口に入れても安心な小麦粉粘土は、お外遊びができない日にぴったりです。工作気分でさまざまな色や形を作れるので、お子さまの知育にも役立ちます。そんな小麦粉粘土が、自宅で手軽に作れることを知っていますか?
今回は、お子さまと一緒に楽しめる小麦粉粘土の作り方を紹介します。出来上がった小麦粉粘土を使った年齢別の遊び方も一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小麦粉粘土は安心安全で、楽しく遊べる知育おもちゃ
小麦粉粘土とは、小麦粉を練って粘土状にしたおもちゃです。高級なものから100円ショップの商品まで、既製品も豊富にありますが、実は家庭で簡単に作れちゃうんです。
幼児のうちはなんでも口にものを入れてしまって、おもちゃ選びにも気を遣っているママパパも多いことでしょう。その点、小麦粉粘土は材料が食品なので口に入れても安心です。ただ、口に入れても害はありませんが、喉に詰まってしまう危険はあります。小さいお子さまと遊ぶ際は目を離さず様子を見てあげるようにしてくださいね。
また、小麦アレルギーのあるお子さまはアレルギー症状が出てしまうので、小麦粉粘土を使用しないよう注意してください。
粘土は遊び方に制約がなく、お子さまの自由な発想でさまざまなものを作ることができます。創作力がアップして知育にもぴったり。雨が続く日など、外で遊べない時にも大活躍します。
今回作る小麦粉粘土について
■完成の分量:小麦粉100gで、直径約5cmの球形が3つ程度
■所要時間:着色なしで30分、着色ありで1時間
小麦粉粘土づくりに必要な材料と道具
小麦粉粘土づくりに必要な材料のほとんどは、ご家庭にもあるものです。手軽に作れるのが嬉しいですね。小麦粉粘土の色付けに必要な食用色素は、事前に準備しておきましょう。
材料
- 小麦粉 100g
- 水 50〜100cc
- サラダ油 少々
- 塩 少々
- 食用色素 ※色付き粘土を作るなら必要です。スーパーで売っています。他にも食紅や青汁の粉など、色がつきそうな食品でも対応可能です。
※お部屋の温度や季節で硬さが異なるので、小麦粉と水の量は調整しながら入れてください。
道具
- ボール
- 皿
小麦粉粘土の基本の作り方
小麦粉粘土の材料が揃ったら、あとは混ぜ合わせてコネコネしてちょうど良い固さになるまで混ぜるだけ。お子さまと一緒に楽しみながら作りましょう。
作り方
- ボールに小麦粉と塩を入れて混ぜます。塩は小麦粉粘土が傷むのを防いでくれる役割があります。
- 次に、ボールに50〜80ccの水を入れます。
よく混ぜて、耳たぶくらいの柔らかさになるまで少しずつお水を入れましょう。一気に入れず、少しずつ足していくのがポイントです。 - お水を加えたら、好みの柔らかさになるまで様子を見ながらよく混ぜます。
- ひとかたまりになったらボールにサラダ油を入れてこねます。※この時に粉っぽかったら水を少し足して、ベチャベチャしていたら小麦粉を少しずつ足して調整してください。
- しっかりこねたら完成です。水が多めだと柔らかく、少なめだと固めになります。お子さまの使いやすい固さに調整してくださいね。
食用色素で好みの色にアレンジしてみよう
基本の作り方をマスターしたら今度は食用色素を使って色付きの粘土を挑戦してみましょう。先ほどつくった基本の小麦粉粘土をボールに入れ、作りたい色の食用色素を入れて一緒にこねます。パサパサしてしまう場合、少しお水を足してみましょう。
作り方
- 色をつける場合は、作りたい色の数に応じて、小麦粉粘土を分けます。今回は、白(そのまま)・ピンク・緑の3種類を作ります。
- ピンクは、100円ショップに売っていた食用色素を使いました。スーパーなどにも売っています。食用色素を水に溶いて粘土に混ぜます。
- 色付きが悪い場合は、粉をそのまま練りこんでもOKです。
- しっかりと混ぜてこねます。
- 次に、緑を色付けします。緑は、青汁の粉を使用しました。このように家にある材料を実験的に使ってみても面白いですね。混ぜる時にパサパサになったら、水を足しながらよく混ぜてこねてください。
- 緑・白・ピンクの小麦粉粘土ができました。
今回は基本の白に加えて緑とピンクを作りましたが、加える材料を工夫すれば、さまざまな色の小麦粉粘土が作れます。色の作り方は、以下の表を参考にしてみてください。
ピンク:赤を少しだけ
クリーム:黄を少しだけ
黄緑:黄+緑
紫:赤+青
オレンジ:赤+黄
茶:赤+青+黄
食用色素以外だと、カレー粉やインスタントコーヒーなどでも着色できます。いい香りのする粘土ができますよ。
