毎日のお買いものに大活躍するエコバック。最近はレジ袋が有料のお店も多いので、1つは持っておきたいアイテムとなってきました。今回はコンパクトに収納できるレジ袋型の使いやすいエコバッグの作り方をご紹介します。
ナイロン生地を初めて縫う方にもおすすめ簡単レシピ
持ち手の中心を接ぎ合わせにすることにより、まっすぐ縫いやすいよう工夫しました。裁断は横にカットしてゆくだけで、型紙を使わないレシピです。すべて直線縫いなので、ミシンの練習にもぴったりです。ステッチ箇所をなるべく少なくし、ふんわりやさしい出来上がりのエコバックとなっています。
この手作りエコバッグについて
完成サイズ
縦約70cm×横約40cm×マチ約16cm (たたむと縦約14cm×横約17cm)
所要時間
約2時間
エコバッグ作りの材料と道具
材料
- ナイロン生地 幅117cm以上×100cm
幅が117cm以上ある生地の場合は、幅117cmにカットしておきます。初めてナイロンを縫う方は、中肉の生地をお選びください。薄すぎるとよれて縫いにくい場合があります。
チェックやボーダー・ストライプ、規則的な柄は、出来上がりで柄がつながるように裁断する必要があります。慣れるまではランダムに入った小さい柄や無地の生地がおすすめです。
糸の色は生地に合わせてなるべく目立たない色にしましょう。縫い目が多少曲がっても目立ちにくく、仕上がりがきれいです。
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道具
エコバッグの作り方
それではさっそく、エコバッグを作ってみましょう。
作り方
- アイロン定規を用意する
アイロン定規は縫いしろなどを寸法通りに折ってアイロンをかける時に使う道具です。市販品もありますが、厚紙でかんたんに作ることができます。厚紙の下端から1cm、2cm、4cmの所に、えんぴつかシャープペンシルで平行に線を引きます。寸法がわかるように、1,2,4と書いておきましょう。
- 布を用意する
まず上端をカットします。生地を半分に折り、右脇の耳を揃えます。左脇の「わ」に対して直角に定規をあて、チャコペンで上端に線を引きます。
直角の線に沿って裁断します。このようにすることで、布の上端を綺麗な直線にすることができました。
50cm定規を使い、左寄りの上端から50cmの所に印をつけます。
同様に50cm定規を使い、右寄りの上端から50cmの所に印をつけます。
つけた印をつないで線を引き、赤線に沿って生地を2つに裁断します。これでバッグの本体となる布が切れました。
同様に31cm(持ち手用)、19cm(ポケット用)の布も切ります。これで3つのパーツ(本体布:50cm、持ち手布:31cm、ポケット布:19cm)が揃いました。
本体布、持ち手布、ポケット布、すべての生地の耳の端から1cmに印をつけ、裁断します。
生地の裏表がわかるよう、裏側に印を付けていきます。(写真では×マークを付けました。)
- 本体布の上端を三つ折し、縫う
本体布の上端をアイロン定規に合わせて4cm幅で折ります。
当て布をあてて、アイロンをかけます。
アイロンをかけた所に、乾いたタオルを5秒くらいあてて冷やします。
折り目に端を合わせて折ります。
折り線でもう一度折り、三つ折にします。
当て布をあててアイロンをかけ、タオルで冷やします。
ここでワンポイント!
ナイロン生地は高温でアイロンをかけると溶けたり、縮んだりしてしまいます。
また生地にそのままアイロンをかけると光ってしまうこともあります。温度は中温程度に合わせ、当て布を使いましょう。またアイロン後すぐに乾いたタオルをあてると生地が冷えて、折り目がしっかりとつきます。アイロンを使う前には、必ず余った生地で、試しにアイロンをかけてから本番に進んでください。 - 「わ」側の(写真右側)を縫う
生地を中表(表を内側にする)で2つに折り、「わ」にした方をまち針で止めます。
「わ」の端から1cmのところを縫います。チャコペンで縫うための目印をつけてもいいですし、一般的な家庭用ミシンには針からの距離(縫い代の幅)がわかるようにラインが引いてありますから、そこに合わせて縫うようにしても良いでしょう。
- 「袋縫い」をします。
「袋縫い」は、生地の端が縫い代の内側に入ってほつれにくくなるように縫い代を始末する方法です。生地を表に返し、4で縫った反対側の端を合わせてまち針で止めます。
端から5mmのところをまっすぐ縫います。
裏に返し、今縫った縫い目を糸切りバサミの背でしごいて折ります。こうするとアイロンをかけなくても、縫い代が落ちついて、次に縫いやすくなります。
折り目から1cmのところをまっすぐ縫います。これで左脇が「袋縫い」で縫えました。
- 底を縫う
エコバッグの底(三つ折にしていない方の端)に近いところにまち針を打ち、生地2枚をとめます。
底の端から5mmのところをまっすぐ縫います。
