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フェルトの3つ縫い方。ブランケットステッチ・たてまつり縫い・巻きかがりステッチ

コノトガク

優しい風合いで柔らかいフェルト。入手しやすくカラーも豊富なフェルトは、手芸をはじめたい初心者さんにもおすすめの素材です。手縫いで作るとステッチ(縫い目)がはっきり見えて、ほっこりかわいい作品に仕上がります。今回はフェルトの基本的な縫い方をご紹介します。

フェルトの魅力

フェルトとは、羊毛など動物の毛を圧縮して作られた繊維の総称です。羊毛とアクリルを混紡したものや、ポリエステル100%の洗えるフェルトなどもあります。フェルトの厚みと柔らかい風合いが、そのまま作品にも現れます。

切った生地の端がほつれてこないので、初めての縫い物にもぴったりです。よく販売されているフェルトの厚みは1mmで、1mm~5mm位までいろいろあります。初めて作る方は薄手の方が縫いやすくておすすめです。

フェルトでの作品作りに必要な材料と道具

使う糸や針は用途によって種類がありますが、手縫いの代表的なものをご紹介します。

材料

手縫い糸(糸は数字が小さいほど太く、大きくなるほど細い)

  • 20番手(太口) ボタン付けなどに使う太目の糸です。
  • 30番手(細口) 一般的な縫い物におすすめの糸です。
    ※ミシン糸と手縫い糸では糸の撚り方が違うため、ミシン糸を手縫いに使うと絡みやすくなります。手縫いをする場合は手縫い糸を使う事をおすすめします。

刺繍糸

  • 25番糸 
    手芸屋さんで一般的に売っているのがこちら。6本で1つの糸になっていて、用途にあわせて糸の数を決めます。3本を1つにして使う「3本どり」が一般です。
  • 5番糸
    25番より太く、基本的には1本で使います。ツヤがあり、1本でも存在感のある仕上がりになります

道具

手縫い針(数字が小さいほど太く、大きくなると細い)

  • メリケン針(6~7号)
    太い長針。厚地用には長くて太目の針が、生地から引き抜きやすくおすすめです。ボタン付けにも。
  • メリケン針(9号)
    細い短針。薄手の生地のまつり縫いや、細かなアップリケなどに向いています。短い針は小回りがきくので扱いやすいです。

刺繍針(数字が小さいほど太く、大きくなると細い)

フランス刺繍針は太いほど、針の穴が大きくなるので初めての方は太目の針を選ぶと糸通しが簡単なのでおすすめです。

  • フランス刺繍針(6、7番)
    中くらい。2~4本どりで縫う場合はこちらの針がおすすめです。
  • フランス刺繍針(3、4番)
    太い。5~6本どりで縫う場合はこちらの針がおすすめです。

※針は手の大きさや、自分の好みによって縫いやすさが変わってきます。迷っている方はセットで売っているものを選ぶといろいろと試せていいですね。上記を目安にご自分の好きな針を探してみてください。

フェルトの縫い方 基本の3種

今回は3つのステッチをご紹介します。針はフランス刺繍糸(7番)を使い、刺繍糸3本どりで縫いました。ステッチは巾と長さがそろっているときれいに見えます。それを意識しながら縫ってみてください。