口に入れても安心な色つき粘土を作る場合は食用色素など口に入れても安全な着色材料が必須ですが、絵の具で着色もできます。その際は口に入れないよう注意しましょう。
小麦粉粘土を使った遊び方。お子さまの年齢別にご紹介
【1歳児~2歳児】小麦粉粘土を自由に丸めたり伸ばしたりしてみよう
1、2歳児の頃はつくった粘土を触って楽しむ感触遊びをしましょう。こねたりちぎったり、引っ張ったり。小麦粉でつくっているから口に入れてしまっても安心です。サラサラの小麦が徐々にまとまって粘土になっていく、つくる過程から楽しむのもよいですね。
色の違う粘土を混ぜ合わせて色が変わる様子を楽しんだり、ママやパパが食べ物の形などをつくってあげてごっこ遊びをしたりするのもおすすめです。
【2歳児~3歳児】型抜きやヘラなど、道具を使って遊ぼう
2、3歳にもなると、道具を使って粘土遊びが楽しめるようになります。専用の道具を用意しなくても、ゼリーのカップや割り箸など、粘土遊びに使える道具を家中から探すところから一緒に楽しんでみるのもいいですね。まだまだ立体的な形を思った通りにつくるのは難しいので、型抜きを使うと簡単に形が作れるので大喜びすること間違いなしです。自宅にある野菜の型抜きなどを利用してみてくださいね。
スプーンや竹串など使っても、いろいろな形に出来て楽しくなります。
混ぜたり水を入れたり、材料を作るところからお子さまと一緒に楽しめます。
粉が水だけでだんだんと固まっていく工程や、変化する手触り、匂い、すべてに興味津々です。
【3歳児~5歳児】お弁当作りやパン作りも?本格的なごっこ遊び
3歳から5歳のお子さまには、横で見守りながら思うままに粘土遊びをさせてみましょう。お弁当の具材を作ってお弁当箱につめたら、おままごとにも使える本格弁当の完成です。パンをたくさん作ってお皿に並べればパン屋さんごっこもできますよ。お子さまと一緒にどんなパンが食べたい?何をつくる?と会話も楽しみながら本格的なごっこ遊びをしましょう。
【5歳児~】小麦粉粘土だからできる!トースターを使ってキーホルダーにも
小麦粉粘土は、トースターで焼くと硬くなります。好きな形を作って、キーホルダーにしてみてはいかがでしょうか。型抜きしたものを焼く作業は、まるでクッキー作りをしている気分になるかもしれませんね。
オーブンで焼く際の手順
- うまくできた作品はトースターで焼いてみましょう。
- アルミホイルの上に作品を置き、焦げないように上にもアルミホイルをかぶせます。なるべく低温(300〜900w)にして、15〜20分ほど焼きます。
- クッキーのようないい匂いでふっくら焼きあがりました。焼けていない部分は、自然乾燥させて固めることもできます。
小麦粉粘土の保存方法と長持ちさせるコツ
空気に触れないよう保存する
空気に触れさせないように保存するのが長持ちさせるコツです。空気に触れたまま長時間経つと、乾燥して粘土がパサパサになってしまいます。
ジッパー付き保存袋やラップで密閉し、しっかりと空気を抜いて保存しましょう。袋から出したときに粘土が固くなってしまったら、少し水を加えるとまた元のように遊べるようになりますよ。
カビを防ぐために冷蔵庫保管がおすすめ
小麦粉粘土を長持ちさせるためには、季節を問わず冷蔵庫に保管することがおすすめします。ただ、冷蔵庫に保管した場合でも、手作りの小麦粉粘土は3〜5日間程度が使用限度です。この期間中でも変な臭いがしたり、何かおかしいなと感じたらすぐに使用するのをやめて処分しましょう。
お子さまが口に入れる可能性もあるものですから、使用前には必ず状態を確認しましょう。ちなみに、市販の小麦粉粘土の多くは開封から1カ月程度を使用期限としています。
小麦粉粘土を使う際の注意点
小麦粉粘土のメリットは「口に入れても安心」なところにありますが、大きく丸めた小麦粉粘土を口に入れるのは危険です。なんでも口に入れるのが好きな乳幼児期にはよくあること。喉に詰まる心配のない大きさにしたり、常に横で見守るようにしてくださいね。
また、小麦粉アレルギーのあるお子さまは使用しないでください。
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小麦粉粘土を使った創作遊びでお家時間を楽しく
小麦粉粘土は想像力と創作力を身につけるのにぴったりな知育玩具です。粘土の手触りを楽しむほか、さまざまな色の粘土を混ぜたり、好きなものを立体的に作ったりと、年齢に応じた楽しみ方ができるのも魅力です。
雨の日や外遊びが難しい日に、ぜひ親子で楽しく小麦粉粘土遊びを楽しんでくださいね。