日々成長する子どもの服は、「気付けばサイズが合わなくなっていた」なんてことも少なくありません。そんなとき、子供服を手作りできれば、体型に合ったぴったりサイズのものが作れます。
また、お気に入りの柄や色の生地を選べるので、既製品にはない特別な一着が仕上がりますよ。丁寧に思いを込めて作った洋服は、お子さまも喜んでくれるはずです。
そこで今回は、普段着や部屋着としても着られる子ども用のワンピースの作り方をご紹介します。洋服づくりと聞くと難しそうなイメージがありますが、今回は「型紙無し」の手軽なレシピを紹介するので、ハンドメイド初心者さんもぜひ挑戦してみてください。
肩紐結びがかわいいワンピースの作り方
今回紹介するレシピは、肩に大きなリボンを結ぶ可愛らしいデザインが特徴のワンピースです。首元にギャザーを作ることで、ふんわりとしたAラインシルエットに仕上がります。
生地は綿100%でもOKですが、ギャザーがしっかり出るように綿とレーヨンの混紡生地を使用しました。さらさらとして肌触りが良いため、子どもたちも快適に着られます。薄手でも濃い色の生地を選ぶと、透けにくくなるため、1枚で着れてラクちんです。
■今回の作品について
完成サイズ:110~120サイズ※モデル身長120cm
所要時間:約2時間
材料
- 表布(赤) 110cm巾×0.7m
- 別布(緑) (縦10cm×横80cm)×2枚
- 糸 60番※普通地用(今回は赤・緑を使用)
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 定規
- メジャー
- ひも通し
- おもり
- ミシン
- ミシン針11番(普通地用)
※おもりは、あれば便利ですが、なくても大丈夫です。
【STEP1】生地に直接線を書く
- 生地の裏が表になるように、左右の端を中心にくるようたたみます。右側の「わ」に、縦57cmに印をつけます。
※布に直接線を書く際は、重りで布の端を留めておくと布がずれにくく書きやすいです。テープカッターなど重いものでも代用もできます。 - 57cmの印から、左に25cm線を書きます。※縫い代を含んだ寸法です。
- 右側の「わ」の上端から、下に12cmに印をつけます。
- 12cmの印から、左に23cm印をつけます。
- 右側の「わ」の上端から、左に16cm線を書きます。
- 16cmの線の端と23cmの印をつなぎます。
- 23cmの印と25cmの線の端をつなげたら、前身頃が書けました。
- 次に、後身頃に線を書きます。左側の「わ」に縦61cmに印をつけます。
- 61cmの印から、右に25cm線を書きます。
- 左側の「わ」の上端から、下に16cmに印をつけます。
- 16cmの印から、右に23cm印をつけます。
- 左側の「わ」の上端から、右に13cm線を書きます。
- 13cmの線の端と23cmの印をつなぎます。
- 23cmの印と25cmの線の端をつなげると、後身頃が書けます。
- 前、後身頃が書けました。ここまでで下準備の完了です。
【STEP2】ワンピース本体の生地を縫い合わせる
- STEP1で線を描いた生地を、線の通りにカットします。
- カットできました。
- 次に、袖ぐりの部分を3つ折り始末します。袖ぐり2cmのところを折りアイロンで型を付けます。
- 折った袖ぐりを開き、端から1cmをアイロンで折ります。その後、手順18で折った2cmでのところでもう一度折り、3つ折りにします。
- 次に生地の上端を3つ折り始末します。上端の5cmを折りアイロンで型を付けます。
- 折った上端を開き、再度端から2.5cmをアイロンで折ります。そのあと、手順20で折った5cmのところをもう一度折り、3つ折りにします。
- 続いて、裾を3つ折り始末します。2cmのところを折りアイロンで型を付けます。
- 折った裾を開き、再度端から1cmをアイロンで折ります。そのあと、手順22で折った2cmのところをもう一度折り、3つ折りにします。これで、前見頃と後見頃の袖ぐり・上端・袖の3つ折りが完成しました。
- 次に、袖ぐり部分から縫っていきます。先ほど3つ折りした上端を開き、端から2~3mmにステッチをかけます。
- 袖ぐりが縫えた後、前見頃・後見頃も同様の手順で縫います。上端の3つ折り部分の端から2~3mmのところにステッチをかけます。
- 上端が縫えました。前身頃・後身頃も同様の手順で縫っていきます。
- これで、前身頃・後身頃の袖ぐりと上端がそれぞれ縫えました。
- 続いて、脇を縫っていきます。前後身頃を中表に合わせて、待ち針でとめます。このとき、先ほど3つ折りした裾は開いて縫います。※前後身頃を重ねると前身頃は上端が短くなっています。
- 斜めになっている袖下がきちんと合うように、しっかりと待ち針でとめておきます。
- 脇が縫えたあと、脇にジグザグステッチをかけます。
- 脇にジグザグステッチがかかりました。
- 最後に、裾を始末します。脇の縫い代は後側に倒し、さきほどかけたアイロンの通りに3つ折りします。
このとき、脇の3つ折りはこのようになっています。
- 3つ折りした裾の端から、2~3mmにステッチをかけます。
- 裾が縫えました。
- 身頃を表に返せば、ワンピースの本体部分の完成です。
【STEP3】肩紐となるリボンを作る
- リボン用の布を重ねて、リボンの端を1cmで縫い合わせます。
- 手順36で縫った端の縫い代を左右に開いて、アイロンをかけます。
- リボン用の布を中表に合わせて、10cmを縦半分に折り5cmにします。端を合わせて待ち針でとめたら、端から1cmを縫います。このとき、横端から50cm進んだ所に返し口として、10cm縫わずに空けておきます。
- リボンが縫えました。返し口から表に返します。
- 返し口を待ち針でとめて、端から2~3mmにステッチをかけます。
- ここまでで、リボン部分の完成です。
- 最後に、ワンピース本体の上端にリボンを通します。
- 片方の肩でリボン結びをして完成です。リボンの長さやギャザー分は、お子さまの体に合わせて調節してください。
お好みで手作りワンピースのアレンジを楽しもう
レシピ通りに作るだけではなく、レースや襟など装飾品をつけてアレンジすると、より可愛くオリジナル感のあるワンピースに仕上がります。胸元に大きなリボンを付けると、より女の子らしさがアップします。可愛い装飾品を見つけて、お好みのデザインにアレンジしてみましょう。
また、お子さまの好きな色や柄の入った生地を選ぶと、お家時間やお出かけがもっと楽しくなりそうです。世界にひとつだけのワンピースを、お子さまのために手作りしてみてはいかがでしょうか。