小さなビーズを集めて並べ、アイロンで溶かして接着するアイロンビーズ。ドット柄がキュートで、子どもと一緒に楽しめるハンドメイドです。
今回はそんなアイロンビーズの種類や、基本的な作り方、おすすめの加工方法をご紹介します。
アイロンビーズって?
「アイロンビーズ」とは一定の温度で溶ける、パイプ状にカットされた小さなビーズのこと。
ビーズを専用のボード(ペグボード)の上に並べ、専用のシートを被せてアイロンをかけることで、ビーズ同士が熱融着して一つの作品になります。
ペグボードにはさまざまな形があり、色の組み合わせやビーズの配置により、一つのペグボードから多種多様な作品が作れます。
アイロンビーズは1960年に誕生
ここからは、アイロンビーズの歴史を簡単にご紹介します。
アイロンビーズの始まりは1960年。スウェーデンのGunnar Knutsson(ガンナー・キナットソン)氏が、高齢者向けのリハビリ治療目的に開発したといわれています。当時はアイロンで接着する機能はなく、子供向け玩具として扱われていました。
その後、アイロンで接着する熱融着のへと進化し、現在のアイロンビーズの形が完成したのです。
現在ではスウェーデンや日本だけではなく、さまざまな国で親しまれています。
アイロンビーズの種類
アイロンビーズは100円ショップやホームセンター、玩具店など、さまざまなお店で購入できます。お店によりさまざまな製品が扱われていますが、アイロンビーズの主要なメーカーの製品は下記の3つです。
■パーラービーズ
株式会社カワダが販売している「パーラービーズ」は、日本で最も手に入りやすい製品のひとつです。
ビーズは直径5ミリサイズの1種類のみ。初心者にもおすすめの、ビーズとペグボードがセットになった製品や、子供に人気のキャラクター作品が作れる製品など、多種多様なアイロンビーズ製品が販売されています。
■ナノビーズ
パーラービーズ同様、株式会社カワダから販売されている「ナノビーズ」は、パーラービーズがさらに小さくなった製品です。小さくすることで細かい表現ができ、アクセサリーなど小さいものも作りやすいため、大人用にも人気があります。
作り方説明書、ペグボード、アイロンペーパー、ビーズがセットになった製品もあるため、初心者にもおすすめです。
■ハマビーズ
デンマークで誕生した「ハマビーズ」は、ヨーロッパで主流のアイロンビーズです。ビーズの大きさは3種類あり、子供の年齢に合った大きさのビーズで遊べます。ビーズはサイズだけではなく、カラーバリエーションが豊富な上、クリアや夜光、ストライプなど、さまざまな種類を取り扱っています。
公式サイトではレシピ集を毎月更新しており、年齢や技量に合わせた作品のアイデアのヒントになるでしょう。
今回作るアイロンビーズ作品について
ここからは、アイロンビーズ作品の作り方をご紹介します。
まずは恐竜の作り方をご紹介します。
作り方を応用することで、他のモチーフも作れるのでぜひ覚えてください。
今回の作品について
■完成サイズ
約W9.5×H8cm
■所要時間
40〜50分程度
アイロンビーズ作品作りに必要な材料
アイロンビーズに必要な材料は下記の通りです。
なお、アイロンビーズは熱したアイロンで接着します。アイロンを使用する際は、必ず大人が行ってください。
材料
- アイロンビーズ
道具
- プレート(透明)
- アイロンペーパーまたはクッキングシート
- アイロンビーズ用ピンセット(あれば)
- アイロン
- 軍手
- 紙(図案用)
- 重し(厚い本など平らなもの)
アイロンビーズ作品の基本の作り方
ここからは恐竜のモチーフを例に、アイロンビーズ作品の基本の作り方をご紹介します。
図案を恐竜ではなく、作りたい作品に変えて、さまざまな作品を作りましょう。
作り方
- 図案を用意しましょう。今回は自分で作ってみる方法をご紹介します。
