洋服の補修やデコレーションなど、さまざまな用途で活躍するワッペン。ワッペンにはさまざまな作り方がありますが、フェルトを使えば針も糸も使わず、簡単に可愛いワッペンを手作りできます。
そこで今回は、フェルトを使ったワッペンの作り方をご紹介します。手作りのフェルトワッペンを使った可愛い活用方法もご紹介しているので、色々なアイテムのアレンジに活用してみてくださいね。
デコレーションやマーカーとして便利なワッペン
洋服の補修やワンポイントのデコレーションとして人気のワッペン。お子さまの場合は、バッグや体操着袋、リコーダーケースなどにオリジナルのワッペンを付ければ、お友達のものと間違いにくくなります。
また、シンプルなバッグやポーチにおしゃれなワッペンを付けて、オリジナルのアイテムを作れるのも魅力。手作りするワッペンのデザイン次第で、お好みのアレンジが楽しめます。
フェルトワッペンの作り方
ワッペンにはさまざまな種類がありますが、今回はフェルトを使ったワッペンの作り方と、つけ方を紹介します。オリジナルの図案をワッペンにしたい方は、型紙をご自身で作成してみてください。
■今回作るフェルトワッペンについて
所要時間:30分
完成サイズ:くま 縦5.5cm×6.5cm、うさぎ 縦6.5cm×6.5cm
フェルトワッペンに必要な材料と道具
フェルトワッペンに必要な材料と道具をご紹介します。
材料
- 土台用フェルト(緑)8cm×8cm
- 動物用フェルト(白)7cm×7cm
- 耳中用フェルト(ピンク)2cm×2cm
- 両面接着芯 15cm×8cm
- 刺繍糸 土台用(緑)・動物用(白)・耳中用(ピンク)・目用(こげ茶)・鼻、口用(薄茶) をそれぞれ適量
道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- カッター
- クッキングシート
- 刺繍針
- 両面テープ
フェルトワッペンの作り方・縫いつけ方
フェルトワッペンの作り方・縫い方をご紹介します。
なお、型紙にはうさぎとくまがありますが、今回はうさぎの作り方をご紹介しています。
作り方
- 型紙を印刷します。作りたいデザインによりお好きな型紙を使ったり、図案を描いて、型紙を作ったりしても構いません。今回の型紙はそのまま印刷すると、うさぎが縦6.5cm×4.5cm、くまが縦5.5cm×4.5cmくらいの大きさになりますが、付ける場所や、お好みに合わせて拡大・縮小してみてください。
- 型紙の線に沿ってカッターで土台とうさぎを切り抜きます。
- 型紙の裏に両面テープを貼ります。小さな型紙はまち針でフェルトにとめるとカットしにくいので、両面テープで仮止めします。
- フェルトに一回り小さくカットした両面接着芯を貼ります。両面接着芯は生地用ののりを、蜘蛛の巣状に加工したシートで、生地と生地を接着する事ができます。剥離紙がついているものもありますが今回は、剥離紙がついていないものを使用しました。両面接着芯はアイロンでつけていきますが、アイロンに両面接着芯が直接触れるとのりがアイロンについてしまい、接着できなくなります。そこで、クッキングシートを当て布のようにして使い、アイロンにのりが付着するのを防ぎます。
- 土台フェルト(緑)、両面接着芯、クッキングシートの順に重ねてアイロンをかけて両面接着芯をフェルトにつけます。両面接着芯はフェルトより、ひとまわり小さくカットしてのせ、押さえるようにアイロンをかけます。
- 両面接着芯がフェルトにつきました。
- うさぎフェルト(白)と耳中フェルト(ピンク)にも同様に両面接着芯を貼ります。
- 両面接着芯が貼れたら、型紙の通りにカットします。型紙についている両面テープをはがして、フェルトの上に型紙を載せ、型紙通りにカットします。
- カットできました。
- 耳中の型紙をくりぬき、型紙通りにカットします。
- カットできました。
- クッキングシートを敷いた上に、土台、うさぎ、耳中の順に重ねてアイロンをかけます。
- 最後に、上からもクッキングシートを載せておきます。こうすることで、両面接着芯ののりがアイロンなどにつくのを防ぎます。
くっつきました。
- うさぎ、耳中の周りをブランケットステッチします。ブランケットステッチの詳しい縫い方はこちらをご覧ください。ブランケットステッチができました。
- 型紙を載せて目、鼻、口の位置をチャコペンで書きます。詳しい書き方はこちらの「ウサギのマスコットの作り方」をご覧ください。
- 刺繍糸で目、鼻、口を縫っていきます。目と鼻の色は変えています。これも、詳しい縫い方は「ウサギのマスコットの作り方」をご覧ください。
- うさぎの顔ができました。ワッペンの完成です。
ワッペンを付けてみよう!
