たくさん入って持ちやすいトートバッグは、普段使いに大活躍。トートバッグで使われる帆布は厚手なので、重たいものを入れてもへこたれません。シンプルなデザインは、どんなコーディネートにもぴったりです。この記事では、はじめてのトートバッグ作りにおすすめしたい、3つのパーツで作るレシピをご紹介します。
丈夫な帆布、3つのパーツで作るトートバッグ
今回作るのは、A4サイズの書類も入るたっぷりサイズのトートバック。シンプルで縫いやすい、基本的なデザインになるよう工夫しています。
工程もシンプルで、作るパーツは本体・持ち手・マチの3つ。めんどうな裏布はなく裏側はすっきりで、縫い代はテープでくるむだけ、マチもたたむだけのかんたんな構造にしています。かんたんと言えど、仕上がりは丈夫&本格的です。
できあがりサイズ
縦30cm×横53cm×
所要時間
2時間ほど(個人差があります)
必要な材料と道具
材料
- 帆布(11号) 90巾×1.1m
- 綾テープ(ヘリンボンテープとも) 2.5cm巾×0.7m (今回は白色を使用)
- ミシン糸 60番※普通地用(今回は白色を使用)
- 巾95cm×1.0mの製図用紙
- 厚紙 縦7cm×横30cm(アイロン定規用)
今回は家庭用ミシンでも縫いやすい11号帆布を使用しました。同じくらいの厚さのコットンキャンバス生地でもOKです。帆布は厚くなるごとに号数が小さくなります。
厚物縫いが得意な家庭用ミシンなら、もっと厚手の8号帆布で作ってもよいでしょう。8号だと自立するくらいしっかりした仕上がりになります。ご自分のミシンと相談して生地を決めましょう。
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道具
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- シャープペン
- 50cm定規
- 目打ち
- ミシン (ミシンを持っていない方はおすすめミシンの記事も見てみてください。)
- ミシン針 14~16番(厚地用))
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トートバッグの作り方
それではさっそく、トートバッグを作ってみましょう。
作り方
- アイロン定規(※)を作ります。
用意した縦7cm×横30cmの厚紙に、下の端から1cm、3cmの所に線を入れ、それぞれ1,3と書いておきます。
※アイロン定規とは
縫い代を手早く折り返すための道具です。折りたい幅の線に生地の端を合わせ、折り目にアイロンをかけて使います。市販品もありますが、厚紙でかんたんに作ることができます。 - 型紙を作ります。
写真のように製図用紙に線を引き、寸法通りに紙を切ります。
※型紙注意点
・縫い代込みの型紙です。
・○は縫い代巾です。
・数字の単位は全てcmです。
- 生地の耳と平行になるように型紙を置いて、生地を裁断します。持ち手は2枚必要です。持ち手部分は布を2枚重ねて裁ちます。
裁断できました。
- 布に印をつけます。
本体と持ち手の表側に、図のように印を付けていきましょう。
布に印をつけたところです。
- 持ち手を作ります。
まずは巾12cmを半分に折り、しっかりと折り目をつけます。
折った所を開いて、画像のように折り山と生地の端を合わせます。
折山をたたみ直すと、3cm幅の持ち手になります。
印をつけた端から26㎝を残して、中心49cmの端から2~3㎜にステッチをかけます。反対側にもかけます。
持ち手の完成です。
- 次に、本体の入れ口を3つ折りで始末します。縫い代は表側に出るように始末します。生地の表側、上端にアイロン定規をのせ、3cm折ってアイロンをかけます。
アイロンかけた折山と生地の端を合わせて折ります。
折り線でもう1度折り、3つ折りにします。
- ミシンをかけていきましょう。3つ折りの端から2~3mmを縫い、反対側も同様に縫います。
入れ口の3つ折りが縫えました。 コノトガク
- 本体に持ち手を縫い付けていきます。持ち手の「わ」が外側になるように、(持ち手の縫い目が向かい合うように)本体の上に持ち手をのせ、まち針で止めます。
持ち手を縫い付けます。持ち手端から2~3㎜にステッチをかけます。
写真のように、「コ」の字になるように縫います。
強度を上げるため、補強ステッチをかけます。
4カ所とも縫って、持ち手がつきました。
- つぎは底布を付けます。
55cmの側を2つ折りして、しっかりアイロンをかけます。さらに端をアイロン定規にあわせ1cm折って、アイロンをかけます。
底布を付け位置に載せ、まち針でとめます。
端から2~3㎜にステッチをかけていきましょう。
底布がつきました。
- 本体布の脇を縫います。
本体の表を上にして半分に折り、底から5cm位の所をまち針でとめます。
底の「わ」から7.5cmで折り、まち針でとめます。
反対側も同様に折って、入れ口の端を合わせまち針でとめます。
脇から1㎝で縫います。入れ口がずれないように、入れ口側から縫います。マチの所はバッグを使うときに力がかかる所なので、強度を上げるための返し縫いをしてください。
ここまで縫えました!
- 脇の縫い代を始末します。
まずは綾テープを縦半分にたたんで、端から5~7mmにミシンをかけます。綾テープは裏表がないのでどちらを中にしても大丈夫です。
縫い代を5㎜にカットして、ひっくり返します。
縫い代の端に今縫った綾テープの端をかぶせ、まち針で止めていきます。
端までまち針を止めたら、端に合わせてチャコペンで印を付けます。
印をつけた所を開いて、中表に合わせて縫います。
縫い代を5㎜つけてカットします。
綾テープをひっくり返して、縫い代の端にかぶせます。裏側の綾テープも待ち針で止めていきましょう。A038.jpg
ジグザグミシンで縫います。反対側の脇も同様に縫います。
綾テープを付け終わりました!
表に返して完成です。
アレンジレシピ ポケットをつけてさらに使いやすく
外側にポケットをつけてみました。スマホやICカードなど、頻繁に出し入れするものを入れておくのに便利です。布地の色を変えるとアクセントになりますよ。
材料
- 本体生地 90巾×1.1m
- ポケット生地 16cm×16cm
- 綾テープ 2.5cm巾×0.7m (今回は白色を使用)
- ミシン糸 60番※普通地用(今回は白色、灰色を使用)
道具
メインレシピと同じ道具を使用
作り方
- ポケットを作ります。縫い代は表側に出るように始末します。入れ口を1cmの3つ折り始末します。
- 底から1cm、左右の入れ口側に1cmの位置に印を書きます。
- 工程7まで終わったら、ポケットを写真の位置にのせてください。この後は工程8に続きます。
暮らしの中で使う様子がわかるように
シンプルで大きなトートバッグは、コーデアイテムとしても万能。A4が縦にも横にも入って、急いでいてもぱぱっと物を入れられます。通勤や通学など、デイリーユースにおススメです。たっぷりとマチをとっているので、お弁当や水筒などかさばるものもすっぽりと収まります。いろいろな場所につれていってあげてくださいね!
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