フェルトの縫い方① ブランケットステッチ

作り方

  1. フェルトの一辺の中心からスタートします。縫い合わせるフェルトの間から針を出します。
  2. 手前から奥に針を刺します。その時に、フェルトから出ている糸を右から左に針の下へ、置いておき、そのまま針を引き抜きます。
  3. ステッチの巾と長さがそろうように、同じく手前から奥に針を刺して、先ほどと同じく縫っていきます。これを繰り返していくと、生地の上に糸が渡り、ブランケットステッチになります。
  4. 角まで縫えたら、最後に刺した所と同じ所に刺して、左に針を出します。針の下にはフェルトから出た糸を置いておきます。糸を引く時に強く引きすぎずに、角に添うように糸を渡します。きつく引くと端が崩れるので注意しましょう。
  5. 角にも糸が渡りました。
  6. 糸が途中で足りなくなったら、生地と生地の間に玉結びを作り、糸をカットします。
  7. 新しい糸を最後のステッチの端からだします。
  8. 同じく手前から奥に針を刺します。その時に、フェルトから出ている糸を右から左に針の下へ、置いておきます。そのまま針を引き抜きます。
  9. 最後のステッチをしたら、針を最初のステッチにくぐらせます。
  10. 最初のステッチとつながりました。
  11. 裏返して、足りない裏側のステッチをさし、フェルトの間から針を出します。
  12. フェルトの間に玉結びを作ります。玉結びのやり方はこちら

  13. フェルトの間に針を通して、裏側の適当な場所に出します。
  14. 糸を少し引きながら出ている糸の根本辺りをカットします。こうすると糸の端がフェルトの中に入ります。
  15. 完成しました。

フェルトの縫い方② 巻きかがりステッチ

作り方

  1. 端からスタートします。縫い合わせるフェルトの間から針を出します。
  2. フェルトを真上から見ます。裏側の糸を出したところと同じ位置になるよう確認し、手前のフェルトから斜めに裏側のフェルトに針を刺します。
  3. 糸を引くとまっすぐ縫えています。同じように、手前から奥に向かって斜めに針をさします。
  4. 端までいったらフェルトの間に玉結びを作って完成です。玉結びのやり方はこちら

  5. 裏も同じように縦にステッチできています。

フェルトの縫い方③ たてまつり縫い

作り方

  1. 上に載せた緑フェルトの裏側から表へ針をさします。
  2. 糸を引きます。
  3. 緑フェルトのきわの黄色フェルトから針を入れ、緑フェルトに針を刺します。 
  4. 同じように緑フェルトのきわの黄色フェルトから、緑フェルトに向かって針を刺していきます。緑フェルトに対して直角にステッチが入るように気をつけるときれいです。
  5. 失敗しておかしな位置にステッチしてしまった場合は、糸を針から抜きます。 
  6. 裏から糸を引き抜きます。
  7. 糸が抜けました。
  8. やりなおします。
  9. 全て縫えたら、裏に玉結びを作って糸をカットします。玉結びのやり方はこちら
  10. 完成です。

作ってみよう!ウサギのマスコット

フェルトを縫う練習をするのにぴったり!おにぎり型のシルエットがキュートなうさぎのマスコットを作ってみませんか?うさぎの耳は1枚仕立てで、とても簡単な作りですが、タックをとることにより立体的に見せています。うさぎの他にねこ、犬、くまの耳もあるのでお好みの耳に取り替えてお好きな動物にチャレンジしてみてくださいね。

切りっぱなしでもほつれてこないフェルトは、マスコットの生地としてよく使われます。フェルトの厚みは、一般的によく販売されている1mmのものを使いました。初めて作る方は薄手の方が縫いやすいので、厚さ1~2mmをお選びください。

うさぎのマスコットについて

できあがりサイズ

縦約10cm×横約6.5cm

所要時間

30分ほど ※人によって多少前後します

うさぎのマスコットを作るための材料と道具

材料

  • フェルト     12cm×18cm
  • 刺繍糸(白)   1束
  • 刺繍糸(薄茶)  1束
  • 目用糸(黒)   50cm
  • ビーズ(目用)  3mm×2個
  • 綿        適量

    ※ビーズの大きさはお好みで変えてください。
    ※綿の量はお好みで変えてください。

道具

  • 布切りバサミ ool004.jpg
  • 糸切りバサミ
  • チャコペン
  • まち針
  • 手縫い針
  • 割りばし

うさぎのマスコットの作り方

作り方

  1. 型紙を作ります。
    型紙をプリントし、型紙通りに切ります。目、鼻、口はカッターで切り抜いておきましょう。耳は好きな動物の耳をお選びください。今回はうさぎを作っていきます。

