リリアン編みで作れる、お花のブローチの編み方

リリアンのお花ブローチ
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手のひらサイズの編み機で編む、『リリアン編み』をご存知でしょうか?

リリアンと聞くと懐かしいと感じる方もいらっしゃると思います。私がよく見かけたのは、このようなピンクのプラスチック製のものです。

今回はこのリリアン編みで、かわいいブローチを作ってみたいと思います。

『リリアン編み』とは?

リリアン編みの「リリアン(リリヤン)」は、レーヨン(人造絹糸)を細く編みこんだ手芸用の紐のことをいいます。

この編み機自体の名前は、ニッチングといいいます。ニッチングは筒状になっており、頭の部分に5本の爪がついています。この爪にレーヨンの糸を引っ掛けて編んでいくのがリリアン編みです。

1970年代の女の子たちが夢中になったリリアン編み

今でも手芸屋さんや100円ショップなどで手に入る身近な手芸アイテムですが、リリアン編みは1970年頃に大流行し、当時の女の子たちはよくリリアンの編み物をして小物やアクセサリーを作ったりしていました。

基本の編み方を覚えたら、色々なアイテムを手作りできるようになります。材料も手に入りやすく編み方もシンプルなので、気軽に編み物を始めたい方にもおすすめです。

リリアン編みで作る、お花のブローチの作り方

5本の爪に蜘蛛の巣のように糸を掛けて、専用の棒で引っかけるという工程を繰り返して編んでいくのですが、ここではわかりやすいように写真と一緒に工程を説明しますね。

材料

  • 毛糸(綿) 
  • 好きなボタン 1個
  • ブローチピン 1個
  • 手縫い糸 適量
  • リリアン編み機と専用の棒

※糸は、リリアン編み機についている糸でもちろん大丈夫です。ほかの色で作りたい場合は、同じくらいの太さの毛糸を代わりに使いましょう。今回は水色の綿の糸を使用しました。

①基本の編み方

  1. まず、筒に毛糸を通して、抜けないようにマスキングテープなどで留めておきます。
  2. 5本の爪に図の順番で毛糸を引っかけていきます。星を描くようなイメージでやってみましょう。

    実際にかけると、このようになります。
  3. このまま1周ぐるりと糸を掛けます。
  4. 最初にかけた糸を専用の棒ですくい、上にある糸(1周ぐるりと掛けた糸)の上からかぶせるようにして、爪の内側に向かって外します。(もし棒がすべって使いにくい場合は、かぎ針やレース針でやってみてください。)
  5. これを1周繰り返して5爪分すべて終わると、このようになります。
  6. また周りに糸をぐるりとかけて、爪にある糸を引っかけて、爪の内側に向かって外す、を繰り返していきます。はじめは上手く糸が掛からなかったりして手こずるかもしれませんが、何段か編んでいくうちにコツをつかめるようになってくるので、頑張ってみてください。しばらく編むと、蜘蛛の巣のようになってきます。
  7. 何段か編んだところで、最初に筒に通した毛糸をグッと引っ張ると、今まで編んだ物がひも状になって出てきます。これを必要な長さになるまで繰り返します。今回は5cmの花びらを5枚作るので、長さ25cmになるまで続けます。
  8. 25cmまで編めたら、最後の糸の始末です。毛糸を少し残してカットし、最後に爪に掛かった5つの目にすべて糸を通してください。(とじ針を使って編み目に通すと簡単です。)ここで失敗してしまうと今まで編んだ物がほどけてしまうので気を付けましょう!
  9. 5つすべての目に毛糸を通したら、ぎゅっと引き締めて結びます。これで本体が完成です。

それでは、ここからもうひと頑張りしてお花のブローチに仕上げましょう!

②お花モチーフの作り方

  1. 今回は1辺5cmの花びらを5枚作ります。まずは、布用ペン(色が消えるペン)で5cm間隔に印を付けていきます。
  2. 印を目印にして、花びらが5枚になるように折って、このようなじゃばらを作ります。じゃばらの根元を、リリアン本体と同系色の糸で2往復程度縫います。
  3. 花びらの端と端をつなぎ合わせて縫ったら、お花の完成です!

さて、ここまで来たらあともう少しです。

③ブローチに仕上げましょう

  1. 最後にお花の裏にブローチピンを縫い付け、お花の中心には飾りボタンを付けます。今回はわかりやすいように黄緑色のレース糸で説明しますが、実際には縫った部分が目立たない色を使って下さい。
  2. 縫い付けが終わったら、お花のブローチの出来上がりです!

手作りブローチがあれば、帽子やバッグもさらにオシャレに

服やバッグ、帽子やストールなどにつけるだけで、いつものアイテムがぐんとおしゃれに!ぜひ、お好きな色、素材の毛糸で編んでみてください。

花びらの枚数を変えても、また印象が変わりますのでチャレンジしてみて下さいね。

ニッチングのサイズを変えれば、マフラーなど大きなアイテムにもアレンジできます

今回は日本で一番手に入りやすい、小さなサイズのリリアン編み機(ニッチング)で作りましたが、海外のものでは少し大きめのサイズがあったり、太めの毛糸が編めるものまで種類もたくさんあります。ぜひお気に入りのニッチングを見つけて、ゆったりと編んでみてください。

ぐるぐるとシンプルな工程を続けて完成する『リリアン編み』。時間を忘れるくらい夢中になれますよ!

この記事を書いた先生の教室

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毎月違う植物で染めた毛糸でかぎ針編みを楽しむワークショップを開催。身近な植物の秘める色に驚くはずです!草木染の話と編み物の話をしながらゆったりとした時間を過ごしましょう。

ライター

i-mai-main コーダチヒロ
i-mai-main コーダチヒロ
カルチャーセンターやワークッショプで編み物を教えたり、i-mai-main(あいまいまいん)という名前で活動しているクリエーターです。Craftie登録講師。Instagram: @i8mai8main