まず、紙をプレートの上にのせて手で擦り、プレートの凸部分を写し取ります。
- 写し取った紙に図案にしたいイラストを書きます。凸部分をなるべく通るように、単純な線で書きましょう。
- イラストを下に敷き、透明プレートを上にのせて位置を合わせます。
- 写し取ってイラストを描いた紙を今度はプレートの下に敷き、イラストに沿って、アイロンビーズをのせていきます。
- アイロンビーズをすべてのせ終わりました。 少し離れて見て、合わないところは微調整して直します。
- アイロンビーズの上に、アイロンペーパーをのせて、アイロンをあてます。アイロンの温度は中温(140~160°)で、圧をかけすぎない程度に、くるくる円を描くようにあててください。ビーズ同士が溶けてくっつけばOK。温度が高すぎると必要以上に溶けて、デザインが崩れてしまうので要注意です。
- 粗熱が取れたら、アイロンペーパーをゆっくりはがします。ビーズ同士がくっついているかも確認し、ついてない場合は再度アイロンをかけましょう。
- くっついたビーズもゆっくりと丁寧にプレートからはがし、裏返してアイロンペーパーをあて、アイロンをかけます。
- 両面ともアイロンビーズ同士がくっつきました。
- 温かい内に、本などの重いものを乗せておくと、反り返ったりせずきれいな平たい作品に仕上がります。
- 完全に冷めたら完成です!
同じ図案で色や柄を変えるだけで、イメージがガラリと変わりますね。
他にもプテラノドンやヤシの木で恐竜の世界を作ってみましょう。
完成です。
【アレンジレシピ】ジューシーなフルーツを作ってみよう
恐竜とはちょっと雰囲気を変えて、フルーツを作ってみました。
今回の作品について
■完成サイズ
丸プレートフルーツ…約直径7.5cm
さくらんぼ…約W7.5×H6cm
イチゴ…約W5×H6cm
■所要時間
各40分ほど
作り方
- ハート型や丸型のプレートを使うと、図案も作りやすく、色々な作品ができますよ。
ハートプレートでさくらんぼ、丸プレートでオレンジの断面を作ってみました。
- 恐竜の仕上げと同じ手順でアイロンをかけたら完成です。
丸プレートの絵柄を変えるだけで、違うフルーツにもなります。
色々な形を作ってみましょう。
フルーツなどの食べ物なら、おままごとにも使えそうですね。
コースターとして使ってもぴったりです。
裏面にブローチピンをつけて、ブローチにしても可愛いです。
アイロンビーズの穴に糸を通して作品同士をつなげてガーランドにしても素敵です!
可愛いお部屋のアクセントになりますね。アルファベットをかたどってネームプレートを作っても楽しいです。
ストラップ金具を付けるとキーホルダーに大変身
完成した作品は飾っても可愛いですが、キーホルダーにアレンジすることで身に付けることができます。
キーホルダーにアレンジする場合には、作品の端のビーズにCカンを付けてストラップ金具などを付けましょう。キーホルダーにすると携帯電話やバッグに付けられます。
ドット絵柄がかわいいヘアピンにも
アイロンビーズの魅力の一つは、キュートなドット柄。ドット柄はヘアピンにもぴったり。作品を小さめにしてヘアピンにアレンジするのもおすすめです。
ヘアピンにする場合は、接着面が広くなるよう丸皿つきのピンを用意して、接着剤などでしっかり留めましょう。
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色んなモチーフをアイロンビーズで作ってみよう
ビーズの大きさやペグボード、図案のデザインにより、多種多様な作品が作れるアイロンビーズ。アイロンビーズ作りに慣れてきたら、平面だけではなく立体の作品も作れます。
完成した作品は部屋に飾ったりコースターにするのはもちろん、ストラップやヘアピンにアレンジして身に付けるのもおすすめ。
家にいる時間が長くなっている今、アイロンビーズ作りに挑戦してみてはいかがですか。