデザインの布を使って、リバーシブルに
表と裏で柄が違う生地を使えばリバーシブルのティーコゼーに。「表はシックな無地布、裏地は元気なプリント柄」といったように雰囲気の違う生地を合わせ、その日の気分で選ぶのも楽しいですよ。
余った布はコースターに
布があまったら、ティーコゼーとおそろいのコースターを作ってみてはいかがでしょうか。ポット用、グラス用など作り分けてもいいですね。
くるみボタンを縫い付けてもかわいい
ティーコゼーのてっぺんに、くるみボタンをつけるのもかわいいですね。くるみボタンも手作りできますから、ティーコゼーのアクセントになるような布を選んで作ってみてください。
以下の記事では「打ち具で作る」「ボンドで作る」「穴開きボタンで作る」の3通りのくるみボタンの作り方を解説しています。
かぎ針編みで作る、手編みのティーコゼー
ティーコゼーはニットでも作れます。所要時間は4~5時間と、編み物作品としては比較的短時間で仕上がるので、編み物が好きな方はぜひチャレンジしてみてください。編む部分の段数を増減することで、横幅や高さを簡単に調整できます。
ティータイムのお供に、甘いクッキーはいかが?
手作りのティーコゼーがあればティータイムが充実すること間違いなし。おいしい紅茶のお供に、手作りアイシングクッキーはいかがでしょうか。
クラフティでは、初心者さんにぴったりのアイシングクッキーの基本の作り方から、季節に合わせたアイシングなど、いますぐ作りたくなるアイシングクッキーレシピをたくさん掲載しています。