美しいお花を長く楽しめる「ハーバリウム」。草花を透明なオイルに閉じ込めることで、植物のみずみずしさが際立ち、生花やドライフラワーとはまた違った幻想的なお花の姿が眺められます。
そんなハーバリウムは、インテリアとして飾ってもおしゃれですが、手軽に持ち運べる「ボールペン」としてアレンジしてみるのもおすすめです。手元で煌めく草花たちを見ると、お仕事や作業中にもきっと心を癒してくれるでしょう。
今回は幻想的な美しさを堪能できるハーバリウムボールペンの作り方をご紹介します。日頃から使っている文房具にも、癒しを取り入れてみませんか?
植物が織りなす癒しのハーバリウムボールペン
ハーバリウムボールペンとは、ドライフラワーや押し花など本物のお花をオイルに入れて作ったハーバリウム(植物標本)を、ボールペンと組み合わせたものです。
お花の繊細さや、みずみずしさを活かしたハーバリウムボールペンは、見ているだけでうっとりしてしまうほど。光にあてると草花がきらきら輝いたり、オイルの中で揺らめく姿もとても幻想的です。
好きなお花を閉じ込めれば、そこはまるで小さな庭園。草花の組み合わせを変えてみたり、大切な人をイメージしたお花を入れたりと、アレンジも自由自在。手作りのプレゼントとしてもおすすめです。
今回作るハーバリウムボールペンについて
■完成サイズ
約14.5cm
■所要時間
30分程度
■おすすめの花材やパーツ
- スターフラワーミニ
- ライスフラワー
- モス
- リンフラワー
- カスミソウ
- パール(穴なし)
- ラメ
など
ハーバリウムボールペンの材料と道具
ハーバリウムボールペンは、手軽に用意できる材料と道具でかんたんに作ることができます。オイルの中に入れるお花やパーツは自分好みのものを選びましょう。
材料
- ハーバリウムボールペンのキット 1セット
- 花材 スターフラワーミニ(3色:ピンク・イエロー・グリーン)
- ハーバリウム用のオイル 5cc程度(キットのメーカーによって異なります)
※リンクをクリックすると楽天市場のページが開きます。
道具
- Wクリップ 1個
- 竹串 1本
- はさみ
- 紙 (コピー用紙で大丈夫です)
- マジック
- スポイト 1本
- 瞬間接着剤(ゼリータイプ)
- ウエットティッシュ(接着剤拭き取り用)
オイルについての注意点
オイルにはミネラル系とシリコン系があり、それぞれ特徴が異なります。
ミネラル系オイルは、比較的安価で手に入り、サラサラしていてその分色落ちもしやすくなっています。
シリコン系オイルは、ミネラル系オイルに比べて価格は少し高めになっていますが、ミネラル系オイルよりも色落ちしにくい性質があるのが特徴です。少しとろみのあるテクスチャーとなっています。
ハーバリウムボールペンを作るときは、サラサラとしたテクスチャ―の「ミネラル系オイル」がおすすめです。初心者さんでも作業しやすいほか、ボールペンを使った時に揺れ動く草花を楽しめます。なお、ミネラル系とシリコン系を混ぜて使うとオイルが濁り、仕上がりの透明感がなくなるため注意しましょう。
ハーバリウムボールペンの作り方
作り方
- まずは、ハーバリウムボールペンの本体・中栓・リング・ハーバリウムボトル部分をはずします。中栓・リングはなくさないようにしましょう。
- ハーバリウムボトル部分を紙の上に置き、同じ長さの線を書いておきます。
- 花材をカットして工程②で引いた線の横に並べます。ハーバリウムの完成形をイメージしながら、花材をバランスよく配置していきます。
- 両手で作業を進めるために、ハーバリウムボトル部分のクリップ部分をWクリップではさみ、机に置けるように設置します。
- 工程3で並べたお花を入れていきます。
スポイトを使ってオイルをお花一つ分入れたら、線の上部がボールペンの上部になるよう、上のお花から順番に入れていきます。竹串の尖ってない方を使って押し込みましょう。
※一度押し込んだお花は戻せないため、押し込み過ぎに注意が必要です。
- お花を上から入れたら、さらにオイルをお花一つ分足して「オイル→お花→オイル→お花→オイル」という手順を繰り返していきます。
ハーバリウムボトル部分の半分くらいまでお花をいれた時点で、紙に並べたお花が足りない場合は、ここでバランス見ながら足していきましょう。
- お花とオイルを入れ終えたら、一度ハーバリウムボトルを立てて空気を抜きます。軽くトントンと叩いて、気泡を抜きましょう。満タンまでオイルとお花を入れると、より綺麗な仕上がりになります。
- お花とオイルを入れて気泡を抜いたら、中栓を取り付けます。
中栓をハーバリウムボトル側に軽く乗せ、瞬間接着剤を周りにつけます。メーカーによっては片方が細くなっている場合があるので、差し込む向きを確認しましょう。
- 指に接着剤が付着しないように気を付けつつ、中栓を半分くらいまで水平にぐっと押し込み、接着するのを待ちます。このとき、空気の反発に負けないようしっかり押し込むのがポイントです。
