♪こぎつね コンコン 山の中 山の中
草の実つぶして お化粧したり
もみじのかんざし つげのくし
現代のカラスはエサを探すのに時間がかからないので、時間にゆとりがあって遊ぶ時間を持てるのだそうです。アンテナで鉄棒のようなことをしたり、公園でダンスのように飛び跳ねたり。
この「こぎつね」という童謡にあるように、人里近くに住んでいる他の動物も、時間にゆとりが出来て、木の葉をアクセサリーにして着飾ったりしているかもしれませんね。
そんなことを思いながら、今回は自然界の産物、木の実や草花を使ったネイチャーアクセサリーのアイデアをお届けしたいと思います。
秋のハンドメイドの主役、木の実を使ったアクセサリー
秋は実がなる季節です。松、カラマツ、やしゃぶし、バクリ、ポプラコーン、ヒノキ、ふよう、ブナ、アンバーバーム、メタセコイアなど、様々な木の実を拾う機会があったり、また、市販もされていますから、簡単に手に入れることができます。
そして、これらの木の実や果実、木の葉、草花を使うと、秋にぴったりのペンダントやヘアアクセサリー、コサージュをハンドメイドすることができます。
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木の実のアクセサリー作りに必要な『ワイヤリング』
多くの花材は、茎に『ツイスティングメソッド』という方法でワイヤリングすることができます。(ワイヤリングは、花材をアレンジしやすくするために茎にワイヤーを巻くことを指します。詳しくはこちらの記事をご覧ください。)
しかし、木の実の場合は茎があっても短いことと、すぐに折れてしまうので、ツイスティングメソッドではワイヤリングが困難です。
そこで、松ぼっくりやカラ松、メタセコイア等は、このように松笠の一番下の部分にワイヤーを絡ませてから、実の下の部分でワイヤーの両端をねじってワイヤリングする必要があります。
バクリやスターアニスなどはワイヤーの中央を実の上からかけるようにして、実の下にワイヤーの両端を持っていき、ねじってワイヤリングします。
木の実、木の葉のコサージュを作ってみよう
今回は、生花も入った秋のコサージュの作り方をご紹介しましょう。コートの襟につけたり、バッグにつけたりできます。生花を長持ちさせるワイヤリングの方法もご紹介します。
材料
- 木の実(カラ松、ヒノキ)
- 木の葉(カエデ2種)
- ワレモコウ
- スターアニス
- ワイヤー(太さは#30、#28)
- 茶色の地巻きワイヤー#28
- フローラルテープ(オリーブ、茶)
- リボン
道具
- ハサミ
- ワイヤーが切れるハサミ、又はニッパー
作り方
- 花材をワイヤリングをします
茎のあるものはツイスティングメソッドでワイヤリングします。生花の場合は、長持ちさせる為に茎に少量のコットンやティッシュを当ててからワイヤリングし、コットンの部分を水につけます。茎が細いものは#30で、少し太いものは#28で、木の実は茶色の地巻きワイヤー#28でワイヤリングします。≫ワイヤリングの方法≪ - テーピングをします
吸水したコットンの上からフローラルテープでテーピングします。茎の色によって、テープの色を使い分けて下さい。ドライの素材の時はフローラルテープは引っ張って伸ばしながら、接着剤を出しながら巻いていきますが、生花でコットンを当てた場合は、水分を保つために、伸ばさないように巻いていきます。 - ワイヤリング、テーピングした材料をコサージュになるようデザインします
はじめにカラ松を2つ持ち、それを中心にして、周りにカエデ、ヒノキ、ワレモコウ、スターアニスをデザインします。 - デザインした花材をまとめます
デザインが決まったら、フローラルテープを1~2回巻いて留めます。コサージュの柄の部分を3~4cmのところでカットし、ワイヤーの部分がすべて隠れるようにフローラルテープを上から下へ巻きます。ワイヤーが刺さらないよう、先端の切り口もフローラルテープで隠します。 - リボンを飾ります
4.で巻いたフローラルテープの上をリボンで巻き、飾りのリボンをつけたら完成です。 - コサージュピンをつけます
コサージュ用のピンを使って留めたら、完成です!
ヘアドレスにアレンジして、生花の髪飾りにも
花材:サンタンカ、ヨツドメ、ハイブリッドスターチス
髪に飾るコサージュのことをヘアドレスと言います。ヘアドレスは日本では結婚式で花嫁や女性の参列者に見かけることがありますね。
ミャンマーの民主化運動の指導者アウンサンスーチー氏もいつも髪に花を飾っていました。いつも生花ではなかったかもしれませんが、テレビに映ると必ずバラやランを髪に挿しているのがとても印象的でした。あんな風に日常的に髪に生花を飾れたらいいなぁと思ったものです。
花材:アルストロメリア、ヒペリカム、アスター、かすみ草
髪に生花を飾りたい場合、つける時間が長い時はやはりコットンを当てた方が安心です。花の茎にコットンを当て、ワイヤリングし、吸水させたらフローラルテープを巻きます。それらをいくつか束ねてコサージュ風に仕上げます。この時ワイヤーが出ていると怪我のもとなので、フローラルテープでしっかり巻いておきましょう。
出来上がったら髪に挿し、ピンなどで固定します。市販の飾りのない髪飾りのパーツに予めワイヤーで絡めておいても良いでしょう。美容院でセットしてもらう時はこの状態のものを持参すると髪に飾ってくれます。
秋は食欲の秋でもありますね。お友達とレストランで女子会、あるいはホームパーティー。そこで、「ドレスコードはネイチャーアクセサリーね!」なんて、ちょっと非日常でエスプリが利いていると思いませんか?
何はともあれ、食事もハンドメイドも楽しめる程度にほどほどに!
花材:
(左)コサージューカラ松、ヒノキ、ミニバクリ、キンモクセイ(枯れ葉)、プリザーブドフラワー(かすみ草、スティファ)
(中)ブローチ―ハートポッド、野バラの実、ハイブリッドスターチス
(右)ブローチータイサンボク(プリザーブドフラワー)、野バラの実、ハイブリッドスターチス、桜(小枝)