ひな祭りにむけて、フエルトで「つるし雛」を手作りしませんか? 縁起物をかたどったつるし雛は、特別な材料不要なうえ、切り貼りして簡単に作れます。今年の節句は手作りつるし雛でお祝いしましょう!
江戸時代から家庭で作られてきた「つるし雛」
つるし雛とは、人形やまり、桃(長寿の象徴)、薬袋や香袋などの縁起物を布で作り、紐で吊るしたひな飾りの一種。江戸時代のころから女の子のいる家庭で手作りされてきました。福岡県柳川市、静岡県東伊豆町稲取、山形県酒田市などでは、毎年地域ぐるみで飾られて観光客の目を楽しませています。
昔から家庭で作られてきたつるし雛は、手作り感があって素朴なあたたかみがあります。色とりどりの飾りには子どもたちも大喜び間違いなしです。 手芸道具が扱える年ごろのお子さんなら、一緒に作ってみるのもステキです。
今回作る「つるし雛」について
今回作る「つるし雛」
男雛・女雛・梅・椿・鯛・柿・鳥(うぐいす)・鞠・だるま
完成サイズ
直径15cm×全長約35cm
所要時間
約3時間(構想時間は含まず・個人差があります)
つるし雛の材料と道具
材料
- フェルト 赤系、青系、白、黄色など 各1枚
- 綿
小さいパーツをふっくらさせるために、綿の代わりに使用します。 - 厚地フェルト
- リース(直径15cm) 1つ
- 刺繍糸
- 麻ひも
- 型紙用の紙
道具
- ボンド
- ハサミ
- ペン
- テープ
つるし雛の作り方
それではさっそく、フェルトでつるし雛を作ってみましょう。
作り方
- 下絵を書きます。
メインのお内裏様とお雛様の他に、椿や梅などの花系、イチゴや柿などの食べ物系、おめでたい鯛やだるまなど、お好きなモチーフを書いてください。
- パーツを切ります。
下絵が書けたら、フェルトに貼り付けてパーツを切り出します。縫い代なしでピッタリに切ってOKです。
冠や手などの細かいパーツも切ります。身体は裏面分も切ります。
- 表面を貼り付けます
身体の表面側に、パーツをボンドで貼りつけます。
表面にパーツが貼り終わりました。
- 顔を作ります
目はサインペンで点々を書きます。
口は赤い刺繍糸で縫います。
- 裏面と縫い付け、綿を入れます
表面と裏面を重ねて、2枚を縫い合わせます。
半分くらい縫えたら綿を入れて、再び縫い閉じます。
ふっくらしたお内裏様とお雛様ができました。
- 綿入れしない、つるし雛を作ります。
こちらは綿を入れない代わりに、厚地フェルトを間に挟みます。
- 下絵を元に、フェルトを切ります
表面・裏面・中間(厚手フェルト)、細かいパーツをカットします。
- 表面やパーツを貼り付けます
表面の細かいパーツをボンドで貼って、厚手フェルトに貼り重ねます。
裏面フェルトはまだ貼りません。
- 各パーツに刺繍糸を結びつけ、裏面を貼り付けます
針で刺し、刺繍糸を通して結びます。
3パーツで1本を3セット作ります。色やバランスを見て、組み合わせを楽しんでください。
結び目が取れないように、結び目にもボンドをつけて裏面のフェルトを貼りつけます。
- 立体的に組み立てます
リースの隙間に紐を通して、1本ずつくくりつけます。3本のバランスを見ながら結んでください。
3本つけたら、リースを吊る為の紐をつけます。
- 完成です!
手作りつるし雛は作ったあとも楽しい!
ふっくら可愛らしいお内裏様とお雛様、ミニモチーフも厚地フェルトを使うことで、しっかりとした仕上がりになります。裏と表で顔の表情や色を変えても面白いですよ。
ぶら下げてゆらゆらと揺れる吊し雛が癒やされますね。
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