ワッペンの付け方
- 完成したワッペンを巾着につけてみます。
- お好みの場所にアイロンで貼りつけます。クッキングシートを載せて、アイロンをかけます。
- 巾着に貼りました。
ただし、貼り付けるだけだと、使っているうちに周囲がけば立ってくるので、必ず周りをブランケットステッチか縦まつりで縫ってください。 - 今回は、土台の周りをブランケットステッチでとめます。目立ちにくい下側からスタートするのがおすすめです。玉結びした糸を下から出します。
- 土台のきわから針を刺して、土台側に針を出します。針の先から出ている糸を針にひっかけて、糸を引きます。これを繰り返します。
- 完成しました。
ワッペンをアレンジ!ネームタグの作り方
ワッペンはさまざまなアレンジが楽しめます。今回はワッペンにお名前スペースをつけた、ネームタグの作り方・つけ方を紹介します。
■今回作るネームタグについて
所要時間:40分
完成サイズ:くま 縦8cm×6.5cm、うさぎ 縦9.5cm×6.5cm
材料
- 土台用フェルト(緑) 9cm×8cm
- 土台用フェルト(赤) 9cm×8cm
- 動物用フェルト(グレー) 7cm×7cm
- 耳中用フェルト(黒)2cm×1cm
- 両面接着芯 7cm×11cm
- 安全ピン
- 刺繍糸 土台用(緑)・動物用(グレー)・耳中用(黒)、目用(こげ茶)鼻、口用(薄茶)それぞれ適量
作り方
- 型紙の線に沿ってカッターでクマと土台を切り抜きます。
- 型紙の裏に両面テープを貼ります。小さな型紙はまち針でフェルトにとめるとカットしにくいので、両面テープで仮止めします。
- フェルトに両面接着芯を貼ります。基本のワッペンの作り方を参考に、耳中用、ネーム用、くま用のフェルトに両面接着芯を貼りましょう。
- 両面接着芯が貼れたら、型紙の通りにカットします。
型紙についている両面テープをはがして、フェルトの上に型紙を載せ、型紙通りにカットします。土台は緑と赤の2枚カットしましょう。
カットできました。
- 耳中の型紙をくり抜き、型紙に沿ってカットします。
- クッキングシートを敷いた上に、くま、耳中の順に重ねてアイロンをかけます。
- 最後に、上からもクッキングシートを載せ、アイロンをかけます。こうすることで、両面接着芯ののりがアイロンなどにつくのを防ぎます。
くっつきました。
- 上からもクッキングシートを載せ、アイロンをかけます。両面接着芯ののりがアイロンなどにつくのを防ぐ役割があります。
- くっつきました。
- くま、耳中、ネームの周りをブランケットステッチします。
- 型紙を載せて目、鼻、口の位置をチャコペンで書き、刺繍します。
- 基本のワッペンの作り方を参考に、目、鼻、口を刺繍します。顔ができました。
- 土台裏側に安全ピンをつけます。
- ブランケットステッチで安全ピンを縫いつけていきます。
- 安全ピンの大きさにもよりますが、今回は約2cmほどにわたって安全ピンをブランケットステッチで縫いつけました。
- くまのついた土台と、安全ピンがついた土台を外表に重ねます。
- ずれないようにまち針でとめ、周りをブランケットステッチで縫い合わせます。
- 土台と近い色でステッチするとなじみます。
- 完成です。
- 名前をステッチしてみました。ペンで書いても構いません。
手作りワッペンの可愛い活用方法
ワッペンはアイデア次第でさまざまな楽しみ方ができます。そこで最後に可愛いアレンジを3つご紹介をします。
ポーチや巾着袋を可愛くアレンジ
無地やシンプルなデザインのポーチも、ワッペンを付けることで一気に可愛くなり、世界に一つだけのものになります。ワッペンを付ける際は、アイロンだけではワッペン回りが毛羽立つことがあるため、周囲をブランケットステッチか縦まつりで縫うのがおすすめです。ステッチの糸をワッペンと合わせると自然に馴染みやすくなります。
お子さま用品の名前付けにも
布用のお名前スタンプや、アイロンでつけるお名前シールなどを使って名入れしたワッペンを使えば、お弁当袋や体操服入れなど、お子さま用品の名前付けにも使えます。お子さまの好きなキャラクターや動物のワッペンを付けると、きっと喜んでくれるはずです。
キャンバスバッグや靴下のワンポイントでおしゃれに
マイバッグや靴下のワンポイントにワッペンを付けると、オリジナルアイテムに変身します。無地やシンプルなデザインも、ワッペンを付けると個性溢れるおしゃれなアイテムになります。
アレンジ次第で楽しみ方たくさんのワッペン
オリジナルワッペンは、さまざまなアイテムのアレンジや名前付けにも使えます。ワッペンを手作りできれば、お子さまの「こんなワッペンが欲しい!」というお願いにも答えられますね。好きなアイテムのワンポイントとして活用するのもおすすめです。今回ご紹介したワッペンの作り方をマスターして、可愛いワッペンを手作りしてみてください。