お子さんの学校道具や習い事のテキストを入れたり、大人が書類やタブレット、パソコンを持ち運んだりと、何かと便利に使えるレッスンバッグ。
今回は、ファスナーでしっかり閉められて、マチ付きなので量もたっぷり入るレッスンバッグのレシピです。
学校や習い事に活躍する、機能性も備えたレッスンバッグ
入園入学グッズなどでよく見かけるのは手提げの持ち手のみ、幅いっぱいの開口部、マチなし、というシンプルなデザインのものが多いですよね。
でも、同じレッスンバッグでも肩掛けができればショルダーバッグにもなりますし、ファスナーがついていれば防犯やプライバシー保護の面でも安心。そしてマチがついていれば収納しやすく容量もアップします。
このレシピでは裏地を使って内袋も付けるので、丈夫さでも一枚上手です。
ファスナー・マチ付きレッスンバッグの作り方
それではさっそく、レッスンバッグを作ってみましょう!
今回は、表布・裏地共にナイロンのワッシャー生地を使用しています。
材料
- 表布 110cm × 100cm
- 裏地 110cm × 100cm
- ファスナー(ジッパー)35cm × 1本 ※40cmのものを工具で短く調節してもOK
- Dカン25mm 2個
- ナスカン25mm 2個
- 移動カン 25mm 1個
- 厚地用スパンミシン糸 #30
- 革ハギレ
- 型紙用のハトロン紙または落書き帳など)
道具
まずは、下準備として下記のサイズでハトロン紙などに印をつけて型紙を作っておいてください。すべて四角形で作れるので簡単です。
型紙のサイズ(縫い代込み)
- 本体 27cm × 37cm(表布・裏地 各2枚)
- 脇マチ 27cm × 7cm(表布・裏地 各2枚)
- 底マチ 37cm × 7cm(表布・裏地 各1枚)
- ファスナー横のマチ 37cm × 5cm(表布・裏地 各2枚)
- 持ち手 86cm × 7cm
- 肩ひも 100cm × 7cm
- タブ 5cm × 7cm
- 外ポケット 13cm × 17cm
作り方
- 布を裁断します。
型紙を布の上に置き、裁断します。
- <40cmのファスナーを使う場合>ラジオペンチを使って35cmに調節します。まずは、チャコペンでファスナーの閉めどまりから35cmのところに印をつけます。
そして、はみ出している5cm分のムシ(噛み合う歯の部分)を取ります。ファスナーに対して真横からラジオペンチではさみ、引っ張りましょう。
端についている上止め(とめ金具)も同様にして引っ張って取り、マイナスドライバーなどを使って広げ、チャコペンの印の部分に再度付け直して、ラジオペンチで挟み固定します。 - タブを作ります。
2.5cm × 7cmになるように両端を折り、しつけ縫いの代わりにアイロンをかけ(しつけアイロン)ます。
端から2mmのところを縫います。
- ポケットを作ります。
入れ口の端から1cm折ってしつけアイロンをかけ、さらに1.5cm折りしつけアイロンをかけて、最初の折り目の端から2mmのところを縫います。
- 持ち手・肩ひもを作ります。
長辺の両端から1cm折ってしつけアイロンをかけます。
さらに真ん中で折ってしつけアイロンをかけます。
最初の折り目の端から2mmのところを縫います。
- 開閉口を作ります。
表布のファスナー横のマチをファスナーと中表に合わせます。端から1cmのところを縫い、表に返してからしつけアイロンをかけます。
端から2mmのところを縫い押さえます。ファスナーの反対側のマチも同様に縫いつけます。
ファスナー横マチの裏地部分を作ります。裏地のそれぞれの片端から1cmを折ってしつけアイロンをかけます。
その後、折り目から2mmのところを縫い押さえます。
- 肩ひも取付部を作ります。
タブにDカンを通して真ん中で折り、写真のように開閉口端の中央に配置します。
次に、脇マチを開閉口と中表になるように重ね、端から1cmのところで縫い止めます。