底を2cm幅に折り、その折り線に端を合わせて三つ折にし、アイロンをかけます。折り重なった部分をまち針でとめます。
三つ折の端から2~3mmのところをまっすぐ縫います。これで底の部分ができました。
- 持ち手を作る
31cmで切った持ち手の布を準備し、持ち手の幅を4等分するように印を付けます。
印通り4枚に切り分けます。
生地を中表に折り、端をまち針で止めます
端から5mmのところをまっすぐ縫って筒状にします。
表に返します。当て布をしてアイロンをかけます。
- ポケットを作る
表から見た折り線図です。
ポケット布の端から、折り線図の通りに印をつけてゆきます。
印に沿って布を折り、まち針でとめます。
すべてたたんでまち針でとめた所です。
上下口部分の端から5mmにステッチをかけます。
口部分の重なりに注意しながら、両端をまとめてまち針で止めます。「わ」が2つある方が底になります(写真左)。底側の口が下になるように重ねます。
両端を縫います。中心の3cmは力がかかりやすいので、しっかり返し縫いしておきましょう。
表に返し、上端をまち針でとめて、端から5mmのところをまっすぐ縫って仮止めします(写真右)
中心の口から表に返します。当て布をしてアイロンをかけます。表に返すとポケット口は底側(写真左)が上になります。
- 持ち手とポケットの位置を決める
持ち手を縦半分に折って折り目の端にチャコペンで印をつけます。
本体の左右端から8cmのところにチャコペンで印をつけます。裏側も合わせて4ヶ所つけましょう。本体の中心、ポケットの中心にも持ち手と同様にしてそれぞれ印をつけます。
ポケットの中心と本体の中心を合わせて本体の上にポケットを置きます。
持ち手の「わ」が外側になるようにし、中心と本体の中心を合わせて本体の上に置きます。
ポケットの端、持ち手の端は、縫い代の奥までしっかりと入れ上端を3つ折りしてまち針でとめます。反対側も同様にとめます。
- 本体布に持ち手を縫い付ける
上端縫い代の端から2~3mmのところをまっすぐ縫います。持ち手の付け始め部分は力がかかりやすいので、返し縫いをしっかりしましょう。
持ち手を本体布の外(左から右へ)に倒します。ポケットはまだ縫いませんが一緒に倒しておくとまち針が留めやすいです。
表からまち針でとめます。
布の表側から持ち手の端を縫います。持ち手の付け始め部分は力がかかりやすいので、返し縫いをしっかりしましょう。
- 底のマチ部分を縫う
本体の底、左右の端から8cmの所に印をつけます。
生地は裏返しのまま、底を印通りにたたんでまち針で仮止めをします。重なって厚く縫いにくい場合は、縫い代のきわを縫ってください。
縫い代の中心を縫います。
- 持ち手上端を縫い合わせる
持ち手の端を合わせてまち針で仮止めし、端から1cmのところをまっすぐ縫い合わせます。
本体を表に返します。
持ち手の縫い代を左右に割ります。
持ち手の縫い代を左右に開き、持ち手全体を縦半分にたたみます。
縫い合わせた中心から左右3cmのところにそれぞれ印をつけます。
端から5mmのところをまっすぐ縫います。こうすることで持ち手が開いて持ちにくくなるのを防ぎ、1~2で上端を縫い合わせた縫い代が見えないようにします。
全体を整えて完成です。
エコバッグ収納方法
収納方法
- ポケットを表に出します。
ポケットの幅に合わせてバッグを縦に折ります。
反対側も折ります。
持ち手を本体側にたたみます。
バックの底の方からポケットの高さに合わせて折っていきます。
ポケットを裏返し、バックを入れ込みます。
上のふたをかぶせて完成です。
素材を変えて、外ポケットをつければお出かけにも使えます
中肉の綿ブロード生地で作り、外側にポケットをつけてみました。生地が変わると上品な雰囲気。お出かけにも使えそうです。
外ポケットの作り方
作り方
- 内ポケットを裁断して残った生地を使います。今回は縦24cm・横19cmで裁断しました。サイズはお好みで変えてください。
- ポケットの上端を1cm、1cmの三つ折にします。横、底は1cmの二つ折りにします。ポケットの上端から2~3mmのところにまっすぐステッチをかけます。
- ポケット付け位置は本体布の、横端から15cm、底から12cmにまち針でとめます。ポケット位置はお好みで変えてください。
- ポケットの端から2~3mmのところをまっすぐ縫います。
- これで完成です!ポケットだけ別の生地を使ってもかわいいですね。
手作りエコバッグを持ってお買い物にいきませんか?
毎日のお買いものに、大容量のエコバックを手作りしませんか?ナイロン生地は軽いのでたくさん荷物を入れても大丈夫。家から出る時にはコンパクトにたたんで、ハンドバックにイン。多少の水濡れは弾いてくれます。汚れたら、丸洗いできるのもポイントです。
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