編み物に慣れてくると少しづつ、編み方や編み地にも自分流にアレンジしたくなってきませんか?
今回はそんな方のお役にたてればと思い、「編み地」の比較をしてみます。編み方が変われば、もちろん編み目の模様も変わりますし、使う毛糸の量や、手触りの固さなども変化してきます。
3種類の異なる編み方と編み地、そしてそれぞれの特徴を比較してみました。
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編み地の違いを比較しよう
今回使っている毛糸とかぎ針のサイズは、以下の通りです。分かりやすいように写真の同じ毛糸・同じかぎ針で比較します。
- 毛糸(並太)
- かぎ針 8/0号
ここでは、8cm×8cmの正方形を編むのにいくつの目が何段必要か、そして毛糸の重さ(量)はどれくらい必要か、写真と編み図で比較してみたいと思います。
細編み(こまあみ)の編み地と特徴
まずは1番よく使われる細編みです。
鎖編みで作り目を13目つくり、長さ8cmにします。そのまま縦の長さも8cmになるように13段編んでいきます。
このような編み目になります。
使用した毛糸は9gでした。
仕上がりの特徴
編み目がぎゅっと細かく詰まっていて、しっかりした仕上がりになります。
その分、大きなものを編む際は少し重たくなってしまうので気を付けなければなりません。
向いている作品
密度がしっかりしていて編み地も固めで丈夫なので、バッグなど中に物を入れて使うものや、あみぐるみなどにも適しています。
長編み(ながあみ)の編み地と特徴
次は長編みで編んでみます。サイズは同じく8×8cmで、作り目も鎖編みで13目編んでいます。その後、長編みで6段編んでいきます。
編んだ物がこちらです。
使った毛糸の重さは7gでした。細編みよりも2g軽くなったことがわかります。
仕上がりの特徴
細編みに比べると少し隙間があり、編み地も柔らかいです。また、細編みの半分程度の時間で編むことが出来るのでスピーディーに仕上がります。
向いている作品
マフラーなどふんわりとやわらかく編みたい時や、長さ・大きさがある作品を出来るだけ短時間で編みたい場合にも適しています。
長々編み(ながながあみ)の編み地と特徴
次に長々編みです。こちらは作り目を鎖編み13目で作り、長々編み4段で編んでいます。3段だと8cmに少し足りなかった為、こちらだけ長さ9cmになっています。
編んだ物がこちらです。
使った毛糸の重さは7gでした。でも、8cm×8cmの長編みよりも少しサイズが大きい長さ9cmですので、長々編みにするとさらにふんわりと軽くなったということになります。
仕上がりの特徴
3つの中で最も隙間が多く、編み地も柔らかいです。仕上がりの形も前の2つに比べて丸みを帯びています。編む時間は、長編みよりもさらに早く終わりました。
向いている作品
こちらもふんわりと柔らかく編みあがるので、巻物類や洋服などに適しています。
ただ、柔らかいがためにバッグなどとして物を直接入れて使うと伸びてしまいます。そのような作品を作る時には、中に布の袋を1枚重ねて入れると丈夫になります。
番外編*すじ編みとは?
3つの編み方を比較してみましたが、もう1種類だけ、『すじ編み』をご紹介します。
どの編み方のアレンジとしてもすじ編みをすることが出来るのですが、今回は細編みをベースにやってみます。
編み図では、このように棒線が入って書かれています。
編み目に筋が出るように編む方法で、編み地はこのようになります。
仕上がりの特徴
立体的な線が出て模様のようになります。編み地も通常の細編みよりも柔らかくなり、ほどよい隙間ができ重さも軽くなります。
編み時間は細編みと同程度ですが、少し模様が欲しいときに使うとおしゃれになります。
少しの編み方の違いで、重さや固さ、見た目の印象などが変わってきます。
ご自身の好きな編み地や、作るアイテムの用途に合わせて色々な編み方を試してみてください。
自分で考えたオリジナルの編み図でぜひ、お気に入りの編み物雑貨を作ってみましょう!
ワークショップで編み物をやってみよう!
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