開閉口と脇マチを開いてしつけアイロンをかけ、脇マチの端から2mmのところで縫い押さえます。
脇マチの生地幅に合わせて、ファスナー横のマチを切り揃えます。
反対側のファスナー端部分も同様に仕上げます。
- マチ全体を仕上げます。
開閉口と脇マチを縫い付けたのと同様にして、脇マチと底マチも縫い付け、マチ全体が輪になるように仕上げます。
裏生地も同じようにして、輪になるように縫います。
- 持ち手とポケットをバッグ本体に付けます。
各本体表布の中心から左右7cmに印をつけ、各印に持ち手の内側を合わせて縫い付けます。この時、バッグの正面になる方には、本体と持ち手の間にポケットの端を挟み込んで重ね、縫い合わせるようにします。
(今回は、この時オレンジ色のタグも縫い込んでデザインのアクセントにしました。) - 本体にマチを縫い付けます。
持ち手をマチと一緒に縫い込んでしまうという失敗が起きやすいので、まずは持ち手の輪の部分を待ち針で本体に留めておきます。
続いてマチを、開閉口、脇、底とそれぞれ中表になるように待ち針で留めていきます。
ここまで出来たら、本体の背面(ポケットのない面)の端も同様にマチの端に留めます。留め終わったら、端から1cmのところを両方ぐるりと縫い合わせましょう。
別途、裏地も同じようにバッグ前面・背面・マチ部分をすべて中合わせにして縫い合わせておきます。 - 表布と裏地を合わせます。
まずは裏地を縫ったものを表に返します(縫い目が内側に入る状態になります。)表布のバッグを、表に返さないままで裏地のバッグ内へ入れ込んで中で広げます。本体、マチなど各パーツが重なるように整えます。 - ファスナー横のマチ部分を仕上げます。
ファスナー横のマチは、表布と裏地をしっかり重ねて、まつり縫いで表布に縫い止めます。 - バッグの形を整えます。
全体を表に返し、形を整えます。 - 肩紐を仕上げます。
移動カンの中心のバーに肩紐を通して、端を縫い留めます。その後ナスカンを通したら、紐を移動カンにくぐらせます。最後に、もう1つのナスカンを端に縫い留めます。通す順番や方向などを間違えやすいので、下の写真を参考に落ち着いて作業しましょう。
- バッグに肩ひもを取り付けたら、完成です!
布のチョイスで大人っぽいデザインにも、可愛らしい雰囲気にも
今回はナイロンワッシャーの生地で作成し、持ち手や肩ひもも共布で作ったため、少し大人っぽく落ち着いた雰囲気になりました。帆布で作ればよりカジュアルな雰囲気に、キルティングや綿で作れば、可愛らしいイメージになります。
持ち手・肩ひも用のテープを使えばもっと簡単に!
もしキルティングなど分厚い布を使う場合は、細いタブや肩ひもが作りづらくなります。そんな時は、持ち手用の厚手の綿テープやアクリルテープを使うのもおすすめです。キルティング以外の生地でも、テープを使うとパーツづくりの工程が省けるので、より手軽になりますよ。
こうしたレッスンバッグを作るのはシンプルなものより少々大変ですが、便利で長く使えて愛着もひとしお。せっかくの手作りですから、ひと手間かけてお気に入りのアイテムに仕上げましょう。
入園・入学に役立つハンドメイドレシピがたくさん
Craftieでは入園入学準備に役立つ通園・通学バッグや巾着袋、ペンケースなどのアイデアから、新年度を機にハンドメイドデビューする方向けの基本レシピまでをピックアップした特集を公開しています。アイデアレシピを参考に、ぜひ楽しく入園・入学準備に取り組んでみてくださいね。
ワークショップで手芸をやってみよう!
一人で作るのは難しい……! まずは体験してみたい! と感じたら、Craftieでワークショップを探してみませんか。専門家によるクラフト体験のワークショップが見つけられます。初心者の方、気軽にものづくりにチャレンジしてみたい方にもおすすめです。
その他ベビーアイテムのハンドメイドレシピ
その他、キッズ・ベビーアイテムの手作りレシピはこちら。→キッズ・ベビーアイテムのレシピ一覧