※指に接着剤がついてしまった場合、アクリル部分に触れないよう注意しましょう。指紋が付き、取ることができなくなります。 - 中栓を接着したら、オイルが漏れないよう周りを接着剤でぐるりと囲み、しっかりと乾燥させます。
- 接着剤が完全に乾いてオイルが漏れていないことを確認したら、ハーバリウム部分とボールペン部分を合体させていきます。ボールペン本体の接続部分の内側3~5mm程度下の部分に接着剤をちょんちょんと3か所程度付けておきます。
- 次に、ハーバリウム部分の細くなっている箇所にリングを通しておきます。この時、リングはくぼみの一番奥まで入れてください。
- ボールペン本体の接着剤が乾いたら、ボールペン本体とハーバリウム部分を合体させます。リングが動かなくなるまで、回しながら奥まで差し込みましょう。※接着剤があふれた場合、広がらないようウェットティッシュでつまむようにして取り除いてください。
- しっかり接着できたら、ハーバリウムボールペンの完成です。
素敵なハーバリウムボールペンを作るコツ
ハーバリウムボールペンをより綺麗な仕上がりにするために、以下のコツを押さえておきましょう。
ハーバリウムボールペンは「透明感」が大切
「どのような花材を入れようかな」と考えるうちに、あれもこれもと詰め込みすぎてしまうこともよくある失敗のひとつです。ハーバリウムをキレイに仕上げるためには、ほどよい余白を持たせることがコツです。
花々が揺れる美しさを出すために、花材と花材の間には適度な隙間を空けましょう。隙間を空けることで、透明感が際立ち、光が当たった時ににきらきらと輝きます。
花の色に迷ったら「ペン軸の色」に合わせてみよう
色とりどりの花材を目の前にすると、花材の色選びに悩むことがあります。せっかく手作りするなら、満足できる仕上がりにしたいものです。
ハーバリウムボールペンの色選びに悩んだときは、使用するペンの軸の色に合わせて花材の色を選んでみましょう。軸の色がシルバーなら、ホワイトやブルーをチョイスすれば、全体的にまとまった雰囲気になります。花材の他にも、軸の色にあった他の素材(ビーズやストーンなど)を入れるのもおすすめです。
自信がない方は手作りキットやワークショップから始めてみて
ハーバリウムボールペンを作ってみたいけれど、「一から材料を揃えてはじめるのは不安…」という方は、専用の手作りキットやワークショップを利用してみてはいかがでしょうか。ここでは、ハーバリウボールペンを手作りできるキットやワークショップをまとめました。
【オンライン】ハーバリウムボールペンレッスン
このレシピを作ってくれたAllishさんがオンラインで参加できるワークショップを時折開催されています。
1人で作るのが自信がないという方はぜひオンラインワークショップで先生に教えてもらいながら一緒に作りませんか?
初心者向け 好きな色から選ぶハーバリウムボールペンキット
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※楽天市場のページが開きます。
こちらのキットは、ハーバリウムボールペンが3本作れるキット。花材は、ブルーグリーン・ピンクベリー・ピンクラベンダーの3種類から、ボールペン本体カラーも6種類の中から選べます。ボールペン本体のデザインがシンプルなので、お花の色味やデザインがよく際立ちます。ご自宅用に1本、お仕事用に1本と、まとめて3本作れるので、手作りのハーバリウムボールペンをプレゼントしたいときにも役立ちます。
金魚のフィルムでまるで水槽のようなボールペンに
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金魚が涼しげに泳ぐアクアリウムをイメージした、かわいいハーバリウムボールペンキット。金魚や水草といったパーツが含まれており、まさに水槽をボールペンの中に閉じ込めたような仕上がりです。見ているだけでワクワクすることでしょう。お花のデザインよりも個性的なものを作りたいという方におすすめです。
文字フィルム付き◎花とメッセージでプレゼント用に
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お花と一緒に、イラストや文字が印刷されたフィルムが含まれたハーバリウムボールペンキット。文字フィルムには、猫や鳥、マリンなどの可愛らしいイラストが揃っています。また、「Have a nice day」などの英文メッセージも用意されているので、一手間加えたハーバリウムボールペンを作りたい方や、記念日などのプレゼントにぴったりです。
ボールペンの中に癒しの草花を詰め込んで
美しい草花を手元で楽しめる、ハーバリウムボールペン。材料さえ揃えてしまえば、初心者の方でも簡単に手作りできます。お気に入りのお花を選んで、自分だけの癒しアイテムを手作りしてみませんか?花材選びや色合わせに自信がない方は、専用キットを利用するのもおすすめです。ご自宅用やオフィス用、プレゼント用など、用途に合わせてデザインにもこだわりましょう。