     印刷はこちら 
    ※印刷は無料の会員登録が必要です。

  2. フェルトを裁断します。
    18cmの正方形フェルトを縦半分に折り、2枚一緒にまち針でとめて裁断していきます。2枚重ねて切りにくい場合は、型紙をチャコペンで描き写して、線の通りに裁断してください。


    目、鼻、口の位置をチャコペンで描き写します。

    裁断ができました。
  3. 耳を作ります。
    点線部分でたたみ、手縫い糸と手縫い針で下の端から5mm位で縫っておきます。
  4. 手縫い糸と手縫い針で、耳を顔に仮止めします。
    チャコペンで目、鼻、口を描いた顔に、耳をまち針でとめます。耳の位置で印象が変わりますから、いろいろ試してお好みの位置を探してみてください。

    耳が抜けてこないように、耳の根本が顔から1cmほど中に入るようにつけます。
  5. 顔の周りを縫います。
    耳の後ろに顔を重ねて、まち針でとめます。

    顔の周りをまきかがりステッチします。左横からスタートします。

    耳の所は、顔のきわの耳に針を刺して縫います。


    スタート位置より、3cm位手前で、針に糸を通したままいったん止めます。これが綿入れ口になります。
  6. 綿を入れます。
    綿をほぐしてから細長くして、割りばしで綿入れ口から入れていきます。


    しっかりと端まで綿を入れたら、綿入れ口をまち針でとめ、先ほど止めていた針で続けて、まきかがりステッチをします。


    最後の1針は耳の後に出して玉結びをします。玉結びのやり方はこちら


    耳の後ろに玉結びができました。

    玉結びをした同じ所に針を刺し、頭の後ろから出します。


    糸を引くと玉結びが中に入ります。そのまま糸を引きながらカットすると、糸の先も頭の中に入ります。玉結びのやり方はこちら
  7. 目をつけます。
    目と同じ色の糸に変えて、脇の縫い目から目に向かって針を刺します。


    目の位置で玉結びを作ります。玉結びのやり方はこちら


    ビーズを通します。2、3回ビーズに通して、反対側の目に移動します。


    反対側も同じようにビーズをつけます。糸の最後は顔のまきかがり縫いと同じように始末します。
  8. 鼻、口の始末をします。
    鼻、口用の糸(薄茶)に変えて、糸は6本どりにします。脇の縫い目から鼻に向かって針を刺します。6本どりにすると針通りがきつくなるので、しっかりと押さえながらゆっくり針を引いてください。

    鼻の印で玉結びをします。玉結びのやり方はこちら


    鼻の下から、右の口に向かって針をさします。


    口のステッチを本返し縫いでステッチします。本返し縫いのやり方はこちら


    左の口の最後から鼻の下に向かって針をさします。

    鼻の下から口に向かって縫い、縫った先は左の縫い目から出し、玉結びします。玉結びのやり方はこちら糸の最後は顔のまきかがり縫いと同じように始末します。
  9. 完成です。

手縫いフェルトで、手作り生活のスタートを

こちらで紹介した3種類のステッチ「ブランケットステッチ・巻きかがり縫い、たてまつり縫い」はフェルトの縫い方の基本です。さまざまなフェルト作品で活躍しますよ。ぜひ覚えておいてくださいね。
縫い方を覚えるには、手を動かすのが一番! ころんとかわいいマスコットたちは、手作りのおもしろさや縫うことの楽しさを実感させてくれるはず。うさぎのマスコットが作れたら、次は耳を変えて違う動物も作ってみてくださいね。

このレシピのデザイナー

コノトガク
コノトガク
服飾学校卒業後、パタンナー、アパレルデザイナー、ミシン講師を勤めたあと、『モノ作りの人』となる。大好きなミシンを踏みながら毎日がうるおう布コモノを製作中。instagram:@konotogaku

ライター

ときよし
ときよし
銭湯と猫を愛する編集&ライター。ハンドメイドはとつぜん始めてとつぜん休む、浅く広く、今日ものんびりやっています。